タックルと料理(真鯛)

釣期

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明石海峡周辺            
鳴門海峡周辺                    

明石海峡では、春は疑似餌、秋は活けエビで狙います。鳴門海峡では、ビニールサビキという疑似餌で狙います。食べて美味しいのは、明石では10月頃、鳴門では12月~1月がベストです。

タックル

ロッド

明石海峡、鳴門海峡共に、疑似餌の時の仕掛けの仕様は同じで、全長10mほどある仕掛けを使います。その仕掛けを巻き上げて落してを繰り返すので、竿が長いと腕が棒になってきます。但し、船が揺れるような波のある日で、アタリが来て居る時は、長い竿に慣れていれば、波の揺れを抑えて等速で巻き上げることが出来、フッキングに持ち込み易いという面もあります。

調子で例えるなら、6:4調子の3mぐらいの竿か、ショートロッドの7:3調子2mぐらいで、50号のオモリを付けたら、ちょっと曲り気味ぐらいの竿をお薦めします。余り全体的に竿が硬いと、フッキングまでに疑似餌を放してしまうことがあるので、避けた方が良いと思います。

活けエビを使う釣りの場合は、アタリがあったら鈎掛りさせるために、シャクッて合わせる釣り方をします。そのため、柔らかい竿は、鈎掛りが甘くなるので、7:3調子の腰のある竿が理想的です。但し、余り短い竿だと、初めに掛った時の瞬間の突っ込みに、ドラグが効くまで耐えれるかがネックになります。

リール

リールは、疑似餌、餌釣り共、50号ぐらいのオモリを使うため、小型の電動リールがお薦めです。道糸は、疑似餌のハリスは細いので、PE1.5号ぐらいが適当と思います。餌釣りの時は、メジロも良く混じるので、PE2号が妥当な太さと思います。

仕掛け

鯛疑似餌

疑似餌の仕掛けは、枝鈎の間隔1.5mの仕掛けを使います。枝鈎の数は、自分の技量を考慮して決めて下さい。一般的には5~8本ぐらいです。疑似餌には、①毛糸、②ビニール、③ゴムイカを使用します。その時、海底を流れている餌に合わすことが基本となります。何が一番良く釣れているか、釣行前日に船頭に聞いて決定したら良いでしょう。

←②のビニールの素材は、何と各地の収集ゴミ袋です。緑は四国のどこかの物と聞きました。赤は南淡路市、白は神戸の業者用。鳴門海峡周辺で良く使う3色です。①③は、海底をミミイカが流れている時の疑似餌です。釣れている鯛の肛門が墨で黒い時は、間違いなくこれを使います。③は、潮が速く流れている時に良い時が多いです。ただ、他の2つの疑似餌よりちょっと割高です。(①②の材料費は激安)

活けエビ餌の仕掛けは、間隔1.8mぐらいの胴突き仕掛けを使います。この釣りでは、餌の川津エビを鼻掛けするので、慣れていないと時間が掛ってしまいます。枝鈎の数は、慣れを考慮して船頭の投入の合図までに餌を刺せる数にすることが、結果的に良い釣果を出せると思います。慣れてなくて鈎数を多くすると、投入出来た時には、既にポイントを通過した後…ということが多々起こります。

餌の刺し方

鼻掛け

川津エビを付ける際は「鼻掛け」にします。エビの口から鈎先を入れて、角の根元で鈎先を止めます。

←川津エビの鼻掛け、慣れるまで時間と経験が必要。

クッキング

海鮮寿司

ちらし寿司

鯛の刺身は、当然美味しいのですが、たまには違った食べ方でということで、評判が良かったのが、この「海鮮寿司」です。餌に使って死んだ川津エビも持ち帰って塩茹でして添えますと、更に別の味が加わり、明石海峡の海の幸を堪能出来ます。

作り方は簡単、すし飯の上に具を並べるだけです。この写真の時は、鯛以外にメジロが釣れたので一緒に盛り付けています。更に、イクラも乗せると色が綺麗ので、見た目も良くなります。大葉の千切りや紅たで、きざみ海苔を添えると、料亭で食べるレベルになります。

お子さんがいらっしゃるなら、一度は作ってあげて頂きたい一品です。一緒にアラで潮汁を作って、ご家族で楽しんで下さい。最近のお子さんは、美味しい魚を食べた事が無いので、魚は美味しく無いと思い込んでいると良く耳にします。こんな美味しい魚を食べたら、間違った概念が消えると思います。

煮付け(兜煮)

兜煮

釣れた鯛が大きい時に良く兜煮にして食べます。魚が小さいと、頭に付いている身が少なく、作っても労力を掛けて作った割には…という気になります。この料理を一般の家庭で作るには、頭を半分に割るのが一苦労だと思います。ある程度の大きさの出刃包丁があれば、比較的簡単に出来ますが、そんな包丁が無い場合は、軍手を付けて慎重に割るようにして下さい。また、煮付ける前の下準備で、表面に熱湯をかけて冷水でさまし、ウロコを出来るだけ除去すると、食べた時に違和感が少なくなります。

■兜煮(50cm位の真鯛の頭とカマ、一匹分として)

日本酒600cc、みりん100cc、濃口醤油100cc、砂糖50g、ごぼう適量

ごぼうを一緒に煮る場合は、煮汁を火に掛ける前から鍋に入れて置きます。煮汁が沸騰したら魚を入れて落し蓋をして、ちょっと煮切る(15分ぐらい⇒火力と魚の量で調整)ぐらい煮ます。器に盛り付けた後、木の芽を添えると料亭風の香がして食欲をそそります。