今年2回目のキスマッチ参戦である。参戦1回目は、7月23日の火曜日も開催されることを知り、私の休日と重なったので参戦した。しかし、結果は2位で予選通過出来なかった。元々、7月23日は当初の予定になく、8月10日に予約を入れていた。今までキスマッチは、年1回の楽しみであったが、今年は2回参戦することになった。
←JR須磨駅前の海水浴場である。駅から乗船場まで歩いて行くのであるが、本当にお客が少なかった。海水は結構綺麗なのだが…暑過ぎるのかな?
前回と同様に「13:30集合」とのことなので、現地にギリギリに着くように、13時六甲道駅発の快速で出発した。20分程で到着、駅南側のベランダから海岸を見ると、海の家やパラソルが沢山見えたが、休日なのに人出は少なかった。暑過ぎるからかな? 駅の階段を下りると海の家がある。海岸には人は少ないが、この海の家にはお客さんが沢山居た。この状況を見てしまうと、海水浴を目的で来ているのではなく、単に恋人・仲間と遊びに来ているように見えた。
5分程で乗船場に到着。既に5人程の乗船者が待っておられた。暫くすると、車で来られた参加者が、固まって駐車場から歩いて来られた。そして皆さん集まったところで、乗船料の支払いとくじ引きが始まった。今回の私のくじは「7番」であった。全員の受付が終わったところで釣り座を決めた。私は右舷のトモから2番目に座った。(この日も、潮先に当たった)
←キスマッチ予選中の状況。皆さん小さな恋人を釣り上げるため、真剣に釣っておられる。(写真は仙正丸提供)
乗船が始まり、皆さん決めた釣り座に座り準備を始めた。私は、竿に道糸を通してきていたので、準備は直ぐに終わった。この日のタックルは、竿:ダイワ 剣崎30-270MT、リール:ダイワ 紅牙IC、道糸:PE 0.8号、仕掛けは自作天秤3本鈎で、オモリは統一の30号を使った。13:50出船、ポイントに到着して釣り開始となったのは14:03からとなった。競技時間は4時間である。予め仕掛けに配られたアオイソメを刺していたので、アナウンスと共に仕掛けを投入した。
水深は25m位であった。オモリが底について、仕掛けがなじむのを待ち、オモリをそっと底から持ち上げる。何回か繰り返していると、ブルブル…と本当に小さいアタリが来たのでリールを巻くと、小型のキスが上がってきた。前回に引き続き、キスの個体は小さかった。この日は、小さくても8号の鈎で釣れるか試してみたが、釣れることが分かった。
この日は、潮の流れが異常であった。酷い二枚潮で道糸がすぐに斜めになってしまう状況が、最初から最後まで続いた。こんな時は、不用意に道糸を出して底を取ってはいけない。出来るだけ糸フケが出ないようにタチを取り続けることで、正確な棚が取れる。しかし、自分の努力だけでは無理な状況もあるので、そんな時は、お祭りを避けるために、酷く斜めになっていない間に巻き上げて、打ち返すことである。
自分が頑張っていても、潮上の方が同じことをしていないとお祭りは発生する。この日は、本当に酷い状況でお祭りが多発し、ソウハチさんは、ひっぱりダコ状態であった。そんな中、釣り始めは潮の流れがまだマシであったのか、私はポロポロとキスを釣ることが出来た。前半の2時間で14匹しか釣れてなかったが、私が右舷で一番釣っている状況であった。そして、中間報告があり、私の14匹がトップであった。
後半、風が更に強くなり潮も速くなり、二枚潮が加速しているような状況になってきた。私は、打ち返しの回数を増やして、斜めにならない間に、アタリを出すように努力した。その方法が良かったのか、ポロリポロリとキスを拾うことが出来て、数を増やして行けた。
沖上りの10分ぐらい前にソウハチさんが釣果を聞きに来て、ボードを見せてくれたのであるが、私がこの日のトップであった。最終的に27匹で、この日の予選は勝ち抜くことが出来た。しかし、キス釣りでトップが20匹台…こんな酷い日は、余り無いと思う。やはり40匹ぐらい釣れる日でないと面白くない。
←盛和丸のTシャツを来た勝者。実はこのTシャツ、盛和丸の鯛釣りでボーズになった方への景品なのである。(何人ももらっている)釣りでボーズ以下の釣果は無い。今回は、上を目指す気持ちでこのシャツを着た。我が家では「ボーズシャツ」と呼ばれている。着心地はすごく良い。(写真は仙正丸提供)
沖上りの後、船頭が写真を撮りに来てくれ、勝ち抜きのステッカーも頂いた。これでトータル3枚目となる。年に一度の参戦で、常勝は非常に難しい。(今年は2回)しかし、一回しか参戦しないのに、予選通過出来れば名誉な事だと思い、毎年1日だけ予約して参戦している。たかがキス・されどキス。小さい恋人をトップ通過出来るだけ釣るのは、運ではなくやはり腕である。
年々釣具は進歩しているが、このキス釣りにおいては、秘密兵器みたいな必釣グッズを見たことがない。だから皆さんほぼ平等な状況での勝負となるのが面白い。その日の状況を見て、釣り方を工夫し、釣れるパターンを掴む事が勝利に繋がる。良く「あの人は、ポケットを沢山持っている」という言葉で表現されることがあるが、本当にその通りである。沢山の研究と実践で手に入れた知的財産である。私ももっと沢山のポケットを作って行きたい。
17日は、何年ぶり?かの決勝、自分のポケットで頑張ります。