2025年8月19日 鳥取・怜生丸(れいしょうまる)のシロイカ

怜生丸

今年一回目のシロイカ(剣先イカ)釣りである。昨年は、公共交通を使い鳥取への釣行ということで、一番早くて楽な「スーパーはくと」で鳥取まで行き、駅からタクシーで出船場所である賀露港まで行った。しかし、結構交通費が高かったので、今回は安く行ける方法を調べてみた。その結果、三ノ宮から鳥取まで高速バスを使うと、旅費が半分ぐらいで済む事が分かった。鳥取駅から賀露港までも、便は少ないが循環バスという路線バスがあることが分かった。今回は、調べた安い経路で行くことにした。

←怜生丸である。ゲストハウスの主人が教えてくれたのであるが、ここ賀露港の遊漁船の中で漁師出身なのは、この怜生丸だけらしい。他の船は、始めから遊漁船なので、釣れるポイントの見極めが違う。一番良く釣らせてくれる船である。

私は、火曜日を公休にしているので、今回の釣行は、水曜日を夏休み(有給と同じ)にして、火曜の釣行後に宿泊し、翌日の午前に帰って来る計画を立てた。集合が16時ということで、間に合うような経路を探し、三ノ宮10:50の高速バスで出発した。高速バスの乗車時間は意外と短く、2時間40分(途中SAで10分休憩含む)で「スーパーはくと」と30分ぐらいしか変わらなかった。それで運賃が半額に近い「3900円」であった。(全席指定席)

高速バス

←高速バスのシートである。横3列で前後の間隔も広い。2座席の間にはカーテンも付いている。また、中央部にはトイレも付いているので、長時間の走行も安心である。また、三ノ宮から智頭間の走行では、途中のSAで10分休憩がある。スーパーはくとは、上郡から智頭急行の線路を通る。山間部なので非常に良く揺れて乗り心地が悪いが、高速バスは、道路が綺麗で急カーブも無く、非常に乗り心地が良かった。次回からは、高速バスで行くことにする。

鳥取駅前に到着後、路線バスに乗換えた。「循環バス」という名称で、鳥取駅前発で街の北側を一周して、鳥取駅前に戻って来るようなコースを回る。そのバスを使えば、賀露港に行くことが出来る。路線バスなので、運賃が何と「480円」。昨年は、タクシーで「2700円」も掛った。途中、鳥取コナン空港前を通るので、初めて空港を見ることが出来た。

14:40に賀露港に到着。まずは宿泊する「ゲストハウス・しゃん亭」にチェックイン。集合時刻の16時まで時間があったので、ご主人と雑談して時間を潰した。その中で、賀露港に沢山ある遊漁船の中で、怜生丸だけが漁師出身の釣船ということであった。ネットで鳥取のシロイカの釣果を検索していて、何時も他の釣船より釣果が良かった理由が、その時に分かった。

怜生丸の待合所は、しゃん亭から50mも離れていない所にある。15時に行った時は、誰も居なかったが、15:30に行くと船頭と中乗りさんが居られて受付を済ませた。当日は、1時まで釣るロング便ということで15,000円支払った。乗船ルールを確認したところ、全員揃ったところで、代表者がジャンケンして釣り座を決めるとのことであった。

出船までまだ時間があったので、しゃん亭に戻って暇を潰していると、船頭から携帯に集合の連絡があった。まずは、釣り座を決める代表者のジャンケン。結果2番目に勝った。1番の方は5人グループで、右舷に並んで座られた。次に私は左舷ミヨシに座った。ミヨシに座るのは、タバコの煙を避けるためである。

激流

16時出船、船は港を出て東に舵を切った。途中、鳥取砂丘の前を通り、1時間ほど走った網代の沖合辺りでアンカを打った。暫く船頭の合図を待っていたが、中々投入の合図が出なかった。その後、やっとアナウンスがあり「潮がかなり速いので、オモリ40号で釣って下さい」とのことであった。この日のタックルは、竿:DAIWA エメラルダス MX 610LB-METAL、リール:SHIMANO Barchetta 200HG、道糸:PE0.6号、オモリ:40号、1本鈎のオモリグ仕掛けをセットした。

←釣り始めから「激流」。この状態で、道糸0.6号、オモリ50号である。本当に釣るのがシンドかった。昨日は、30号で釣が出来たと言っていた。鳥取沖は、一日違うだけで、本当に状況が変わることが多い。

船頭のアナウンスでは、水深60mほどであった。実際に仕掛けを降ろしてみると、カウンターは70mぐらいを示した。着底後、アクションを付けながら誘い上げた。右舷の真ん中の方が、すぐにスルメイカを釣ったが、その後は皆さん沈黙が続いた。この日は、北寄りの風があり、結構船が揺れていたので、早々船酔いされる方も出ていた。

