タックルと料理(メバル)

釣期

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
明石海峡周辺          
鳴門海峡周辺              

左表の「●」は、夜釣りを示します。1月,2月は産卵のため、資源保護の立場から、釣ることは遠慮して欲しいです。食べて美味しいのは、4月からですが、その頃になると中々釣れません。また、出る船は少ないですが、夜釣りで釣れる頃になると、脂が乗って本当に美味しいです。

タックル

ロッド

メバルを沢山釣には、やはり専用の竿が必要です。理由は、一荷でどれだけの数を釣るかが鍵となるからです。一回で沢山食わせるには、柔らかい長竿で追い食いさせる技術が必要となります。短い竿では、魚が暴れる範囲が狭く、他の魚を狂わすことが出来ません。どんな竿が良いかと聞かれたら、「磯竿タイプの長くて腰が柔らかく、それでいて粘り強い竿」と答えます。

  

具体的な製品で回答するとしたら、推薦する竿は2021年のカタログから既に姿を消した物になります。具体的な製品としては、①がまかつの「がま船メバル」②ダイワの「瀬戸内メバルSPECIAL」です。今まで、本当に沢山のメバルを釣らせてもらった銘竿と言えます。

長い外ガイドの竿は、使うのが苦手という方には、振り出しの中通しの柔らかめの竿が良いと思います。但し、中通しの竿で、外ガイドの竿のように追い食いさせれる調子の物は、見たことがありません。

リール

手持ちの釣りとなりますので、軽量のベイトリールをお薦めします。道糸はPEの0.6~0.8号ぐらいが適しています。PEは柔らかいので穂先に良く絡みます。絡み防止のため、PEの先にフロロの2号ぐらいの糸を、先糸として3mぐらい付けると、穂先の糸絡みが少なくなります。

仕掛け

ここ数年で、ハリスの標準が段々と細くなってきました。私の今(2021年)の認識では、0.8号が標準ですが、0.6号を使われる方も居られます。確かに魚から見ると、細い方が見えにくく良く釣れることは間違いないと思いますが、釣り上げるためには、一定の強さが必要だと考えます。そのため、0.8号より細くすることは、お薦めしません。鈎は、メバル王の5号を使っています。

枝鈎の数は、枝鈎の間隔にもよりますが、5~7本が適していると思います。これだけの鈎数となると、磯竿タイプの長い竿で無ければ扱えません。ただ、鈎数を減らすと一荷で釣れ難くなります。長い専用竿で、5連、6連で釣れた時の達成感は、何とも言えないものがあります。これがメバル釣りの醍醐味でしょう。

  

最近は、仕掛けを自作する方がめっきりと減りました。良く耳にするのが「自分で作る仕掛けより、買った仕掛けの方が良く釣れる」というものです。私からこの発言した方に言葉を掛けるとしたら、「行く船で使われている仕掛けを研究して作りましたか?」です。ニーズが合っていない仕掛けを作って使っても、釣れないのは当たり前です。

  

ニーズを知った上で、その上を行くアイデアを出して作ることが大切だと思います。確かに失敗も多々ありますが、アイデアが当って誰よりも大釣りした時は、「お前らと次元が違うねんぞ!」と心でつぶやいてしまいます。これも釣りの楽しさの一つだと思います。

クッキング

そのまんま焼き

そのまんま焼き

船頭から教えてもらったメバルの食べ方で、超簡単で超美味しいのが「そのまんま焼き(自称)」です。釣って来たメバルをサッと表面を洗って水気を拭き、両面グリルで単に焼くだけです。焼けてくるとウロコと皮が焦げてめくれてきます。まるで「焼き栗」を見ているような感じです。魚の大きさにもよりますが、少々焦げるぐらい焼いた方が、内臓にも火が通って安心です。

焼き上がったら、醤油をドバッと全体にかけて頂きます。内臓、特に肝も食べれて魚好きの方には、たまらん一品となります。注意して頂きたいのが「魚の鮮度」です。どうしても内臓を処置しないので、鮮度が良くないと腹が臭くなってしまいます。目安として、釣って来た日中に限った料理と言えます。

ヒレが焦げ過ぎるのを防ぐため、塩をたっぷりとまぶしても良いです。