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明石海峡周辺 | ◯ | ◎ | ◯ | △ |
船の対象としては、毎年9月下旬頃から狙います。初期は「コロッケ」と呼ばれるような胴長10~15cmぐらいの大きさですが、急に成長して、11月には胴長30cmぐらいの型に成長します。数と型を考えると、10月頃がベストシーズンと思います。
アオリイカ釣には、このところ2パターンの竿があります。メジャーなのは、関東発祥の「シャクリ竿」です。全長1.2~1.5mで、明石海峡で使う場合、オモリ負荷が30号の物が必要です。もう一つのパターンは、3m程の軟調の専用竿です。胴突き仕掛けで狙う釣り方に適していると思います。
どちらのパターンであっても、手持ちの釣りとなりますので、軽量のベイトリールをお薦めします。道糸はPEの0.8~1号ぐらいが適しています。
この釣りには、「中オモリ」と呼ばれる道糸とハリスの間に付けるオモリを使います。大きさは船で決められていますが、25~30号を使います。中オモリの下にハリスを1.5~3m取り、エギを付けるのですが、現在、各メーカーから、数え切れない程の製品が販売されております。大きさは、3.5号がメインに使われています。最近は、研究されて色んな仕掛けや釣り方が出てきました。自分なりに研究されて、極めるのも釣りの楽しみです。
この釣りで悩ましいのが、使うエギの選択です。どのエギが良く釣れるのか?誰もが知りたい事です。正直言って、答えはありません。ただ、私の経験上ということであれば、ダートマックスが一番実績があります。釣行する前に、事前に船頭さんに相談するか、ネットで調べるか、釣り情報誌を読みまくって調べて決めるしかないです。
エギは、1個1000円はしますので、リスクが高い買い物となります。何かしら調べて、これで釣るというエギを決めて購入したいです。ただ、良く釣れるエギは、マニアの間で情報が早く伝わり、買いに行っても売り切れていることが多いです。なお、良く大安売りしているエギを見掛けますが、そんなエギで釣れたという話を、私は聞いたことがありません。失敗の無いようにして下さい。
オモリが底に着いたら、ハリスの長さプラス0.5~1mほど巻き上げてシャクってエギを動かします。明石海峡のように潮が速く、海底の起伏が激しい釣り場では、せめて2分に1回ぐらいは、棚を取り直すことが必要です。棚が合ってないと、アオリイカは釣れません。ハリイカが良く釣れる時は、エギが底を引きずっている証拠と言えます。
イカの王様「アオリイカ!」、このイカ、どんな料理にしても美味しいです。私の娘は、小さい頃からこのイカを食べていたので、味を覚えてしまい、アオリイカを「本物のイカ」、それ以外のイカを「ニセモノのイカ」と言います。新鮮な物は、何と言ってもまず刺身にして食べます。
表側の皮には、鹿子の切り目を入れて、ちょっとそぎ切りするように、断面を広く切ると、口の中でより甘味を感じれます。耳も皮を剥いて細く切って食べると、コリコリとした食感が味わえます。
写真には、肝を添えていますが、何となくアオリイカの肝は、臭いがキツイので、好みで食べるようにして下さい。
比較的保存が効いて、酒のアテにもご飯にも合う料理です。この料理、今は無いですが、近くにあった魚屋の方が教えてくれました。混ぜ合わせる食材に「白桃の缶詰」を使うのがミソです。通常ではあり得ない発想だと思いました。
■材料
アオリイカの刺身とゲソ(耳の細切りもあれば)、生姜のみじん切り、人参のみじん切り、そして白桃缶詰(高級な物をお薦めします、理由は高級な物ほどシロップが美味しく、出来上がりの味に影響があるため)のみじん切り(シロップは別においておく)、コチジャン(瓶入りの市販品)
■作り方
①刺身とゲソに軽く塩を振り、万遍なく塩味が効くように混ぜ合わせて、2時間ほど、冷蔵庫で寝かせます。(塩辛作りではないので、余り沢山塩を入れないように注意、入れて混ぜては食べてみて、味を調整して下さい)
②①に用意した千切りを全て入れて混ぜ合わせます。混ぜ終わったら、まずは、コチジャンを適当に入れては万遍なく混ぜ合わせて、辛さを調整します。辛さが決まったら、スプンで白桃缶詰のシロップを小さじ一杯ずつぐらい入れては混ぜて、味が整ったら完成です。
※缶詰の白桃は、少ししか使わないので、小さい缶で十分です。残った桃は、子供か奥さんのおやつになってしまいます。コチジャンも色んな製品が販売されています。評判を確認してから購入して下さい。
簡単に出来て、大人から子供まで人気があるのが、この「中華風天ぷら」です。ネットを調べたら、色んなレシピがあると思いますが、齋藤家のレシピを紹介します。
■材料
アオリイカの切り身、卵、片栗粉。(山椒粉、食塩)
■作り方
天ぷらの衣は、器に片栗粉を入れた後、卵(白身も使う)を入れて混ぜ合わせます。衣には、水を一切入れず卵の水分だけで作ります。衣の硬さは、何回か作って自分なりの好みにして下さい。また、アオリイカの身にも衣にも塩は使わないようにして下さい。これがポイントです。
180度位の温度で、2~3分揚げて下さい。揚がったら余分な油分を落して、山椒の粉と塩で頂きます。衣とイカ自体にに塩味を付けない理由は、食べた時にイカの甘さが引き立つためです。
酒飲みにとって最高のアテです。イカキムチも酒のアテに合いますが、この「沖漬け」は、活きたアオリイカを使って作る料理なので、釣り人にしか作ることが出来ません。作るのは超簡単、釣ったアオリイカを活きているうちにタレビンに入れるだけです。スルメイカや剣先イカは、釣れる時は沢山釣れるので、作る機会が結構あると思いますが、余り数が釣れないアオリイカの沖漬けは、非常にレアな料理となります。
■漬けダレのレシピ
漬け込むイカの量に合わせて作ります。そのレシピですが、日本酒1:濃い口醤油1:みりん0.5の割合で混ぜ合わせ、ひと煮立ちさせた後、冷まして容器に入れて釣り場に持参します。漬けダレは、漬け込むイカの体積のことを考慮して、容器の半分以下の量にして持参して下さい。沢山入れていると、イカを入れるとタレが溢れます。
一日漬けたままにして、冷蔵庫で寝かせます。余り長い間、漬け込んでいると、タレが身に浸み過ぎて、色が黒くなって辛くなってきます。食べ方は、本当に自由です。輪切りにしても良し、皮を剥いて刺身の切り方で切って食べるも良しです。一点、酒飲みに注意して欲しいのですが、ゴマ油をチョンと付けて食べると、食欲がアップしてお酒が止まらなくなります。