2024年2月18日 盛和丸のメバルとカサゴ①

海峡筋

1月は、鳴門の鯛釣りが恒例。その後は、4月まで何を釣りに行こうか?私は、この時期、今まで良く行ったのが「カサゴ」狙いである。釣れる潮の日に釣行すれば、納得する釣果を得ることが多かった。それにカサゴは、色んな料理に使える。刺身、煮つけ、アクアパッツア、カラアゲ…などなど。白身で身がしっかりしているし、身に味があって美味しい。好みになるが、私はメバルより、カサゴの方が好きである。

←穏やかな明石海峡である。この時期にこれだけ穏やかで暖かい日は、本当に珍しい。こんな日和も、温暖化が影響しているのだろうか。

2月の乗合船は、メバル狙いがメインの乗合船が多い。しかし、盛和丸は、カサゴが狙える日は、カサゴメインのメバル狙いで出船する。10日ほど前に、17日と18日なら、どちらがカサゴには良いか船頭に尋ねたところ、18日ということで予約を入れた。また、その際にメバルのサビキの皮は、何色が良いか尋ねたところ「緑が強い」とのことであった。

2年前に自作したサビキを見たところ、8本鈎で半分が緑の物が残っていたので、そのサビキを使うことにした。カサゴの仕掛けは、結構沢山残っていたので、新たに作らずに済んだ。準備としては、後はカサゴ用の餌を作る必要があった。そのため、昼間は勤務先の新長田のスーパーを、夕方は六甲道のスーパーを覗いて、安くて鮮度の良いサバを探した。すると、六甲道で半額「199円」のサバを見つけて購入した。

サバは3枚におろした後、身をそぎ取って均一に3mmぐらい身を残すようにし、後は鈎に刺す短冊に切る。サバの皮は、結構固く切れ味の良い包丁でなければ、奇麗な切り口にならないので、切れるように研いでおく必要がある。サバの切り身は丈夫なので、片身分で半日の釣には足りることが多い。

当日は、いつものように準備を済ませ、5:20頃に自宅を出発した。そして、JRの一番電車に乗り、六甲道から須磨まで乗車した。一番電車に乗るのは、約1年振りである。やはり昔と違い、釣り人は私一人であった。ただ、コロナも終わったためか、三ノ宮から遊び帰りの若者が、結構沢山乗って来た。

須磨駅に到着し西側の階段を降りると、船頭が待っていてくれた。すぐに荷物を荷台に乗せ乗船場まで運んでくれた。この日の釣り座は、右舷のトモから2番目と指示された。既に私以外の方は、準備が終わっているようであった。私が乗船したところで出船となった。まずは、メバル狙いからということで、メバルのタックルを準備した。

メバル狙いのタックルは、竿:がまかつ:がま船・瀬戸メバル硬調480、リール:シマノBaruchetta200HG、道糸:PE0.6号、仕掛けは自作メバルサビキ8本鈎、オモリは30号を使った。また、この船は探検丸が使えるので持参したが、隣の方がセットしていたので、準備せず見せてもらうことにした。船は海峡を越えて、淡路島の花博会場の前ぐらいのポイントでエンジンがスローになった。

途中経過

←途中経過である。良い型のカサゴが良く釣れた。この型が沢山釣れたら本当に嬉しい。盛和丸は、釣れるポイントに連れて行ってくれるので、後は釣るだけである。

到着したポイントには、既に5隻ほどの乗合船が流していた。ただ、他船の状況を見ていても、釣れている場面を見ることは無かった。船頭は、ゆっくりと船を操船しながら魚探でメバルの群れを探していた。隣の方の探検丸を見ていたが、釣れそうな大きな魚影は出ていなかった。そこそこの魚影が出たところで、釣りスタートとなった。

しかし、仕掛けを下してみるも、たまに誰かに一匹釣れるぐらいの状況が続き、他の乗合船が、一隻…また一隻とポイントから離れて行った。暫くすると盛和丸もこのポイントを諦めて移動となった。次のポイントは、かなり沖合のポイントであった。水深も深く60mぐらいあった。その第一投、オモリが着底したのでゆっくりと持ち上げると、クックックッとアタリが出て、私にとっては、この日1匹目となるメバルが釣れた。

