2024年10月28日 大ちゃん丸のアオリイカ

大ちゃん丸

仙正丸への釣行後、釣船の釣果を毎日チェックしていたところ、何とトップ2桁釣れている釣船があった。西舞子から出船する「大ちゃん丸」であった。過去に河合釣船に行った時、すぐ側から出船する「大ちゃん丸」が営業を始めたことを知った。釣り友が、あの船は凄い人気で、土日の予約が取れないほどと言っていた。

←大ちゃん丸である。生簀も大きく、水の出も良かった。シートも固定式で、座り易かった。船頭は、ポイントも研究して知っているので、腕さえ良ければ、釣らせてもらえる船と感じた。

これだけ釣れているのであれば、私にも2桁のチャンスがあると思い、ホームページで28日の火曜日に空席があるということで、予約を入れた。当日の天気予報を見たところ、何とも言えないような、良くない天気であった。予約の後、ホームページの釣果を見て、どんな色のエギで釣れているのかチェックした。しかし、コレと言ったエギは無く、それぞれ違ったエギで釣れていた。

大ちゃん丸の乗船場は知っていたので、舞子駅からのルートは分かっていた。14時集合でくじ引きとの事であったので、そんなに早く行く必要もない。当日は、自宅を出発して13時丁度の快速に乗り、六甲道から舞子まで乗車した。その後、徒歩で西舞子の港に向かった。山陽電車であれば、舞子から西舞子まで一駅の距離がある。私の足で10分ぐらいで港に着いた。

この日は、結局満船になっていて、沢山の方が既に来られていた。一番西の方に荷物を置くと、お客さんの一人が私に近寄って来て、声を掛けて来られた。私は、はっきりと覚えてないのですが、純栄丸で一緒になった方であった。その方に大ちゃん丸の事を色々と教えてもらった。釣り物により、乗船する人数を制限しており、船は大きくないが、釣り易いと言っておられた。

暫くして船頭が来た。そして、くじ引きが始まった。くじは、何とトランプであった。くじ引きには暗黙のルールがあり、人数の多いグループから先にくじ引きし、一人は後になる。乗船の順番は、その引いたくじの番号順である。私は、ラッキーな事に「2番」であった。そして、乗船が始まった。私は風向きと潮を考慮して、左舷のトモから2番目に座った。本当は。左舷のトモに座りたかったが、1番の方がそこに座られた。

エギ

この日のタックルは、竿:メタルイカ用のEmeraldas MX 610LB-METAL、リール:ダイワ紅牙IC150H、道糸PE1号、ハリス4号、オモリ30号、エギは、ダートマックスとエギ王を使った。全員着席したところで出船となった。恐らく港の近くから釣り開始になるだろうと思っていたが、やはり港を出て、明石海峡大橋の下ぐらいでエンジンがスローになった。

←当日、良く釣れたエギである。昔から一番信頼のある「ゴールドリッチ(写真一番上)」がやはり一番良く釣れた。深場では、2番目と3番目の緑系のエギが良かった。一番下のパープルは、明石海峡大橋より西のポイントで良く釣れた経験がある。

そして、船頭の合図で釣り開始となった。水深は、40mぐらいからの駆け上がりであった。潮は東に流れており、ミヨシ側が潮先であった。しかし、最初の1杯目は、何と私に来た。棚を取り直した後、竿先を見ていると重みを感じたので合わせるとイカが乗った。慎重に巻き上げるとアオリイカであった。船中1杯目であり、ボーズから脱出出来た。

初めて乗船した船で、一流し目にアオリイカを釣ることが出来て、とても嬉しかった。その後は、やはり潮先のミヨシの方の方に良くアタリがあり、イカを釣っていたが、意外とスミイカが良く乗っていた。暫くして釣れなくなり場所移動となった。次は、平磯沖の深場に移動した。ここで、隣のトモで釣っておられる方に、良型が連発…。隣の私には何も無し。そこで、この船の流し方に癖があると思い、棚を変えてみた。

すると、棚取りが当たったのか、今度は私に良型が連発。色々と試してみるモンだとしみじみ感じた。また、このポイントで釣れたアオリイカは、胴長が25cmはある大型ばかりであった。このポイントも始めはバタバタと釣れたが、次第に釣れなくなり、平磯の灯台近くに移動となった。

このポイントでは、潮が東から西に結構速く流れていた。経験上、ここでは、意外と潮の流れの速い時に良く釣れることがあった。先日、純栄丸に乗船した時、連発させたポイントであった。水深は浅く11mから15mぐらいに深くなって行く所だ。水深は船頭が細かくアナウンスしてくれる。釣れるのは、水深が深くなって行く所であった。

私は深くなって行く所で、早めに棚を深く取った。それが当たったのか、エギが合っていたのか、ある時から毎流しヒット。10月の終わりに、こんなにヒットするのかと思うぐらい連続でヒットした。このタイミングで、皆さんも良く釣っておられた。ただ、何故か隣のトモの方は、明るい時に連発されていたが、暗くなってからは沈黙が続いた。エギなのか釣り方なのか、原因は分からない。

釣果

←アオリイカ釣りが、終わりの時期に2桁は珍しい。9月の下旬や10月の始めに2桁は良くあるが、この時期に、これだけ釣れたら大満足である。

このポイントで良く釣れたが、次第に釣れなくなったので、船は更に東のポイントに移動した。このポイントの水深は20mから25mで、深くなったり浅くなったりする所であった。大ちゃん丸は、左舷と右舷をひと流し毎に入れ替えて流してくれるので、2回に1回は潮先になる。

このポイントで、不思議と私に連発。潮裏になる流しでもヒットがあり、2桁を達成することが出来た。このアオリイカが終わりの時期に、良型を2桁釣った…これは快感であった。20時前、「この流しで最後にします…」とのアナウンスがあり、流し終わったところで沖上りとなった。釣果は、船頭が締めてくれるまではっきりと分かっていなかったが、結果12杯釣っていた。

後で分かったのであるが、この日のトップは、14杯釣っておられた。船全体でも良く釣っていたので、非常に良く釣れた日であったことが分かった。釣りは、行ってみなければ、釣れるか釣れないか分からない。運よくたまにしか行かないのに、良く釣れる日に当たる人も居るが、今までの経験と勘で良い日を当てるしかない。

初めて乗船した、この船についての、私の評価であるが、大ちゃん丸の船頭は、アオリイカ釣りを研究して、釣れる潮と場所を知っていると感じた。釣るのは客であるが、釣れる場所に連れて行ってくれるのが、船頭の役目である。私は、50年以上、船釣りを経験して来たので、船頭が上手いか下手の評価が出来る。この船は「◎」と判定する。ただ、流し方にちょっと疑問があるが…。

この船頭は、アオリイカのみに限らず、どの魚種についても研究されていると思う。ウマヅラ釣りも研究して、釣らせて欲しいと思った。実は、今回良かったので、11月8日も予約を入れた。今年最後のアオリイカ釣りである。

11月日8日

11月8日の釣果は、3杯でした。(これでトップだったかも知れません)ボーズの方も結構居られるような状況でした。10月28日に沢山釣れたので、まだまだ釣れるかと期待しましたが、やっぱり水温が下がると、釣果は落ちてしまいました。アオリイカの最後は、いつもこんな感じです。来年も釣れることを期待しましょう。