2024年8月25日 純栄丸のメックリ②

純栄丸

今年2回目、須磨へのマアジ釣行である。前回、非常に良く釣れたので、今年はこれで終わりにしようと思っていた。しかし、現在、何か釣行しようと思っていても、須磨から明石にかけての釣船は、ほぼ「タチウオ」狙いばかりである。タチウオ以外で、昼から行けて釣れる美味しい魚は何か?答えは「メックリ」である。純栄丸の釣果を見ると、出れば釣れるのであるが、暑くてお客が無いみたいで、毎日は出ていなかった。23日に24日の土曜日に行こうと思って予約電話を入れたところ、日曜日しか出ないとのことで、日曜に行くことにした。

←日曜日の11時ぐらいの状況。海の家も海岸もガラガラ。熱中症アラートが出ていたので、「本日は、熱中症アラートが出ております。不要不急な外出は控えて、涼しい所でお過ごし下さい」とのアナウンスが流れていた。海に来るなということか。

当日は、7時頃に起きていつものように朝食を食べた後、刺し餌に使うイカタンを切り、黄色いシロップみたいな液をかけて準備した。純栄丸ではお馴染みの刺し餌である。オキアミは、一回しか使えないが、イカタンの場合、上手く行けば3回ぐらいは付いたまま残っている。その分、イチイチ餌を刺す時間が省けるので、手返しが早くなる。

12時集合ということで、11時に待合所に行くため、10:30の快速で須磨に向かった。須磨駅に到着後、南側のベランダから海岸を見たところ、海水浴客が本当に少なかった。そんな状況なのに、熱中症注意のアナウンスはするし、余計に海に来るなと言っているように思えた。徒歩10分程で待合所に到着した。もらった乗船順は「4番」であった。当日のお客は9名と聞いた。

待合所で出船を待っていたのであるが、集合時刻の12時になっても船は帰ってこなかった。暫くすると南正面から走ってくる船が見えて来た。純栄丸である。12:15頃に接岸し、タチウオ狙いのお客が戻って来た。軽トラの荷物が下されたところで、今度は我々の荷物を積んだ。竿を持って乗船場所まで行ったのであるが、暑過ぎるので船に乗って日陰で出船を待った。

軽トラが乗船場に到着し、全員揃ったところで乗船開始となった。私は、右舷のミヨシに座った。船頭に出船後、すぐ前のポイントから釣るのか聞いたところ、「前のポイントからやる」ということで、急いで準備に取り掛かった。この日のタックルは、磯竿2号5mにリールはダイワ ZILLION PE、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ3本鈎にドンブリカゴ30号をセットした。

出船後、すぐに前のポイントで釣るのかと思っていたが、魚探に映りが出なかったようで、東に向かって魚探を見ながら走り出した。暫くして、一隻のボートが釣っていた近くに来たところで、エンジンがスローになった。しかし、ここでトラブル発生。トモの客が竿を海に落としたようだ。仕掛けが船内にあったので、道糸を手繰っていた。数分後、やっと道糸の先端まで手繰り寄せて、竿とリールを拾うことが出来た。

  洗濯袋

どうも巻上げを待っていた所に映りがあるようで、すぐに釣りがスタートとなった。ボートで釣っている方は、結構頻繁にマアジを釣っていたので、入れたら一発だろうと思っていた。しかし、何故かこちらの船のお客には、全くアタリが無い。船頭は、20分ぐらいして、更に東のポイントに移動した。石油などの運搬船が横づけする施設の側であった。

←ダイソーの洗濯物のコーナーにある洗濯物入れ?開くと丁度イケスの箱に入るサイズで、これを使うとイケスからの脱走は無くなるし、締める時は、この網ごと上げると簡単に魚を掴めるので、非常に便利な物である。

到着して船の向きを決めたところで釣り開始。一投目から皆さんヒット。先程のポイントは何だったのか…入れ食いが始まった。一匹掛ったところで糸を巻かずに待っていると、ダブル、トリプルと連で掛かって来た。何時まで続くのかと思っていたが、止まることなくずっと釣れ続いた。

イケスが2個使えたので、均等に入れて行ったが、両方一杯になったところで、洗濯物入れを上げて締めた。数は、丁度20匹であった。クーラーには、事前に海水を入れて氷の入った袋を浸し、冷たい海水を作っていた。その中に締めたマアジを暫く漬けて冷やし、冷えたら別のビニール袋に移した。海水と氷を混ぜてしまうと、マアジの表面が白くなるので注意したい。

釣果

←中型が82匹釣れた。この型であれば上等である。この日、大型(30cm以上)は釣れなかった。このように冷えた海水を作っておいて、締めたマアジを冷やすと、表面の色も落ちずに奇麗な状態で持ち帰る事が出来る。

処置が終わったら、もう一つのイケスの魚を玉網で洗濯物入れに移し、釣り再開。入れ食いが続き、すぐにイケスが一杯になった。そして、再び洗濯物入れの魚を締めて冷やす…を繰り返した。そんなに風も無く、好天で暑い。ホンマに暑い。暑いが釣れる…夕方まで釣り続けたら150匹ぐらい釣れるかもと思っていた。しかし、2時間程経ったところ、食いが悪くなり誰にも釣れなくなったところでポイントを移動した。

新しいポイントは、始めだけ釣れて、すぐに釣れなくなった。船は、港の方向に走りながら、途中のポイントで釣ってみたが、パッとする場所は無かった。皆さんマアジをたっぷり釣っていたので、暑いこともあり16時頃に早上りとなった。沖上り後、港まで近いので、急いでイケスのマアジを締めた。途中までは、数を数えていたが、最後は急いで締めたので、数がわからなかった。

沖上りの前、船頭が皆さんの釣果を見回りに来て、「齋藤さんが乗った日は、ホンマにメックリ大漁の日ばかりや…」と言っていた。確かに今回を含め、去年から3回連続大漁が続いている。釣れない日は、トップで10~20匹の日もあるのに、本当にラッキーである。しかし、これだけ釣れたので、本当に「メックリは、もうええわ…」。今年の純栄丸のメックリ釣りは、これで終わりとする。

次回は、確実な予定として10月20日の釣行であるが、広島の剣先イカや、釣れるなら須磨周辺のアオリイカに行こうと思っている。これから秋が深まるにつれて、美味しいターゲットが待っている。鬼アジ、紅葉鯛、アオリイカ、ウマヅラ…。今年も頑張って大漁を目指します。