2025年11月22日 西田釣船の鬼アジと紅葉鯛⑤

鼻掛け

西田釣船の今年最終回(5回目)である。今年は、予約した5回全て好天に恵まれ、予定通りの釣行が出来た。前回は、紅葉鯛が好調で、鬼アジはイマイチであった。2週間毎の釣行であり、ほぼ同じ潮(大潮)のため、同じような結果になりそうであるが、毎回状況は違う。やはり自然を読むことは不可能である。2日前に、西田さんに最終確認したところ、鬼アジの状況は毎日違い、昨日釣れても今日はさっぱり…ということで、行ってみなければわからない…ということであった。

←鯛釣りのキモである「鼻掛け」である。今回も付け方で釣果に差がはっきりと出た。活けエビで釣る場合、エビを弱らないように、素早く刺す必要がある。これは、経験を重ねて慣れるしかない。

2日前、出船が決まったのでFK氏にお迎えをお願いしたのであるが、4:40にお願いするつもりが、間違って5:30と伝えてしまった。当日の朝、LINEを見直して間違いに気づき、出来るだけ早くお願いします…と連絡したところ、すぐに見てくれて5時前に来てくれて出発となった。今回は、摩耶から阪神高速に乗り明石海峡大橋を渡り、岩屋の出船場所に5:40頃到着した。既にIT氏は到着しており、釣り座を話し合って決めた。前回、私は舳先の釣り座に座ったのであるが、テントが無く竿を立てれて魚を引き寄せ易かったし、トモと距離が離れるのでオマツリも発生しにくかった。そのため今回も、舳先に座る事にした。

釣り座を決めた後、船頭が来る前に各自荷物を運び、準備に取り掛かった。電灯が灯って無いので、皆さんヘッドライトで準備した。5:40頃に船頭が到着し、電灯を灯してもらい皆さん準備が整った6:10頃に出船となった。この日は、朝の鬼アジ狙いの潮は無いので、鯛釣りからのスタートとなった。皆さんポイントに到着するまでに、イケスから活け川津エビを掬って、各自の釣り座に運んだ。

活けエビ

←活け川津エビである。ブクブクを入れると、弱ることもなく元気な状態を保つことが出来る。やはり元気なエビの方が鯛の食いは良い。

タックルのセッティングが終わった後、川津エビを鼻掛けして開始を待った。そしてポイントに到着した直後、エンジンがスローとなり、釣り開始となった。一流し目、オモリが着底した後、ゆっくりと巻上げてアタリを待った。すると速攻で穂先が水中に引き込まれた。思いっ切り合わせを入れると魚が掛った。コンコン…と顔を振るし、ギュッと引き込んだり、変わった引きだなあと思って巻き上げると、水面に出て来たのはハネ。4本鈎の一番上に食っていた。掬った後、水中を見ると鯛が見えて、手繰って掬った。一投目からハネと鯛のダブルであった。

次の流しも、オモリが着底した後、1mぐらい巻き上げたところで穂先が海中に引き込まれた。合わせると魚が掛った。今度は明らかに良型の鯛と分かる引きが伝わって来た。上がって来たのは、紅葉鯛の45cmぐらいの食べ頃サイズであった。そしてそして次の流しも紅葉鯛がヒット、3連チャンを達成した。何時まで続くのかと思っていると、その後、ピタッと何も釣れなくなった。

ポイント周辺は、それから1時間程の間、激流になり釣が出来ない状況となった。それまで居た、釣船やプレージャーボートも西の方に移動して行った。西田さんは、岸に近い浅場で釣らせてくれたが、この日、浅場には何も居ないようで、何も釣れなかった。暫くすると、さっきまで潮がぶつかり合って出来ていた波が、穏やかになった。そして、朝イチの水深のあるポイントを攻めた。

西田さんが魚探に良く映っていると言ったので、期待して仕掛けを下ろした。すると本当に入れたら直ぐにアタリが来て、鯛が釣れ出した。潮が緩くなっており、魚を外してエサを刺して直ぐに下ろすと、またまた鯛が食ってくるような、入食い状態となった。しかし、入食いしているのは私だけで、他の3人は、ポロポロとしか釣れていなかった。それと鯛の型、私に釣れる鯛は、良型ばかり釣れるのであった。

この入食いタイムも1時間程で終わり、その後は、同じポイントを流すも、何も釣れなくなって時間だけが経過した。暫くして、別のポイントに移動することになった。次のポイントは、潮がかなり速い状況であったので、オモリ80号を使った。一流し目、私にヒット。始めから青物と分かる引きで、ハマチが上がって来た。次の流しは、UH氏が珍しくイサギをゲットした。その後は何も釣れず、最後の鬼アジ狙いにチェンジすることとなった。

釣果

鬼アジのポイントは、明石海峡の真ん中辺りであった。一投目、仕掛けを下ろすと、潮が緩くなっていることが分かった。経験上、この速さでは鬼アジは釣れない。案の定3,4流ししたが、誰にも何も釣れず、この先釣れる見込みも無かったので、早いが11:30に沖上りとなった。

←私一人の釣果である。紅葉鯛、中アジ、ハネ、ハマチと多彩な魚が釣れた。この日も鯛は、良型揃いであった。また、先々週より肥えていた。

私の釣果は、紅葉鯛9匹、中アジ1匹、ハマチ4匹、ハネ1匹であった。今回も、鬼アジが釣れず、紅葉鯛が良く釣れた。しかし、今年は本当に鬼アジが少なかった。ここ数年、良く釣れていただけに、ちょっと悲しかった。また、来年に期待したい。

これで、令和7年の西田釣船の釣が終わった。今年は、一回も悪天候で中止にならなかったため、5回全て釣行することが出来た。昨年は、3回のうち2回中止となり、1回しか行けなかった。来年も、西田さんが元気で、鬼アジ狙いに連れて行ってくれることを望んでいる。

今日も船頭が、私が鯛を沢山釣る理由として、やはり餌のエビの鼻掛けが上手だからだと言っていた。それと、今日は、仕掛けの事も言っていた。エダスがピイーンと真直ぐではなく、ヨレているような状態の糸では、やはりエビが回転してしまうらしい。確かに私も仕掛けを上げた時に、エダスが幹に巻き付いている時は、枝スを引っ張って真直ぐにしている。皆さんも心掛けるようにすると、釣果アップに繋がると思う。

この日の夕食は、ハネの茶漬けと中アジの塩焼きを食べた。ハネは、肥えていて身が分厚く、味があって非常に美味しかった。紅葉鯛は、翌日、職場の同僚にカルパッチョと松皮造りにしてプレゼントした。今回のプレゼントで、私の職場のシマの方全員(12人)に、魚をプレゼントすることが出来た。この一年で全員に最低一回配ることを、目標にしていたので、達成することが出来て良かった。また、来年も釣れたら皆さんに配る予定である。

次回は、豊後水道へのタチウオ釣りを予定している。ただ、凪の日でなければ出船しないので、行ける確率がちょっと低い。しかし、行くことが出来れば、指4本以上が殆どということなので、是非行って釣ってみたい。広島の安芸津港から、片道3時間の行程と聞いている。タチウオ釣りの夢の舞台「豊後水道」!!!行ってみたいなあ。最近、神戸阪急の魚売り場で、大分産のタチウオが一匹5,000円程で売られていた。デカイのを釣って食べてみたい。