2024年8月5日 鳥取・金谷丸のシロイカ

スーパーはくと

今年一回目のシロイカ(剣先イカ)釣りである。今回は、公共交通を使い鳥取港から出船する釣船での釣行である。神戸から鳥取に行くには、鉄道で「スーパーはくと」を利用するか、高速バスで鳥取まで行き、タクシーか路線バスで出船する港まで行くことになる。

←特急「スーパーはくと」である。三ノ宮から鳥取まで2時間ちょっとで行くことが出来る。上郡から智頭急行となり山間部を抜けて智頭まで走り、その後、再びJRとなって鳥取まで結ぶ。

当日は午後休を頂き、12時まで働いた後、一旦自宅に帰って昼食を取って12:50出発した。快速で三ノ宮まで行き、13:14発の「スーパーはくと」に乗車して鳥取駅を目指した。上郡までは山陽本線なので線路の状況は良く、車両が揺れることは無かったが、智頭急行の線路に入ると、山間部を通るため結構揺れまくりの状態が続いた。また、トンネルも多く耳が気圧の変化で変になることが多発した。特急は、順調に走って予定通り15:30に鳥取駅に到着した。

しゃん亭

乗船場付近にコンビニは無いので、鳥取駅のセブンイレブンで夕食と飲み物を購入してタクシー乗り場に向かった。タクシーは、結構沢山客待ちしており、後ろのトランクに荷物を入れさせてもらい出発、賀露港を目指した。平日の昼間ということもあり、停滞に遭うこともなく港に到着した。ただ、距離があるので料金が「2,700円」ほど掛った。

←宿泊した「ゲストハウス・しゃん亭」である。2段ベットが何台かあり、主にグループで宿泊する方に向いた宿である。宿泊者の名簿には、外国人も結構居た。一泊一人2,500円は安い!今回、タクシー代より安かったのにはビックリである。

まずは、宿泊する「ゲストハウス・しゃん亭」に行きチェックイン。出船場所のすぐ側にある宿である。グーグルマッブで出船場所を調べていて偶然発見した。民宿みたいな宿泊するだけのような宿で、料金が2,500円という安さにびっくりした。どっちみち釣りが終わった後、朝まで寝させてもらうのが私の必須要件なので、ピッタリであった。

チェックイン後、すぐ近くの乗船場まで歩いた。駐車場は既に詰まっており、乗船される方が揃っているようであった。到着後、すぐに竿にリールをセットして糸を通した。暫くすると船頭が来て、乗船者のグループの状況を確認して、釣り座を決めた。私は右舷のド真ん中となった。ただ、船は大きいし当日は10人だったので、釣り座は広く感じた。

金谷丸

←今回お世話になった「金谷丸」。21年のTV番組「夢釣行」に出演していた船である。釣行する前に何回も、その番組を再生して見た。

16:20頃に出船、港を出た後は東向きに進路を取った。暫く走ると右手にお馴染みの「鳥取砂丘」が見えて来た。船は、更に東を目指していた。携帯で地図を見てみたところ、もうすぐ鳥取県と兵庫県の県境に近い所まで来ていた。そして、エンジンがスローとなり、アンカを下した。岸を見ると、温泉町の港が見えるポイントであった。今まで数回、鳥取の釣船に乗船したが、ここまで東のポイントは初めてであった。

何故ここまで遠征したかには理由があった。今年は、近くのポイントでは、イカが釣れていないからだ。ここ一か月ぐらい、毎日釣果を調べていたのであるが、釣れていたのは柴山や香住の船で、鳥取の釣船の釣果は厳しい状況にあった。しかも釣れていたイカが、ミニサイズ中心なのも寂しかった。しかし、このところ良型もポロポロと釣れ出したので、ちょっと期待していた。

鳥取砂丘

←ご存じ「鳥取砂丘」である。本当に広い砂丘だ。しかし、今日行ったら、メチャ熱いだろうなと思った。日陰が無いので…。

船が安定したところで。船頭から「水深63m」とのアナウンスがあった。えぇ…63m、スピニングのオモリグからスタートするつもりであったが、この水深では余り意味が無いと思い、ベイトリールのタックルで真下を釣ることにした。タックルは、竿:DAIWA エメラルダス MX 610LB-METAL、リール:SHIMANO Barchetta 200HG、道糸:PE0.6号、オモリ:30号、注目のエギは、上にダイワの1.8号、下はダートマックスの新作2.5号を使ってみた。

