1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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メックリ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | ||||||||
鬼アジ | ◯ | ◎ | ◎ | ◯ | △ |
メックリは、脂が乗って美味しいのは、6月,7月でしょう。鬼アジは、8月ぐらいから釣れ出し、12月でも釣れる年があります。アジは、釣れる日と釣れない日の差が激しく、一日違うだけで、釣果が全然違う事があります。期待は、そこそこにして釣行して下さい。
この釣には、大きく分けて2通りの竿をお薦めします。①まず一般的には、短め(2~3m)の30号のオモリが使える柔らかめの船竿です。②そしてもう一つが、磯竿(1.5号ぐらい)の5m前後の竿です。②は、竿が長いため船上での扱いが難しいですが、上手く使えば口切れが減ります。
リールは、一日中手持ちなので、出来るだけ軽量のベイトリールをお薦めします。ポイントの水深が20mぐらいですし、宙層ではなく底中心に釣りますので、カウンタの付いたリールは必要ありません。道糸は、PEの0.6~1号が適しています。先糸としてフロロの3号を付けると、穂先に糸が絡みにくくなります。
この釣りでは、使うサビキで釣果に差が出ます。下手に釣具店で沢山の種類を購入して用意するよりも、船で販売されているサビキを購入されることをお薦めします。なお、釣期の最後に近づくと、サビキではなく餌でなければ釣れ難いこともあります。餌釣り専用の仕掛けが、須磨の「エサ光」や「フイッシングヒカリ」で販売されています。
←「エサ光」や「フイッシングヒカリ」、「須磨・純栄丸」で販売されている、一番実績のあるオリジナル・サビキです。一般的な市販のサビキ仕掛けは、6本鈎が多いのですが、この仕掛けは、あえて4本、5本仕様になっています。このサビキ釣りに何回か行かれると分かるのですが、確かに6本仕様の仕掛けの一番上にマアジは釣れないです。そのことを踏まえた仕様になっています。なお、切れ易いですが、ハリスの細い方が、良く釣れる時もあります。
ドンブリカゴも必須アイテムで、25号か30号を持参して下さい。船でも購入出来ると思いますが、無いこともあるので、持参することをお勧めします。
釣れる時は、サビキの鈎に刺し餌を付けなくても釣れるのですが、刺し餌を付けた方が良く釣れる時があります。純栄丸では、刺し餌にオキアミが配られるので、刺して使います。ご自分で用意するのでしたら、川津エビの剥き身が良く釣れることもあります。
ハリス4号を使う前提でのタックルを準備します。但し、唇がちぎれ易いアジですので、硬い竿は向いていません。また、潮流が速く流れるポイントで、駆け上がりを攻めるため、短い竿だと棚取りが間に合わず、根掛りが多発してしまいます。それでは、どんな竿が適しているのか?私のお勧めは、3.6m前後の6:4か7:3調子でオモリ60~80号を背負える竿です。具体的にどのメーカーの何という竿となると、2024年現在、カタログに掲載されている竿であれば、シマノの「海春50~80号シリーズ」、もし、売れ残っているならダイワの「旧アナリスター64の50~80号シリーズ」です。
リールは、水深が深いところで80mぐらいあるし、オモリも重い物を使うので、小型電動リールが最適です。ベイトリールであれば、ハンドルが長く巻上パワーがある物をお勧めします。大体釣れるポイントの水深が同じなので、カウンタ付が有利となります。道糸は、ハリスが4号を前提とすると、PEであれば1.5号をお勧めします。道糸は、出来る限り細い方が水切れが良く、底取りがし易くなります。
