今年二回目のシロイカ(剣先イカ)釣りである。前回、納得出来る釣果では無かったので、リベンジである。前回は、潮の流れが「激流」で、オモリ50号を付けても道糸が斜めになってしまう状況であった。また、乗りもイマイチで時合が短く、私にとって納得の行く状況では無かった。沢山釣ってみたいし、冷凍庫に十分なストックも欲しいので、もう一回釣行することにした。
←三ノ宮の高速バス乗り場。ここから鳥取への旅が始まる。バスは、荷物を下のトランクに詰めるのて、道中気にしなくて良い。乗り心地も良く、気に入ってしまった。
前回、鳥取への釣行に高速バスと路線バスを使えば、交通費が安く行けることが分かったので、今回もバスを使った。今回の釣行は、月曜日を有給にして釣行後に宿泊し、翌日の火曜日午前に帰って来る計画を立てた。今回も集合が16時ということで、前回と同じ三ノ宮10:50発の高速バスで出発した。そして、2時間40分(途中SAで10分休憩含む)で鳥取駅前に到着した。
鳥取駅前に到着後、「循環バス」という名称の路線バスに乗換えた。このバスで賀露港まで乗車するのであるが、ぐるりと鳥取駅の北側を一周するので、賀露港まで40分掛かる。そして、14:40に賀露港に到着。バス停を降りてしゃん亭に向かう途中、丁度、船頭が軽トラで出勤してきた。昨日の釣果を聞いたところ、1便はダメであったが、2便は遠征して良く釣れたので、今日は遠征するとのことであった。まずは宿泊する「ゲストハウス・しゃん亭」にチェックイン。集合時刻の16時まで時間があったので、ご主人と雑談して時間を潰した。
←今回もお世話になった「怜生丸」である。気さくな船頭が迎えてくれる。
15:30頃に怜生丸の待合所に行って受付を済ませた。当日は、1時まで釣るロング便ということで15,000円支払った。その後、クーラーに氷を一杯詰めて出船を待った。全員揃ったところで、代表者がジャンケンして釣り座を決めた。女性の居た5人グループが優先され、私は、右舷のトモに座ることとなった。
16時出船であったが、何故か船頭が来たのは、16:15頃であった。すぐに出船…したが、まずは給油所に行って給油した。何と700リットル給油した。船も大きいが、こんなに沢山の油が入れれるとは思わなかった。その後、船は港を出て西の方向に舵を切った。行く前に、今日のポイントまで2時間掛ると言っていたが、それは本当であった。海上は穏やかで、時々トビウオが飛んでいた。
2時間程走った何も無い海上でエンジンがスローになり、暫くしてアンカを降ろした。海上は穏やかであるが、潮流は速いか遅いかまだ分からない。船頭が「30号でやってみて下さい」とのアナウンスがあり、30号のオモリグ仕掛けで釣りを開始した。この日のタックルは、竿:DAIWA エメラルダス MX 610LB-METAL、リール:DAIWA 紅牙IC、道糸:PE0.6号、オモリ:30号、2本鈎のオモリグ仕掛けをセットした。
←水温が高く、沢山入れると直ぐに白くなって死んでしまう状況であった。新鮮な状態で持ち帰るには、なるべく早く活きている間に墨を抜いて、クーラーに入れることである。
船頭のアナウンスでは、水深65mほどであった。実際に仕掛けを降ろしてみると、カウンターは73mぐらいを示した。30号のオモリでそんなに斜めにならなかったのでホッとした。後は、釣れるか釣れないかである。一投目の着底後、アクションを付けながら誘い上げた。するとイカが乗って来た。1杯目なので慎重に上げると、小型のシロイカが上がって来た。船中1杯目であった。
その後もまだ明るかったが、ポロリポロリと誰かに釣れているという状況が続いた。19時頃、漁火が灯って暫くすると、船頭が「50m~40mの中層にベイトの反応が出て来た」とのアナウンスがあり、皆さん中層を攻めた。するとアナウンスの棚で、入れ乗りが始まった。イカの大きさは、水深が浅い深い関係なしに運のような状況であった。30cm以上の良型が釣れたので、同じ棚を攻めてみるも、次は小型であったりと、本当に分からない状況であった。
何時釣れなくなるか分からないので、釣れる時には釣っておこうと、ハイピッチで釣り続けた。しかし、この日のこのポイントのシロイカは、休憩ということは無かった。釣れる釣れる…降ろせば釣れる状況が、延々と続くのであった。途中から良型狙いに底を攻めても、小型が釣れたりと相手を選べなかった。
前回は、釣れ無さ過ぎて心が折れそうになったが、この日は、釣れ過ぎて1時まで続けるのに、心が折れそうになった。贅沢な日であった。釣れない日は、本当に釣れないのに、釣れる日は、何をやっても釣れた。平均して毎回ほどほどに釣れたら嬉しいが、自然が相手なので、片寄るのは仕方ないことである。出来れば、良い日ばかりに当たりたい。
←この日の釣果である。シロイカ70杯程とスルメイカ5杯、アオリイカが1杯釣れた。これぞシロイカが釣れる日の、典型的なパターンであった。これでリベンジが果たせた。
23時頃には既に50杯を越えて、そろそろクーラーが一杯に近づいて来た。まだ1:00まで十分に時間があったので、今後釣れるイカについて、小型は全てリリースして、良型だけを持ち帰ることにした。ホンマ釣れる日は、こんな贅沢な事が出来ることを幸せに思った。この日は、釣ったシロイカを餌に、鯛釣をされている方が居て、80cm以上の大鯛を2匹釣られていた。私もイカを巻き上げている際に、2回途中で鯛にイカを食い千切られた。船の近くには、シュモクザメがウロウロしていて気持ち悪かった。
1:00丁度に沖上りのアナウンスがあり、この日の鳥取沖のシロイカ釣りが終わった。釣っていた場所が、何処なのか知りたかったので、携帯の地図を見たら倉吉の沖合であった。船は、2時間程走って、3時頃に賀露港に戻って来た。その間、1時間程は寝ていた。結果100杯程釣れたが、持ち帰りは70杯程であった。これだけあれば、職場の同僚にプレゼント出来る。ただ、キャリーを持ってきてはいるが、持ち帰ることを思うと怖かった。
この日は、40mから底までの棚で釣れた。エギは、色々と試してみたが、まともなメーカーのエギであれば、何でも釣れるような状況であった。これで、怜生丸のネットの釣果が嘘ではないことが証明出来た。このところ他の釣船では、そんなに良い釣果を見ることが無かったが、この日のトップは何と164杯であった。凄い釣果の一日であった。
翌日は、普段と同じ6:20に起床。7:46に賀露中央のバス停から乗車し鳥取駅に向かった。途中、通勤の停滞があり鳥取駅前には、予定より10分ほど遅れて到着した。バスターミナルで三ノ宮行きの乗車券を購入し、8:40発の高速バスで帰路についた。11:20に三ノ宮に到着し、JRに乗換え六甲道に帰って来た。沢山釣れて嬉しかったが、キャリーで運べない所でクーラーを運ぶのは大変であった。今年のシロイカ釣りは、これで終わりにする。来年も必ず怜生丸に行くことにする。次回は、待ちに待った西田釣船の大アジと紅葉鯛である。でかいアジを釣って食べたい!!!