私は、船酔いに強いので釣を続行した。するとトモの方が一匹釣ったので、真剣に誘っていると、モワッと穂先に重みが伝わって来た。すぐにキュッと合わせると鈎に掛かって重みが伝わって来た。慎重に巻き上げると、胴長25cmほどの中型のシロイカであった。これでボーズから脱出である。

生け簀

←20時頃の連チャンタイムに釣れたシロイカ!!!今回は、相対的に大きい型が釣れた。早く持って帰って食べたいと思った。

続くのかと思って誘い続けるも、沈黙の時間に戻ってしまった。19時頃、出漁しているイカ釣り船が、一斉に集魚灯を点灯させた。点灯後、暫くは釣れなかったが、ある時、2人の竿が同時に曲がった。私は、当初海底から10m以内を探っていたのであるが、一回、海底から30mぐらいまで探ってみた。これが当たって、海底から10~20mでアタリが集中して出て、大剣2杯を含む7連チャンを達成した。

何時まで続くのか、期待していたが30分ほどの時合で終わった。その後は、またまた沈黙…潮は依然「激流」。結局、潮の速さは沖上がりまで変わることは無かった。何時釣れるか分からないので、気合を入れて誘い続けた。すると20時を回った頃、1人大剣を釣り上げた。するとその後、私にもヒット。その強い引きから大剣と確信した。暫くして上がって来たのは、やはり大剣。数は釣れないが、この日はミニサイズも居なかった。シロイカは、群れで泳いでいるので、釣れる時は、一人だけということは珍しく、何人かに同時に釣れることが多い。

その後、またまた連チャンタイム。20分ぐらいの間に5杯ゲット出来た。そして、その後が地獄タイム。釣れないので、エギの色を一投毎に変えてみても、イカからの反応は無し。余りにも釣れないので、皆さん休憩ばかりしていた。時計を見ると21:30。恐らく24:30ぐらいまで釣ると思うと、まだ3時間も続けなくてはならない。釣れて居たら気も紛れるが、全く釣れて居ないので、心が折れそうであった。

釣果

←この日の釣果である。シロイカ14杯と数は伸びなかったが、良型のシロイカが複数居た。大型をこれだけ釣ったのは初めてであった。激流で無かったら、30杯ぐらいは釣れたと思った。残念。。。。。

その後もポイントを変えることも無く、時間だけが過ぎて行った。そして、何故か23:30頃に沖上りのアナウンスがあり、鳥取沖のシロイカ釣りが終わった。結果14杯に終わった。この数でも船中では良く釣った方であった。結果となるが、ネットで前後の日の釣果を見ていると、この日が最低の日であった。ネットにも釣果の詳細が記載されていなかった。自然の相手の釣りは、行ってみなければ分からない。懲りずにもう一回挑戦してみようと思っている。

この日、良く釣れたエギは、「ブリーデンのエギマル赤緑」と「がまかつの共食いカラー」であった。この2種は、何処に行っても実績があり、頼りにしているエギである。帰港してしゃん亭に戻ったのであるが、1時頃になると言って出たのに、帰ったのは24時頃であった。それから2:30頃までご主人と雑談した。怜生丸が漁師出身で、他の釣船より沢山釣らせてくれると先に書いたが、しゃん亭に宿泊されるイカ釣りのお客さんが、怜生丸の釣果と自分が乗船した船の釣果が全然違う、あの釣果は本当か…と言う方が居たらしい。調べてもらえは分かるのであるが、怜生丸の釣果は、賀露港の遊漁船で一番である。それ故に、土日の予約はまず出来ない。私が行けたのは、平日に行けるからである。

船頭

←フレンドリーな船頭である。帰る前に港に行くと、深夜便が終わった後、掃除を終えて帰る間際であった。色々と鳥取の釣りについて教えてもらった。

翌日は、普段と同じ6:20に起床。窓から港を見ると、2便が帰港したところであった。暫くして港に行くと船頭が居て「夜の帝王」と声を掛けて来られた。実は前日「夜の帝王」のTシャツを着て受付に行った際、船頭に受けたようで覚えていた。このホームページ用に、船と船頭の写真を撮らせてもらった。まだ若くて気さくな船頭であった。

7:46に賀露中央のバス停から乗車し鳥取駅に向かった。途中、通勤の停滞があり鳥取駅前には、予定より10分ほど遅れて到着した。バスターミナルで三ノ宮行きの乗車券を購入し、8:40発の高速バスで帰路についた。11:30に三ノ宮に到着し、JRに乗換え六甲道に帰って来た。今回の旅費は、前回の半額ぐらいで行けた。今後は、今回のルートで行くことにする。3日後は、キスマッチ決勝である。頑張るぞ!!!