この釣りにおいては、市販品で良く釣れる仕掛けは見当たりません。アジカブラという疑似鈎を使った仕掛けがベストです。このアジカブラについては、湊川の「フイッシングヒカリ」が力を入れて多種の物を販売しています。この疑似餌を枝鈎に使用し、5~7本鈎の仕掛けで狙います。この疑似餌の皮の色ですが、実績があるのは、白、赤、オレンジです。時には、緑が良いことがあります。出来れば多種類準備しておくと、状況に合わせることが出来て有利になります。
←フイッシング・ヒカリで販売されている「アジカブラ」である。日によって良く釣れるカラーが違うので、多種持っておくことが大事である。
ハリスは、基本4号か5号を使います。50cmぐらいの鬼アジとなると、その引きは強烈です。細い方が、食いが良いと思って3号を使うと、プチプチ切られてしまい、勿体ないことになります。海底からそんなに上層に浮いていることは少ないので、枝は5本から7本ぐらいが良いと思います。
ドンブリカゴは使いません。オモリは、潮流の速さにより使い分けします。通常60号を基本に、潮が速い時は80号を使います。80号で底が取れないようになれば、魚も釣れませんので終了となります。また、潮が緩くなると食いませんので、釣れる速さの時に、ミスをせずコンスタントに釣ると数が伸びます。一番怖いのが「お祭り」です。お祭りが起こると、釣れたはずの流しがパーになってしまいます。回避策として、釣り座を決める際に、投入が遅い方はミヨシ側に座ってもらうと、お祭りが減ります。釣れる時間が決まっているので、その間に出来るだけ投入回数を増やせると、釣果にも反映します。最適な策を取って大漁を目指しましょう。
原則、何も刺し餌を付けません。ただ、非常に食いが悪い時に、オキアミや海エビの剥き身を刺すと、良く釣れたことがあります。そのような日もありますので、小パックのオキアミを、持って行くことをお勧めします。
脂が乗っているマアジは、刺身にすると一切れが大きいので、食べているうちに食欲が低下してしまいます。たたきにすると、不思議と食べ続けることが出来ます。
■調理方法
①胸鰭の際に包丁を入れて頭を切り落し、腹ワタを除去した後、3枚に下ろして腹骨を切り取ります。
②頭側から手で皮を剥きます。
③中骨が気になる方は、更に中骨の部分を切り取るか、骨抜きで抜き取った後、食べ易い大きさに切ります。
④器にケン、大葉を敷いてたたきを盛り付けます。写真ではミョウガの千切りを添えましたが、穂じそを添えれば綺麗に仕上ります。わさび醤油かポンズで頂くのか一般的です。
沢山釣れた時は、干し物にすると、長い間美味しく頂けます。更に長期間保存したいのでしたら、真空パックにして冷凍すると、作った時の状態が長く保てます。
■干す前の作業
①漬け込む塩水を作ります。作る量は魚の量で調整して下さい。レシピは、水1リットルに対して、食塩80gと日本酒50ccです。意外と食塩が溶けにくいので、よく混ぜて完全に溶けた状態にして下さい。
②あじを腹開きにします。(私は頭が必要ないので切り落としています)
③腹ワタを洗い流して、更に使い終わった歯ブラシで、腹の黒い皮と血合いをこすって除去します。
④タオルかクッキングペーパーで水気を取った後、①の塩水に漬けます。漬ける時間は、あじの大きさと脂の乗りによって調整します。普通は、一時間前後です。
■干す作業
左の写真の上は干し網を使った「野外干し」、下は、脱水シートを使った「冷蔵庫干し」です。比較的気温が高くても、湿気が少なく風のある日は野外干しでよいのですが、気温が高く湿気の多い日は、野外干しにすると腐ってしまうことがあるので、そんな時は、冷蔵庫干しをお薦めします。
野外干しの場合、風が弱い時は、扇風機で風を当てて干します。状況にもよりますが、1日干せば乾くと思います。冷蔵庫干しの場合、市販されている「脱水シート」に挟んで干すと、失敗することなく干せます。ただ、野外干しのようにカラッと干せないので、一日挟んで干した後、割り箸などを挟んで、更に一日冷蔵庫の中で干すと表面が乾きます。