何よりポイントとなる磯が小さく、上手く当たれば誰かに釣れるという状況であった。そんな中、私に大きなアタリが来た。ゆっくり上げ下ろしをしていると、一気に手元まで締めこまれた。落ち着いて竿を立てようとしたが、他の鈎が根掛りしてしまった。仕方なく仕掛けを切ろうとゆっくりと引っ張ると、2本ほど切れたところで根掛りは外れ、魚の引きが伝わって来た。慎重に巻き上げると、尺近いメバルが一番上の鈎に掛かっていた。

その後も、ポツリポツリとメバルが釣れたが、盛り上がる場面も無く、カサゴ釣りにチェンジとなった。カサゴ狙いのタックルは、竿:ダイワ:剣崎60-270MT、リール:シマノForceMaster400DH、道糸:PE1号、仕掛けは自作2本鈎、オモリは40号を使った。餌は、自分で用意したサバの短冊を使った。

カサゴ狙いを始めた時は、まだ潮の流れが速く結構根掛りが頻発した。しかし、時間が経過するにつれ、潮が緩くなり釣り易くなって行った。磯場に来たなあと穂先を見ていると、クックックックッ…と穂先にアタリが出たところで軽く合わせ、電動のスイッチをON。カサゴは、巻き上げ途中に結構引くので、強く引いた時は、速度を落として巻かなければ、たまに鈎が外れてしまう時がある。餌が結構大きいのが原因なのか、私には型の良いカサゴが連発した。

釣果

釣れる潮になり、船がポイントを流れると皆さん一斉に電動のスイッチが入り、あちこちから巻き上げ音が響いて来た。餌のサバは、本当に取れ難いので、一つの餌で上手く行けば5匹ぐらい釣ることが出来る。そのため、釣れたら手早く魚を外して投入すると、数を稼ぐことが出来る。この日は、まだ釣り荒れしていないのか、相対的に良型のカサゴが良く釣れていた。時間が経つにつれて、更に潮が緩くなり、カサゴの食い気も無くなった12:15に沖上りとなった。

←この日の釣果である。メバル4匹とカサゴ28匹。まだ釣り荒れていないのか、良型のカサゴが良く釣れた。今後、メバルが釣れなくなってくると、お土産にカサゴを狙う釣船が増えて来るので、釣り荒れてミニカサゴが多くなる。

帰りも駅前まで軽トラで送って頂き、JRに乗り帰宅した。現在、私は須磨駅までの定期券を持っているので、交通費はタダである。また、須磨からであれば、30分で自宅に帰ることが出来る。本当に須磨の船は、神戸の釣り人にとって、非常に便利な存在である。結局、明石方面の釣船も同じポイントまで来て釣るので、神戸から近い釣船に乗る方が、何かとメリットが多い。

帰宅した後は、釣った魚の料理が待っている。このメバルとカサゴは、「ウロコ」を取る必要があり、面倒で時間が掛かる。この日も全部終わるまでに1時間30分ほど掛かった。この日の夕食は、メバルの刺身とカサゴの煮付けにした。メバルは、この時期、美味しく無いだろうと思っていたが、結構美味しかった。カサゴの煮付けは、本当に美味しかった。そのため、3月にもう一回釣行することにした。

須磨海釣り公園

←現在の須磨・海釣り公園である。先端部分は取り除かれ、これだけが残っている。海釣り公園を再開すると新聞で読んだが、工事は、進んでいるとは思えない。この錆びた状態で、何時まで放置するのだろうか。

次回は、潮の小さい日に、再度、盛和丸のメバルとカサゴに行く予定である。2月、3月は、釣り物が少ないので本当に辛い。今年の年間予定が決まった。後は、夏の剣先イカ釣りの予定を決めなくてはならない。剣先イカは、釣行日によって当たり外れが激しいので、釣れなかった日は、本当に落ち込む。しかし、恐れていると良い日にも当たらないので、釣れることを信じて釣行するだけである。