2025年11月8日 西田釣船の鬼アジと紅葉鯛④

明石海峡大橋

今年4回目の西田釣船である。前回は、鬼アジが好調で、西田さんに確認したところ、今年一番の釣果であったとのことであった。釣人は、前回良く釣れると、次回は同じか、それ以上釣れる気になってしまう。そして釣行して、ガックリ…ということが多々ある。同じ経験をされた方も沢山居ると思う。そうならないためには、出来る限り直前の新鮮な情報を入手し、その状況に最高の準備で当日を向かえることである。

←明石海峡大橋である。天気が非常に良かったので久々に写した。釣船に乗っているから、色んなアングルで写せるのも釣り人の特権である。

2日前に、西田さんに最終確認したところ、鬼アジは不調ということであった。本当に今年は、大きなマアジが少ない。通常であれば、8月ぐらいから釣れ出し、10月、11月に最盛期を迎える。但し、少なくても西田さんは、釣れる確率のあるポイントへ連れて行ってくれる。釣るためには、最高の準備をして釣るだけである。鬼アジの仕掛けは、まだ研究の途中であるが、現在一番釣れる確率の高い仕掛けを作っている。

当日、4:45にFK氏が迎いに来て下さり出発、生田川から山麓バイパスを抜けて高速に入り岩屋の出船場所に5:30頃到着した。既にIT氏は到着しており、釣り座を話し合って決めた。IT氏はトモに座った事が無いし、今後、自分の仲間で釣行されるので、経験してもらうためトモに座ってもらった。私は、竿が長いので屋根の無い左舷の舳先に座った。FK氏も竿が長いので、右舷の舳先に座った。結果的に屋根の無い釣り座は、竿を自由に操れるので、取り込みが完璧に出来て、とても楽であった。

釣り座を決めた後、船頭が来る前に各自荷物を運び、準備に取り掛かった。電灯が灯って無いので、皆さんヘッドライトで準備した。5:40頃に船頭が到着し、電灯を灯してもらい皆さん準備が整った6時頃に出船となった。まずは鬼アジ狙いである。10分程でポイントに到着した。根掛りの酷い所であるが、現在、一番実績のあるポイントである。

一流し目、私はいつもの根掛り…、まだ潮が速く無いのに根掛りは悲しい。次の流し、竿を大きく振っていると、下ろしている途中にアタリが来た。慎重に上げると鬼アジでは無く、30cm程の中アジが上がって来た。次の流し、結構強い引きが伝わって来た。どうもアジの引きではない、上がって来たのは良型のマサバであった。このサバ、イケスに入れても魚が沢山釣れてしまうと、酸欠ですぐに死んでしまう。釣れた時は、元気に泳いでいたが、気が付いた時には、もう食べれない状態で死んでいた。今後は、釣れたら直ぐに締めて、クーラーに入れるようにする。それが安全策だと思った。

次の流しは、やっと鬼アジと言える型のアジをゲットした。潮の流れが段々と速くなり、底を取っていると根掛りばかりになって来た。私は、根掛りした時の電動のカウンタの値を記憶して、次回からそのカウントで止めて待っていた。すると、その棚でアタリが出て、2匹ゲット出来たが中アジであった。潮が速くなったし、魚探に映りも無くなったので、鯛釣りにチェンジとなった。

皆さん鯛の仕掛けをセットして、活け川津エビをバケツで自分の釣り座に運び、鼻掛けして準備した。ポイント到着、すぐに釣り開始となった。一投目から真鯛がヒット。底までオモリを下ろして、ゆっくりと巻上げると、途中で穂先に変化が出て、そのまま巻き続けると、この日は、穂先を一気に締め込むアタリが出るパターンが多かった。

締め込まれた後は、鯛の口に鈎を掛けるため、大きく合わせを入れる。但し、大きく合わせても、カンヌキに掛かって無く、歯に鈎先が乗っている状態の時は、巻上げ途中で良くバレてしまう。これは運としか言えない。この日は、不思議と私に良型ばかり釣れるのであった。殆ど40cm以上あった。また、前回は、一時間程しか鯛は釣れなかったが、この日は、長い間釣れた。何が要因なのかは、全然分からなかった。

真鯛が良く釣れて居たが、青い嫌なヤツもこのポイントには同居している。始めから一気に引き込むアタリはハマチ。ああ…また来たんか…いらんのに。引っ張りまくるので、メジロ程しんどくないものの、取り込むまでに時間が掛かる。但し、今年は青物が少ないためか、神戸阪急の魚売り場では、ハマチが一匹1980円で売られていた。そのため、今回は持って帰った。

ポイントでの潮の流れが緩くなると、鯛が全く釣れなくなった。そのため、時間が早いが最後の鬼アジ狙いにチェンジして移動した。この日は、風も無く穏やかであったので、海峡の瀬戸と呼ばれる真ん中辺りには、大きな波は立って無かった。しかし、大潮の日なので、潮の速さは半端でなかった。

釣果

一投目、流石に潮の速さが分かる。80号のオモリであっても、底取りが難しい状況であった。数回流すも、まだ潮が速過ぎるのかアタリが無い。一時間程して潮が緩くなって来たが、船頭が魚探に今日は映りが出ないと言った。その後、数回流してみるも、誰にも釣れず、ちょっと早いが、11:30に沖上りとなった。

←私一人の釣果である。この日の鯛は、良型揃いであった。手前の鬼アジも40cm以上ある。しかし、明石海峡の鯛は何時見ても綺麗だと思う。

私の釣果は、真鯛11匹(クーラーに1匹)と鬼アジ1匹、中アジ3匹、ハマチ4匹、サバ1匹(廃棄)であった。今回、鬼アジが釣れず、紅葉鯛が良く釣れた。前回と逆の結果となった。

船頭が、私が鯛を沢山釣る理由として、やはり餌のエビの鼻掛けが上手だからと言っていた。大きい鯛は、餌の付け方(鼻掛け)が悪いと釣れないらしい。尾っぽ掛けだと、大きな鯛を釣ったことが無いと言っていた。しかし、滅多に活けエビの鼻掛けで鯛を釣らせてくれる釣船は無い。そのため経験のある方は少ない。私は、たまたま小学校の頃より、スズキ釣りで鼻掛けを教わり、経験して来たので簡単に出来てしまう。これは慣れて、確実に素早く刺せるように修行するしか無い。

この日の夕食は、鬼アジのカルパッチョと紅葉鯛の造りである。鬼アジは、脂の乗りが半端でなかった。切った後の包丁には、脂がベタっと付いていた。鯛も醤油に付けると、ホワっと脂が滲み出た。ああ…明石海峡の秋の魚は最高!!!本当に神戸の住民で良かったなあと思う。生まれて来る人は、親を選べないと言うが、本当に良い運命だったと思って両親を感謝している。

次回は、今年最後となる第五回目の西田釣船を予定している。去年は、3回の予定で1回しか行けなかったが、今年は今時点で5回の予定で4回行けている。出来ればあと一回行きたいと思っている。その後は、タチウオに1回行きたいと思っている。年に1回ぐらい行って、タチウオを食べたい。新鮮なタチウオの刺身は、コリコリとした食感でとても美味しい。