すすきののススメ

すすきののススメ

すすきのとは

すすきの駅

北海道最大の歓楽地・すすきの、地図を見ても「すすきの」という地名は存在しない。存在するのは地下鉄や市電の駅名ぐらいである。すすきのとは地域の名称であり、由来については 「昔は何も無くススキが生い茂る土地であった」という説が一番有力である。「すすきの」は漢字で「薄野」と書く。

北海道開拓の人々が、過酷な自然環境から逃げ出してしまうのを食い止めるため、国が遊郭をすすきの周辺に作ったのが始まりである。その街が、現在はこれだけ発展したのだ。

すすきのが他の地方の歓楽街と違う特色がある。それは、一つのビルに飲食から風俗まで多種の店が混在して入居している点だ。エレベータで1階間違うと、ソープだったりヘルスだったりということも多い。これは 、札幌は寒いので、ビルを移動しなくても色々と遊べるようにしているのが理由と聞いたが、真実はわからない。

初めてのすすきの

社員旅行で1990年の1月に、トマムへスキーに行った際の最終日であった。最終日はすすきので宴会という スケジュールを立てていたことで、初めてすすきのを訪れた。この時は自由時間が短く、下調べしていた風俗に行ったのみであった。しかし、この1回が素晴らしいものであったため、その後 、毎年通うことになったのであった。

すすきのの魅力

吉野家のキャッチコピーに「安い・早い・旨い」というものがある。私流にすすきのについて言うと「綺麗・若い・安い」と言える。 遊びに行く条件としては最高である。他の地方では、3つのポイントのどれかが満足出来ないと思う。それに情報が非常にオープンであること。これも遊びに行く者にとっては、店を選ぶ上で非常に有難い。

店選びはインターネットで

最後の情報誌

←左2冊が最終号、右3冊は、懐かしの廃版となった情報誌たち。特に「すすきのタウン情報」は、有名な情報誌であった。最後のページには、すすきの界隈の店の位置まで記された地図まで付いていた。この情報誌のサイトは、今も継続され残っている。

すすきのは情報がオープンであると前に書いた。 特にすすきのの風俗を中心とした情報誌・新聞が、かつてはコンビニや駅の売店などで入手出来た。しかし、時代も変わり情報誌が2019年夏に廃刊となってしまった。そのため現在は、インターネットで調べるしかないが、検索するとほぼ殆どの店を閲覧することが出来る。遊びに行く時は、前以て情報を見て行く店を決めてから行くことをオススメする。でなければ、短時間の滞在中に自分が希望するコンパニオンに出会えないからである。

情報で決める時の注意点として、写真が綺麗に若く修整されているものがある。特に店の宣伝用はその傾向が強い。コンパニオン個人の特集記事とか、修正出来ないものを見て決めることが失敗しないためには大事だ。(修正写真に何回か騙された…)

また、滞在日にイベントを実施している店があるので、行く数日前にネットで調べることをお薦めします。店によってイベントの内容は違うが、殆どの店が料金を安くしてくれる。大抵がファーストセット半額とか1000円ポッキリとか、一度 「100円祭」というイベントの店があった。100円でもサービスは通常日と何ら変わりはなかった。こういう日に当たると、非常にラッキーである。但し、100円と言っても、コンパニオンのドリンクやらで支払いは3000円ぐらいであった。

客引きには100%注意

すすきのも良いことばかりではない。すすきので一番注意しなければならないのが「客引き」である。条例が改正されてだいぶ改善はしてきているが、人が良く通る道の交差点辺りには 、必ずといっていいほど多数の客引きが居る。この「客引き」は、全員ボッタクリの店に案内する。「100%全員極悪客引き」であることを認識して欲しい。彼らは、1人につきいくらで客引きを仕事にしているのだ。

何やらかんやら言葉巧みに勧誘する。遠めに見ていると、観光ですすきのに来た人が良く引っかかっているところを目撃する。他の街での客引きは、値段を安くするので来てくれませんか…と交渉役であるが、すすきのでは、 騙して店まで運んだら、後は知らん顔の極悪客引きなのだ。折角の楽しい旅行を台無しにしないためにも、この「客引き」のことは絶対に認識して遊びに行って欲しい。

2020年の秋も、まだ交差点には居た。引っ掛からないためには、前に書いたが「ネットで目的の店を決めて、直行することである」。

超明朗会計

レシート

すすきのの高級店では、支払いの際に「レシート」が添付される。そこには、入退店時刻と掛かった費用の明細が書かれている。これを初めて見た時は感動した。飲み屋でここまで明朗会計に出会ったのが初めてであった。

但し、この明朗さが逆に腹の立つことも産む。それはコンパニオンのドリンク代である。ドリンクには安いものもあれば高いものもある。あのコンパニオン、こんな高いドリンク頼みやがって!!!と思うことも…ある。

左は、2人で1時間、ファーストセット半額チケット利用、指名1名した時のレシートである。赤塗りしたのがコンパニオンのドリンク。1杯3,000円は、客よりも高級である。。。。。 ちなみに、普通は1杯1,000円程度であるが…

想い出の名刺

名刺

すすきののクラブでは、店の広告に出るクラスのコンパニオンの名刺は 、 写真入りが当たり前になっている。普通の名前だけの名刺では、たくさんのコンパニオンに出会うと、誰がどのコンパニオンだったのか一致させるのは難しい。しかし、写真入りだと本当に良く覚えることが出来る。

他人に説明するにも、言葉だけで容姿を表現出来ない。この名刺を見せることで一目瞭然である。 前記のレシートにしても、すすきのは、お客に対するサービスが日本の最先端を行っている様に思える。

数年が経ち、名刺入れからポロっと見つけた時、そのコンパニオンと飲んだ楽しかったひと時が蘇る。ああ…また行きたいなあ…と心でつぶやいてしまう。