第一投、少し正面に投げて潮流の方向と強さを確認してみた。流れは船首からトモの方向で緩かった。そして、シャクリを入れてイカ釣り開始となった。暫くすると、左舷の方にこの日の一杯目が来た。やはり型はちょっと小さめであった。開始から30分ほど経った時、私にヒット。胴長20cm程の小型のシロイカが、上の1.8号ピンクのエギ掛かって来た。これでとりあえずボーズは無くなってホッとした。

その後は、一投毎にエギを付け替えて狙った。すると赤緑のカラーに変更したところで、何と3連発が発生した。このシロイカ釣りでは「赤緑」の実績が非常に高いが、どうゆう理由なのか知りたいと思った。まだ集魚灯はついていない時刻であったので、狙いは底近くで、63mの巻上げはしんどかった。

釣果

そして、19時を回ったところに集魚灯の光が灯った。それから30分程経つと、海面近くにベイトが集まりだした。その状況を見て、棚を50m付近から上を狙ってみることにした。すると、大きいアタリがあり合わせるとエギに乗った。グイグイと引く力がちょっと強い…上がって来たのは、予想通りスルメイカの胴長25cmクラスであった。

←この日の釣果である。シロイカ15杯とスルメイカ9杯であった。スルメイカは良型ばかりであった。シロイカは、噂通りのミニが多かった。1杯は、パラソルを釣りたかったが、今回は夢に終わった。

その後、どんどん棚を浅くして行くと、30m付近でアタリがあり、まずまずの型のシロイカが上がって来た。棚を色々と変えて釣り続けた結果、一番浅い棚は、20mぐらいで釣れた。50m付近は、スルメイカが多かった。特に夜光のエギにライトを当てて投入すると、落下途中に2回トメが入って釣れた。

エギについてであるが、この日のベストは「がまかつの共食いカラー」であった。シロイカもスルメイカも良く釣れた。忘れたころに付け替えると、また釣れたので、このエギが合っていたのだろう。22時頃から風向きが変わり、船が揺れ出した。この日は始めから少しウネリがあったが、この風で大きく揺れて船酔いの方が出てしまう状況になってしまった。ロング便になる予定であったが、ショート便で終わることとなり23時に沖上りとなった。

船団

結果、シロイカ15杯とスルメイカ9杯であった。期待値の半分ぐらいの結果に終わった。実は、7月29日に釣行予定であったが、西の風10mで中止になったため、この日の釣行となった。昨年まで、鳥取沖のシロイカは良く釣れていたので、今年も釣れると思っていたが、今年は、最悪のように思える。もう一回釣行したいが、今の状況が続くようなら止めておく。

←賀露港に並ぶイカ船団。ネットで調べたら出てくる船が、ずらりと並んでいた。シケでなければ殆どの船が出船する。土日の釣果が良くないのも、訳が分かる気がする。

24時頃にしゃん亭に戻り、少しシャワーで体を洗って寝た。冷房を効かしてくれていたので、問題なく眠れた。朝、6:30に嫁さんに携帯モーニングコールをしてもらい起床、帰宅する準備をした後、港を見学した。ネットに出ている釣船がズラリと並んで停泊していた。釣れるようになったらもう一度来たいなあ…今後に期待である。

7:46に賀露中央のバス停から乗車し鳥取駅を目指した。途中、イオンがあるので通勤の方が結構乗車されていた。鳥取駅で帰りの乗車券を購入し、8:52のスーパーはくとで帰路についた。11時丁度に三ノ宮に到着し、普通に乗換え六甲道に帰って来た。出発からほぼ一日で、公共交通を使い鳥取港に釣りに行けることが実証出来た。釣れていたら良い報告になったのであるが、今回はイマイチで終わった。次回は、キスマッチである。勝ち抜くぞ!!!