紀淡海峡のクログチ狙いである。このクログチ狙いであるが、小島周辺の釣船は、冬に狙う船が多い。しかし、釣果を調べると12月と4,5月に良い結果が多い。昨年12月に「V7」予定していたのであるが、悪天候で中止になってしまった。その際に餌を準備していたし、季節に一回は行きたかったので、釣友のF氏と行くことになった。
←「第二小島丸」である。どの船も中乗りさんが乗っており、オマツリを速攻でほどいてくれる。また、色々とお客のアシストもしてくれて、釣り客にとっては、気分の良い船である。
当日の朝、5:30集合ということで、5時に到着するように、3:30にF氏が迎いに来て下さり出発。湾岸線に乗って泉佐野で降り、26号線を深日まで走って小島港に5:10頃到着した。我々以外のお客は既に乗船しており、左右のミヨシに座るよう指示された。そのため、右舷側に私、左舷側にF氏が座った。
一応5:30出船であるが、お客が全員揃い次第出船ということで、我々が乗船したところで出船となった。港を出ると左に地の島、友ヶ島、先には淡路島が見えた。この日は、予報通り凪であった。40分ぐらい走った淡路の由良沖辺りでエンジンがスローになり、「ファン!」と投入の合図が出た。「水深は110mです」私は、すぐにエサを刺して仕掛けを投入した。
この日のタックルは、竿:ダイワ:先鋭剣崎60-270MT、リール:SEABORG-200、道糸:PE1.5号300m、オモリ:80号、仕掛けは自作胴突き2本鈎仕掛け、餌は、今回多種類試してみたかったので、サバとサンマの切り身、ホタルイカ、生キビナゴを用意した。なお、船に電源はあるが、安定した電力で使いたいのでバッテリーを持参した。道糸は、この船では水深150mぐらいのポイントが最深なので、200m巻いておけば良い。
一流し目、道糸がどんどんと出て行く、水深は110mなので何mで止まるのかとカウンタを見ていると115mでオモリが着底した。この日は、二枚潮だでは無かったので、比較的探検丸の水深に近い水深で着底出来た。この日の潮は、朝はそこそこ流れていて、昼にかけて緩くなる予定であった。
オモリが底を引きずらないように、持ち上げては底を叩くということを繰り返した。朝は、トモが潮先のためか、やはりトモのお客が第一号を釣り上げた。このクログチは、磯に居る訳でもないが、固まっているのか、一人が釣れるとバタバタと釣れることが多い。期待して釣り続けていると、反対側のF氏にヒット、そして、私にもアタリがあり、30cm程の第一号が釣れて、ボーズ脱出となった。
←探検丸に映った海底の様子である。平たんではなく駆け上がりのポイントが良かった。この日は、潮が緩い時より、潮が速い時の方がアタリは多かった。今回の釣行で学んだ事がある。捨て糸の長さは、潮の速さにより長さを変えた方が良く釣れる。
二流し目も一流し目と同じように、F氏にも私にも釣れたのであるが、その後、潮が緩くなって来ると、アタリが出なくなっていった。しかし、隣の方は何故か良型を連発していた。見ていると、ある程度の棚まで誘っては下しを繰り返していた。我々は、経験が少なく知識が乏しいので、最適な釣り方が分かっていない。我々にたまに釣れてもミニサイズばかりで、良型を釣るためのノウハウが存在することが分かった。
そして10時を回ったところで、潮の向きが反対となり、ミヨシ側が潮先になった。良く釣られる隣の方の仕掛けを見ていると、枝鈎の長さより、捨て糸の長さが長かった。一回実験してみようと、捨て糸の長さを長くしてみた。すると、不思議とアタリが出るようになり、型もまずまずのが釣れた。クログチは、ルアーででも釣れる魚なので、結構、浮いている時もあるため、誘う釣り方も有効な時があるのだと思った。
前回は、11:30に沖上りであったが、今回は、12時に船頭より「終わりにします、お疲れ様でした」とのアナウンスがあり、沖上りとなった。風も無く凪の一日であったが、思った程釣れず、不完全燃焼で終わってしまった。今季は、これが最後となるが、次回は、今回分かった事を工夫してみることにする。私の釣果は、クログチ7匹であった。F氏も6匹であったが、殆どが小型だったので、リベンジしたいと言っていた。
←私の釣果である。何とか良型が一匹釣れたので、炙りの刺身が食べれた。これぐらいのを5匹は釣りたい。
クログチは、色んな料理に出来る。当然の炙り、塩焼き、フライ、酒蒸しと、どんな料理にしても美味しかった。魚屋に出回らない貴重な魚である。この魚を食べることが出来るのは、釣り人の特権である。次回は、12月に行ってみたい。
5月…何を釣りに行く???鯛も産卵に入り、ムラが激しくなる季節である。美味しいマアジには、ちょっと早い。出来ればメバルの夜釣りぐらいか。メバルの夜釣りに出る船は少ないし…。剣先イカが早く釣れ出さないかなと期待している。