2025年8月2日 純栄丸のメックリ②

海の家

須磨のマアジ釣行2回目である。前回の釣果が納得できなかったので、リベンジの釣行となった。土曜日は、午後便が出るということで予約した。ただ、自然が相手なので、行ってみなければ分からないが、前回より良い結果が出ることを期待した。

←今年は、何と1軒しか無い海の家。私が子供の頃は、駅の西側から須磨シーワールドの辺りまで連続して建っていたのだが、恐ろしい減り方である。神戸市が、反社会勢力との関りがある店を排除、営業時間の制限(深夜はダメ)などで、たった1軒になった。山口組がある街だけに、今まであった海の家は、殆ど関りがあったということになる。また、最近は海水浴に来る人が減ったのも一因だろう。

午後便は、11:30集合で12時出船である。純栄丸の乗船順は、先着順というルールになっているので、早く待合所に行くほど、好きな釣り座に座れる確率が上がる。そのため、自宅を10:20に出発して、待合所に10:50頃に到着した。乗船料を払い、乗船順の付箋をもらうと「5番」であった。

出船までの間に持参したサンドイッチを待合所の階段で食べて、出船時刻を待った。この日のお客は、17人と聞いた。11時を過ぎた頃からお客さんが集まり出し、11:30には、軽トラの荷台が一杯になっていた。船頭が、乗船場となる突堤まで移動して下さいと指示が出た。すると皆さんゾロゾロと竿を持って移動した。

  長竿

←私は、マアジ釣りに長竿を使う。理由は、全体的に柔軟なため、口切れが減るからである。水面まで来て唇が千切れそうな時でも、千切れることなく取り込むことが出来る確率が高い。

すぐに乗船となり、私は、タバコが嫌いなので、右舷ミヨシに座った。この日のポイントも、前回と同様に港のすぐ前なので、急いで準備した。この日のタックルは、竿:ISO LIMITED 2号 50-56、リール:ダイワ ZILLION PE、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ「魔性のサビキ」3本鈎にドンブリカゴ30号をセットした。刺し餌用に、船はオキアミを配ってくれたが、事前にイカタンを黄色に染めた刺し餌を、前日に用意して行った。

全員乗船したところで11:50時に出船。最初のポイントは、港から少し東の近場であった。船頭の合図が出たので仕掛けを降ろすが、誰にも釣れなかった。「はい、上げて…」とアナウンスが出た途端、私にヒット。一匹目をゲットすることが出来た。

次の流し、何故か私だけにヒット。2匹目をゲットした。この時点で、マアジを釣ったのは、私だけであった。余りにも釣れないので、船は別のポイントに移動した。すると入食いがスタートした。皆さんに釣れるので、海底では、撒き餌が撒き散っているのだろう。ダブル・トリプルが勃発していた。

ここまでくると、私は釣り人ではなく「アジ釣りマシーン」になってしまった。釣れる→外す→撒き餌を詰める→投入する…この動作が延々と続くのであった。時計を見ると、まだ13時台であった。こんな状況、何時まで続くのかと思っていたら、1時間程でやっと止まった。船が別のポイントに移動する間に魚を締めると、マアジ31匹とマサバ1匹釣れていた。

イケス

←イケスからマアジが脱走するのを防ぐため、洗濯物入れを使っている。ダイソーに行けば手に入る。コンパクトに折りたためて便利な商品である。

次のポイントは、前回良く釣れたシーバース横に行きたかったのであるが、船頭の話によると、昨日から何か作業をしているのか、警戒船が居り行けないらしい。その沖合に行ってみたところ、やはりこの日も警戒船が居て、入れなかった。その沖合で暫く釣ってみたが、全く何も釣れなかった。そして船は、港の前のポイントに戻って来た。

出船前に2時間程したら良い潮になると言っていたが、本当に言った通りになるのであった。海の中は見えないが、ほんの1,2時間前と後でこんなに違うのか…と思う程、マアジが釣れ出した。ただ、やはり潮が流れているので、ずっと同じ場所に止まっているのでは無く、船は、潮上に昇っては投入を繰り返した。

一回流す毎に、イケスには10匹はマアジが泳いでおり、全部締めては冷水に着けて冷やし、クーラーに収めるを繰り返した。何時まで続くのか???と思いつつも、釣れている間は、ただ釣るだけである。70匹程クーラーに収めると、21Lのクーラーが一杯になってきた。

こうなると、この後は大きい美味しそうなマアジだけ持って帰ることにした。一応、釣れたマアジは一旦イケスに入れて、締める時に選別して、美味しなさそうなマアジは海に帰ってもらった。しかし、食いが落ちることなく釣れる・釣れる・釣れる…この日の釣果の1/3ぐらい、前回に回してくれていたらと思った。

釣果

←冷水で締めたアマジを冷やした。氷を海水に混ぜると、魚の表面の色が変わるので、ペットボトルで氷を作り、海水に着けて冷やすと色が変わらず綺麗に冷える。

散々釣ったが、時計を見るとまだ16時、まだ一時間あるんやぁ…。しかし、釣れて無くて竿を持って居るだけより、釣れてくれた方が時間の経つのが早い。皆さん入れ食いは続いている。そんなに持って帰って、どないするんやろうと思いつつも、今、クーラーの中には、80匹は入っている。放流したマアジは、30匹以上居たのでトータル110匹以上釣れたことになる。

船頭も皆さん釣れ過ぎているためか、16:30頃に沖上りとなった。全部締めてクーラーを持ち上げると重量感満載で、こりゃ六甲道駅からは、キャリーが無いと持って帰れないことを痛感した。船頭が須磨駅まで送ってくれたが、それからが地獄の始まりである。須磨駅の南側にはエレベータが無い。重量感満載のクーラーとタックルボックスと竿を持って階段を上がる…ベルトが肩に食い込む…。そんなに釣らなかったらいいんですが、釣れるから釣ってしまうんです。電車に乗車した後、自宅に連絡してキャリーを駅まで持ってきてもらい、六甲道駅からは、キャリーで楽々運べた。

今回、沢山マアジ(メックリ)が釣れたので、今年は終了にする。来年もこれぐらい釣れたらいいのになあと思った。次回は、一年に一度のキスマッチである。たかがキス、されどキス。予選を通過するため、気合を入れて臨みます。