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明石海峡周辺 | ◯ | ◯ | △ | |||||||||
広島山口周辺 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ |
明石海峡では、釣期も短く専門に狙う船も少ないし、釣れても小型が多いです。広島では、明石と違い良型がビックリするぐらい釣れるチャンスが高いです。一度、納得するぐらい釣りたいなら、広島に行かれることをお薦めします。
明石海峡では、撒き餌は禁止なので、胴突き仕掛けに海エビを刺して釣るシンプルな釣り方です。広島は撒き餌禁止ですが、山口の釣り場ではアミエビをドンブリ籠で撒きながらの釣り方となります。それぞれの釣には、やはり専用の竿が必要です。
明石海峡の釣りには、この釣りのために開発された竿、がまかつの「がま船・うまづらはぎ⇒私が設計に参加した竿」が良かったのですが、現在は、生産中止になり、後続の機種も2021年のカタロクから消えました。櫻井釣漁具の「金剛・メバル竿(硬調)」や「瀬戸船竿」も、先日ホームページを見ると無くなっていました。
山口周辺の釣り方である「ドンブリ籠の25号を使う釣り」には、前記の明石海峡で使う竿では、籠の重さと水圧に負けてしまい、アタリが取り難い事と鈎掛りが悪いことを実感しました。その後、カタログを調べて色んな竿を手に取って確認して、やっとこの釣りに最適な竿を見つけました。その竿とは…ダイワの「剣崎30-270MT」です。使った感想は、「◎」でした。この竿であれば、明石海峡で25,30号のオモリを指定される釣船でも、十分にアタリが取れることが使ってわかりました。
また、最近流行っている「タチウオテンヤ竿」もこの釣りに適合しますが、長さが短いので長い仕掛けには向いていません。ただ、市販の4本鈎の仕掛けで釣るのでしたら、全く問題ありません。ゲームロットは、アタリは取れるのですが、穂先が柔らかいので、掛け合わせても、その力が鈎先まで伝わるのに時間が掛かるため、鈎掛かりが悪くお薦めしません。
竿の長さについては、下記の仕掛けの内容を読んで頂きたいのですが、枝数がある程度多い方が有利なため、短いよりちょっと長めの方が、仕掛けの扱いが楽に出来ます。理想としては2.4~3.3mです。
手持ちの釣りとなりますので、軽量のベイトリールをお薦めします。道糸はPEの0.8~1号ぐらいが適しています。PEは柔らかいので穂先に良く絡みます。絡み防止のため、PEの先にフロロの4号ぐらいの糸を、先糸として付けると穂先の糸絡みが少なくなります。なお、この釣りでは、棚を合わせての釣りになるので、カウンタ付のリールが便利です。
仕掛けは、釣り場や魚の食い気に合わせて、ハリスの長さが長い仕様と短い仕様の物を使い分けます。一般的には、食いの良い時は短いハリスの仕掛け、食いが悪い時は長いハリスの仕掛けを使います。ウマヅラは宙層に群れるので、居る棚にはある程度の幅が発生します。そのため、枝鈎の数はある程度多い方が、棚に入る確率が高くなり、結果的に釣果も比例します。具体的には、5~7本鈎が理想です。
鈎は、がまかつの「カワハギ王」が、強度もありウマヅラには適しています。私は、この鈎の開発にも参加しました。明石海峡では、6~7号、広島や山口では7~8号が適合しています。ハリスは、硬質のハリスがサバキも良く、アタリの伝導も良いと思います。私は、ゴーセンの「アクアキング」の3号を愛用しています。
この釣りにおいては、餌付けが大きなポイントとなります。何回かイケスの中や、浅い所に浮いて来たウマヅラが餌を食べるところを観察したことがあります。ウマヅラは、殻の付いたエビを丸ごと吸い込んで食べません。殻の内側のエビの身を、切り口から吸いながら噛み刻んで食べます。餌付けで大事な事は、食べに来たウマヅラが、口先を餌の中に入れた(吸った)瞬間に、鈎先が口の中に入っていることです。鈎先が口の中に入ってないと、いくら合わせても鈎掛りはしません。
では、どんな餌の付け方が良いのか??? 私の答えは、「鈎の大きさに合わせた餌を付ける」ことです。言葉だけでは、何を意味しているのかわからないと思うので、左の写真を見て下さい。刺し方としては、エビの尾側の切り口の殻の内側(写真の赤丸)から鈎先を入れ、エビの身に鈎を通します。その際に刺し終わった段階で、鈎先がエビの頭側の切り口の、ド真ん中辺りにあるようにします。この刺し方は、シャクッた時の水圧にも強いです。
餌付けで、一番悪いパターンは、小鈎に大餌です。食いに来ても、まず鈎先がウマヅラの口に入らないし、シャクッた時に水圧で餌が千切れてしまいます。あと、エビの腹側に近過ぎる部分に鈎を刺すと、やはり水圧で餌が千切れます。良く分かっていない方が、シャクッて餌が千切れているのに「また餌を取られた…」と言ってますが、それは間違いで、エサの付け方がマズイのです。
刺身でアコウの次に美味しいと思うのが、この「ウマヅラ」です。この魚は、何と言っても「肝」が大きくて美味しいと言う特徴があります。私は、新鮮な肝は、湯通しせずに生のまま食べます。この生肝の味を一度知ってしまうと、また釣って食べたいと思うようになります。食通の間では「海のフォアグラ」とも呼ばれています。新鮮な身は、かなり硬いので通常は薄造りにして、ポン酢で食べるのが一般的です。
殆どの釣り人はご存じだと思いますが、この魚は紙ヤスリのような皮を身にまとっています。切れ目を入れると簡単に剥くことが出来ます。但し、掌が濡れてふやけていると、皮を剥く際に、掌の表面の皮が削られて、指紋が一瞬消えたり、表面が削られて温度に対して敏感になり、お茶の入った湯飲みが持てなくなるので注意して下さい。
■皮の引き方
広島の料理屋で知ったのですが、刺身を作る際に外皮、薄皮と二段階で引くことなく、薄皮を引くことが出来る下ろし方があります。その下ろし方は…
←①外皮を剥いでから三枚に下ろすのではなく、外皮を付けたままで三枚に下ろします。
←②その後、皮を引くと薄皮も外皮と一緒に引くことが出来ます。
※一度、試してみて下さい。
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