2025年12月21日 大漁!!! 晴光丸のウマヅラ

荷物

今年も残すところ、あと10日となった!!!今年のフィニッシュは、広島のウマヅラである。ここ数年、温暖化の影響で12月にならないと、ウマヅラの肝が大きくならない。そのためウマヅラ釣行は、12月から1月に行くことにしている。最近の釣果を見ていると、行けば釣れていたので、今回の釣果も期待していた。今回のメンバーは、私以外、広島のウマヅラ初挑戦である。私のホームページを見て、是非行ってみたいということで釣行となった。

←晴光丸で釣れるウマヅラである。明石海峡で、こんな良型を2桁なんて、何十年前にはあったが、今はまず無い。晴光丸では、行けば間違いなく釣れるため、わざわざ広島まで通ってしまう。

この季節、前線の通過が強風に繋がり、一日前後にズレると釣行中止になってしまうことがある。一週間ぐらい前から天気予報(Windy)を見ながら、風が吹かないことを祈った。すると21日は、何とも厳しい予報となり、前日の昼に船頭の判断となった。そして、20日の11時頃、船頭から連絡があり「出船します」ということで、参加メンバに行くことを伝えた。

今回の釣行ルートは、IT氏がJR大久保駅まで迎えに来てくれ、その後、他のメンバを拾った後、姫路バイパスから山陽道に乗り、広島を目指した。途中、2回の休憩を取り、4:40頃に安芸津港の乗船場に到着した。暫くすると小池船頭が来て、皆さん氷をクーラーに入れた。

釣り座の希望を聞かれたので、メンバに確認して右舷トモから4名座らせてもらうことにした。私は、いつものド真ん中の席に座った。この席は、キャビンの横で座る幅が狭く、慣れてないと釣り難いので、慣れてない方にはお勧め出来ない。全員揃って荷物を船に積んだ5:40に安芸津港を出船した。

晴光丸は、まだ真っ暗の海を滑るように走った。周防大島まで1時間30分は掛かる。私は、早めに餌のエビを切った後、ポイントに到着するまで仮眠した。時刻が7時に近づくと、空が明るくなって来たが、雨が降りそうな曇天であった。ただ、気温は高く寒さを感じなかった。

そして、周防大島のポイント近くまで来た時、エンジンがスローとなり、「準備して下さい」とのアナウンスが出て、皆さん釣り座に移動して準備を始めた。暫くして「準備が出来た人は、仕掛けを下ろして下さい。XXメーター」とのアナウンスで釣り開始となった。このポイントは、いつ来ても良く釣れるポイントである。

この日のタックルは、ウマヅラのカゴ釣りには最適な竿:剣崎30-270MT(もうカタログにも載ってない)、リール:紅牙IC 150H、道糸:PE8本撚り1号、穂先に道糸が絡むのを防止するため、先糸としてフロロの4号を2mぐらい付けた。仕掛けは幹糸4号、ハリス3号(サンラインのエステル)、鈎:がまかつのカワハギ王7号(ナノスムースコート)の胴突き6本鈎仕掛けで、ドンブリカゴ25号を使った。エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。

2回流したが誰にも釣れなかったが、3流し目からポロポロと釣れ出した。私にもアタリが出て1匹目を掛けたが、水面近くでバレてしまった。しかし、その後は朝のモーニングサービスが始まった。入れれば当たる…当たれば掛かる…掛れば掬う…。私は入食いが続いた。何よりこのポイントでは、大型(30cm以上)しか釣れない。

余りにも連続で釣れるので、バケツが直ぐに一杯になり、船頭が私専用のBOXを準備してくれた。このポイントでは、船が同じ場所に留まるような操船のため、仕掛けが斜めになることが多々ある。しかし、釣れる時は道糸が斜めになっていても、アタリが出て釣れた。

一時は、撒き餌の効果が出て入食いになったが、段々と渋くなり誰にも釣れなくなった。ウマヅラ釣りの場合、この入食いタイムにいかにして沢山釣るかが大漁のカギを握る。船頭は、近くの別のポイントに移動したが、その後は、何処に行ってもパッとすることもなく、時間だけが過ぎていった。ただ、一回大きなアタリがあり、ウマヅラではない強い引きが伝わって来た。慎重に巻き上げると、良型のグレが上がって来た。計測すると40cm程あった。昨年も同じぐらいのグレが釣れた。

