2024年7月9日 純栄丸のメックリ

純栄丸

今年初の須磨のマアジの釣行である。昨年も良く釣れたので、今年も期待していた。実は、この日、香住へシロイカ釣りに行く予定であったのだが、現地が悪天候のため、中止になってしまった。そのため、急遽メックリを釣りに行くことになった。梅雨の時期は、一日で前線の位置が変化して、釣行の可否が変わってしまう。自然には勝てないので、悪くなったら諦めるしかない。

←純栄丸である。須磨周辺の釣船で、マアジをメインに狙う釣船は、この純栄丸だけである。私は、6月~8月しかマアジは釣れないと思っていたが、この船の釣果情報から、結構、早い時期から釣れることが分かった。ただ、やっぱり美味しいのは7月頃である。

この日は、朝便のみのため出船は5時である。何人お客が来るのか分からないが、場所取りのため、4時に待合所に到着出来るように、3:15時に毛糸先生に迎いに来て頂いた。当日、釣り友のF氏も参加されるということで、F氏が先に行って場所取りして下さっているということであった。国道は空いていて、4時前に浜の入口に到着した。F氏の車が一番で次に我々の車が並んだ。鍵開けのスタッフの方はまだ来ておらず、暫く立ち話をして開けてくれるのを待った。

  誘導灯

4時ぐらいにスタッフの方が来られて、海岸へのゲートが開いた。その時点で3台の車が駐車スペースに入った。乗船順のチケットは、1~3番で抽選の結果、F氏、毛糸先生、私の順に決まり、右舷トモからF氏、毛糸先生、私が座ることとなった。当日のお客は5人で、全員揃ったところで出船となった。

←ご存じ。神戸空港の誘導灯である。この柱の間に船を入れて釣る。毎年、不思議とこの場所にマアジが付く。一番西の柱間で釣れることが多いが、日によって釣れる場所が変わることがある。

この日のタックルは、磯竿2号5mにリールはダイワ ZILLION PE、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ3本鈎にドンブリカゴ30号をセットした。刺し餌用に、船はオキアミを配ってくれたが、事前にイカタンを黄色に染めた刺し餌が良いということで、前日に用意して行った。

最初のポイントは、港のすぐ沖合であった。ここで沢山釣れることを期待していたが、誰にも釣れずに船は東の方向に走り出した。行き先は、どうも神戸空港の誘導灯のようであった。暫くしてポイントに到着。一番西の柱の間が良く釣れたポイントであるが、魚探に反応が無かったのかスルーした。

刺し餌

←オキアミの右側に2個ある黄色い物が、イカタンの黄色染めである。この刺し餌が良く釣れるらしい。イカなので取れ難く、一個で数匹釣れることもあった。この日は入れ食いで、刺し餌を付けなくても釣れた。食いの悪い日もあるので、用意して行くことをお勧めします。

2つ目の所には、プレージャーボートがイカリを入れて釣っていたので、3つ目の柱に移動した。ここで、反応が出たのか投入の合図が出て釣り開始となった。入れてすぐに釣れ出したが、初めは柱の近くしか釣れなかった。しかし、暫くすると柱の近くでも釣れ出した。

その後は、究極の入れ食いモードに突入した。先日までは、ミニアジやミニサバが沢山居て、それが先に鈎掛かりする状況のようであったが、この日は、全くミニの魚は居らず、仕掛けを下せばメックリが掛かって来た。1時間程で20匹程釣ることが出来、当日のおかずはゲット出来た。

皆さん入れ食い…いつもは、この食いが何時止まるのかと、冷や冷やしながら釣るのであるが、この日は入れ食いが止まらなかった。そのため、撒き餌がすぐになくなり、事前に購入してきたアミエビを使った。2個予備を持ってきていたが、使い果たして船のアミエビを1個使うことになった。

8時頃に潮が変わり、上り(西向き)に流れ出した。すると食いも止まり、須磨沖ノポイントに移動した。移動する間に、生簀(2個)のメックリを締めたら、67匹釣っていた。途中、過去に釣れたポイントで仕掛けを下したが反応なく、港の前のポイントを狙った。船頭に魚が魚探に映っているか聞いたところ、全く映っていないとの回答であった。

釣果

しかし、釣れる時に釣れる実績のあるポイントなので、ポロポロとメックリが上がってきた。このポイントで釣れたメックリは、神戸空港で釣れた物より、一回り大きい魚体であった。このメックリ釣りで、私が考える最高の状況とは、このポイントで良型のメックリが入れ食いになることである。この日は、このポイントにメックリは固まって居ないようであった。

魚探に映ってなくても、ちょっと固まって居る所があり、そこに当たると皆さんの竿が曲がった。何回か釣れたポイントを流してくれた後、もうええやろ…と思えるところで沖上りとなった。港まで近いので、急いで残りのメックリを締めたところ、合計96匹であった。ミニアジが居なかったので、非常に良い釣果となった。

←中型が96匹釣れた。この型であれば上等である。大型は、須磨沖で最後の最後にF氏が30cm以上のマアジを1匹釣った。

翌日、純栄丸のホームページを見ると、先頭に私が写った写真が出ていた。この日は、5人しか乗っておらず、皆さん入れ食いであったので、一人最低50匹以上は釣れていた。船頭が、「齋藤さんが乗った日は、大漁の日に良く当たる」と言っていた。確かに何故かハズレの日は少ない。しかし、これだけ釣れると「メックリは、もうええわ…」と思えてしまい、もう一回行こうとは思わない。

次回は、仙正丸の「キスマッチ」に参戦する。今年は、2回平日(火曜日)にも実施するということと、今年度の私の休日が、土日祝と火曜日となったため、参加することにした。予選を通過して、決勝に出たいと思っている。たかがキス、されどキス…、中々簡単に釣れそうで釣れない。やっぱり釣りは、奥が深いですね。