今年初のクログチ狙いの釣行である。実は、年間の予定で4月に2回釣行する予定であった。しかし、今年は非常に状況が悪く、試し釣りに行っても、殆ど釣れなかったため、クログチ狙いの出漁日が遅延することになった。3月初め頃から毎日釣行予定を見ていたのであるが、4月に入ってからやっと24~26日の3日間、クログチに出船と書き込まれた。当初25日に釣行を予定していたのであるが、釣り友の事情により行けなくなった。その後、釣果を見ていたら、まずまずの結果が出ていたので、毛糸先生と5月8日に行くことした。
←「第二小島丸」である。中乗りさんが乗っており、オマツリを速攻でほどいてくれる。また、色々とお客のアシストもしてくれて、釣り客にとっては、気分の良い船である。
一週間程前から毎日天気予報を見ていると、8日の予報がコロコロと変わり、初めは雨であったが、結果的に曇りで午前は風も弱く、出船出来る日和のようであった。4月25日前後の釣果もまずまずであったため、この日は、ちょっと期待していた。この日のために、今まで実績のあった餌(サバ、キビナゴ、ホタルイカ)を準備した。
当日の朝、5時集合ということで、4:30までに到着するように、2:50に毛糸先生が迎いに来て下さり出発。湾岸線に乗って泉佐野で降り、63号線-752号線を深日まで走って小島港に4:10頃到着した。船の前には、既にクーラーが1個置かれていた。我々は2,3番目となる。4:30に船頭が到着し、準備が整ったところで乗船開始となった。当日のお客は7名、我々は、潮と風の方向を考慮して、左舷のミヨシと真ん中に座った。
←クログチ狙いのタックルである。タチウオ竿を使う人が多いが、私は中深場ロットを使っている。オモリ80号でアタリが取りやすいことが必須である。
お客が全員揃い次第出船ということであったが、他の釣船と出船時刻を合わせるためか、他船が出船し始めた5:10に出船となった。港を出ると左に地の島、友ヶ島、先には淡路島が見えた。この日は、朝は弱い風で昼ぐらいからやや強い西風の予報であった。ポイントまでは、凪とは言えないが、そんなに風も無く順調に走った。50分ぐらい走った紀淡海峡の真ん中辺りでエンジンがスローになった。暫くして「ファン!」とクラクションが鳴り、投入の合図が出た。「水深は150mです」とアナウンスがあり、私は、すぐにエサを刺して仕掛けを投入した。
この日のタックルは、竿:ダイワ:メタリア中深場 H73-200、リール:SEABORG-200、道糸:PE1.2号300m、オモリ:80号、仕掛けは自作胴突き3本鈎仕掛け、鈎にはタコベイトの赤、ピンク、夜光を付けてみた。餌は、サバの切り身、ホタルイカ、生キビナゴを使った。なお、船に電源はあるが、安定した電力で使いたいのでバッテリーを持参した。道糸は、水深180mぐらいのポイントにも行くことがあるので、300m巻いておくと安心である。また、この船では探検丸が使えるので、持参して使っている。(魚群を見るのではなく、海底の地形と水深を確認するために使用)
一流し目、道糸がどんどんと出て行く、水深は150mなので何mで止まるのかとカウンタを見ていると170mでオモリが着底した。リールのカウンタ値は信じてはおらず、単に目安だと思って使っている。まずは1mから2m誘い上げてみることを実践した。数流し目で右舷トモの方が第一号のクログチをゲットされた。よし、釣るぞ…と意気込むもアタリが来ない。周りの方がポロポロと上げているが、私にはアタリが来なかった。