余りにも釣れないので、「移動します」とアナウンスがあり、船は東の方に全速で走り出した。しかし、移動してきたポイントも全く釣れず、船は先程まで居た西のポイントに全速で移動した。そのポイントでは、ポロポロと釣れたが、暫くして潮が速く流れ出すと、全く釣れなくなった。すると、船は、先程釣れなかった東のポイントに全速で移動した。

そして到着したのは、先程釣れなかったポイントであった。後で船頭が教えてくれたのであるが、先程は、別の船が釣れるポイントで釣っていたので、入れなかったらしい。今回は、その船が居なくなっていたので、戻って来たようだ。そして、直ぐに釣り開始となった。

釣り初めは、15mより深い棚であったが、時間が経つにつれて浅くなり、最浅8mの棚まで撒き餌につられて浮いて来た。何より食いが良く、またまた入食いが始まった。朝の入食いよりも食い気があり、棚に仕掛けが降りた直後にはっきりとしたアタリが出て、鈎掛かりも良かった。釣れる釣れる…これがウマヅラ釣りの醍醐味である。

このポイントも、段々と釣れなくなり、丁度15時を迎えたところで、沖上りとなった。私は、この最後のポイントで2桁釣ることが出来た。この日の釣果は、ウマヅラ40匹と良型のグレ1匹であった。船頭の話によると、昨日はもっと食いが良く、アタリも多かったらしい。そんな日に遭遇出来たら、もっと釣果が伸びたと思う。

晴光丸

釣り座の掃除を終えた後は、BOXに活かしてあるウマヅラの処置である。締めて角と口を切り取り、最後に腹を切って内臓を取り出す。この時、必ず胆嚢(ニガ玉)を必ず除去する。数が多いので、30分は掛った。港に戻ったら、恒例行事であるクーラーの釣果写真の撮影である。左舷の方がどのぐらい釣られていたのか知らなかったが、並べられたクーラーを見て、そんなに釣れていなかったことが分かった。この日もトップだったので、写真を撮って下さり、LINEで送ってくれた。

←ウマヅラを40匹釣った。この日の状況を考慮すると大漁である。これたげ型の良いウマヅラを釣るチャンスがあるのが、晴光丸のウマヅラ釣りである。27Lのクーラーでは、蓋が閉まらないので、釣果が少ないメンバにプレゼントした。

帰りは、17時に安芸津を後にした。山陽道、播但有料道路、加古川バイパスと走って、JR大久保駅に21:20頃に帰って来た。重たいクーラーとタックルをキャリーに積んで、JRの快速に乗って六甲道まで乗車した。駅からは徒歩で自宅には22時頃に帰って来れた。帰宅して直ぐに刺身を造り、煮付けの準備をして風呂に入った。風呂から上がると煮付けが出来ていて、刺身と一緒に食べた。最後まで活かしていたので、刺身は身が透き通ってプリプリしていた。煮付けも身が骨から浮いて反っていて、食べると身の繊維がサクサクしていた。ウマヅラは、釣ってもオモロイし、食べても美味しいといつも思う。

翌日、通常通り出勤してプレゼントする方を決め、午後休を取ってウマヅラを皮剥きまで調理した物をプレゼントした。大変喜んで受け取ってくれた。ウマヅラがデカいので、事前にどのようにカットしておいたら良いか聞いてカットした。カットしなかったら、普通の家にある鍋には収まらない。

これで、令和7年の釣は終了した。今年の明石海峡は、鬼アジが少なかったが、真鯛は良く釣れた。今年は、クログチに2回しか行けなかったので、来年は、もう少し回数を増やそうと思っている。行きたかった豊後水道のタチウオ、来年は、11月頃に2回チャレンジする予定である。健康年齢の間に悔いの残らないよう、やりたい釣りに行こうと思っている。

何だかんだ言いながら、今年もこのホームページを続けることが出来た。今年で16年になる。今後も、続けれる限り続けて行きます。よろしければ今後もご覧下さい。皆さんも良い釣りが出来ますように!!!

2025年12月28日 齋藤 宏之。