それでも頑張って釣っていると、やっとアタリが来た。ゴンゴンゴンとはっきりしたアタリが出て、大きく合わせると鈎に乗った。電動のスイッチを入れて巻上げに入ると、途中でゴンゴンと暴れる仕草が伝わって来た。これは、まずまずの型だろうと、慎重に巻き上げた。130mぐらいからの巻上げは、本当に時間が掛かる。暫くして水面に姿を現したのは、40cmクラスのクログチであった。仲乗りさんが掬ってくれて一匹目をゲット。
←ミニが居ないので7匹でもボリュームがあった。今年の状況を考慮するとまずまずの釣果である。
時合になったのか、その後は投入するとアタリが続き数を伸ばすことが出来て、晩ご飯のおかずを確保することが出来た。この日釣れたクログチの型は、40cmクラスが中心で、例年より良型が多かった。クログチのアタリは、ゴンゴンと抑え込むパターンと、タチウオのように食い上げるパターンがある。抑え込む場合は、単に合わせれば良いのであるが、食い上げの場合は、タチウオと同様に、高速で巻上げて大合わせする。このパターンの場合、鈎が口に入ってないと掛からない。私の経験上、鈎に掛かる確率は50%ぐらいであった。
この日も、食い上げが3回あって、鈎掛かりしたのは1回であった。途中、アタリの無い時間があったが、最後の1時間は、大型ばかり良く釣れた。右舷のトモの方は60cmの大型クログチを釣り上げられた。毛糸先生も大型を掛けて、必死であしらっていたが、上がって来たのは見たことも無いぐらいデカいアナゴ。その太さは凄かった。
結構皆さん好調に釣られていたが、11:20頃に「終わりです…」とのアナウンスと「ファン…」というクラクションで沖上りとなった。この日の釣果は、トップ9匹、私7匹、毛糸先生6匹であった。期待していた釣果の半分ぐらいに終わってしまったが、今年の状況からして仕方ないと思った。
丁度この頃から西風が強くなって来た。本当にWindyの予報は良く当たる。釣り人にとって、無くてはならないソフトである。港に戻り、熱いおしぼりで手や顔を拭いた後、荷物を片づけて帰路についた。帰港が早かったので、道中、混雑することなくJR西宮駅前に到着した。次にタックルとクーラーをキャリーに積込みJR六甲道まで乗車して帰宅した。今は、バリアフリー化でどこの駅にもエレベータがあるので、キャリーがあれば重い荷物でも楽に運べるようになった。私のように車を持って居ない者でも釣行し易くなった。
帰宅してすぐに、クログチの炙りを造って食べた。料理している時は、手に脂がベタベタと着く感じは無かったのであるが、トーチで炙ると身と皮の間から脂がじわっと滲み出て来た。刺身醤油に着けると、脂が醤油の表面に大量に浮くのが見えた。口に入れるとフワッと脂が広がるのが分かった。この皿の炙りを食べ終わる頃には、沢山の脂が浮いていた。夕食の際は、炙りと塩焼きにして食べた。塩焼きも身に味があって美味しかった。
←クログチの炙りである。皮と身の間から脂がじわっと出て、非常に美味しい。
今年のクログチ狙いは、1月から3月まで非常に不調であった。4月中頃から釣れ出しているが、例年の半分ぐらいの釣果が続いている。この釣も釣る楽しみと食べる楽しみがあり、年に1回は行ってみたい釣りである。釣り人で「クログチ」を知らない人が多く、私は魚屋で売られているところを今まで見たことが無い。水深が100mから200mある場所で、潮の緩い日に釣れるポイントが多い。京阪神では紀淡海峡周辺が有力な釣場である。瀬戸内海では、広島や山口にも釣れるポイントがある。広島、山口辺りでは、この魚が、隣の家のごはんを借りる程美味しいので「カマガリ」と呼ばれている。但し、あまりメジャーには扱われていない。
この先、6月中旬まで釣行の予定が無い。メックリも例年通り産卵に入ったようだ。タコも低調が続いている…何かこの季節、釣るのも面白く食べても美味しい魚は居ないものか…。毎日、最新の情報をコマメに見て、良い情報を見つけたら即釣行するようにしよう。