今年は、明石海峡周辺でカワハギが異常発生しているような釣果が出ていた。これだけ釣れているのなら、そこそこ釣れるのではと思い、一回行ってみることにした。この魚は、釣れる年と釣れない年が、はっきりしている。過去に良く釣れた年の状況を振り返ると、カワハギも高い水温を好む傾向があるように思える。確かに今年も水温が高い。数釣りを楽しむなら、釣り荒れてない10月が良く釣れる。11月になると数は減るが型が良くなってくる。
←出船したらすぐに朝日が顔を出した。この日は、6時35分であった。
カワハギの餌は、アサリが定番であるが、明石海峡周辺では、川津エビでも良く釣れる。先日、川津エビを西田釣船で購入した際、本当に小さい物が結構混じっていたので、小さい物だけで冷凍していた。この日は、アサリの剥き身と川津エビを用意した。
当日、JRの一番電車に乗り六甲道駅から須磨駅まで乗車した。須磨駅の南側の階段を下りると、丁度、船頭が軽トラで迎いに来てくれた。すぐに荷物を積んだところ、もう一人電車で来られるということで、私は荷台に乗った。その方も来られたところで、まずは待合所で氷をもらい、出船場所の突堤まで運んでもらった。
この日は、平日にもかかわらずほぼ満船の状態で、私の釣り座は、空いていた左舷の真ん中となった。釣り座か決まったところで、すぐにタックルの準備に取り掛かった。この日のタックルは、竿:極鋭カワハギ205、リール:シマノステファーノ、道糸PE0.8号、ハリス3号、ハリ5号、オモリ30号、餌は、川津エビとアサリを用意した。結果的に、この日は、アサリが良かった。(川津エビでもそこそこ釣れた)
すぐに出船するのかと思っていたが、6:30まで出船しなかった。6:30頃に出船、何処に行くのかと思っていたら、港を出た所でいきなり釣り開始となった。しかし、誰一人もカワハギは釣れず、直ぐに移動となった。次に向かったのは、西に向かうのかと思っていたら、逆に東の方向に船を走らせた。到着したのは、須磨の一文字の沖辺りであった。ここでも食いは悪く、何人かが釣った程度で、またまた移動となった。
次は、海釣り公園の近くであった。ここでは、流しによってポロポロと釣れた。流しによってとは、少しずつ流すラインをずらして流していた。近くにブイがあったので、そのことを、私は気づいていた。周りを見ているとカワハギは固まって居るようで、釣れる時は、何人か釣り座が近い数人に釣れるという状況であった。
私には、アタリがあると何故かフグばかり…。そしてそして、やっと私にも一匹目が来た。ゆっくりとトントンと底を叩いていると、下す時にコンコンとアタリが出て、合わせると鈎に乗った。上がって来たのは、20cm程のカワハギであった。このポイントでは、何故か私にはカワハギのアタリは少なく、6匹しか釣れなかった。
←須磨沖で釣れたカワハギである。何故か須磨沖では、アタリが少なかった。しかし、後半の朝霧沖では、好調に釣れた。
初めは、ポロポロと釣れていたが釣れなくなり、船は西の方向に移動となった。塩屋沖、平磯沖と移動して仕掛けを下すも、潮流が速く殆ど釣れなかった。そして船は、明石海峡大橋を越えて更に西に移動した。やってきたのは、西舞子から朝霧の沖辺りであった。始めは潮流が速く釣れなかったが、徐々に流れが落ち着くと、カワハギが釣れ出した。
流れが落ち着いたと言っても、結構、流れは速かった。しかし、そんな中、仕掛けを底で落ち着かすタイミングを作ると、カワハギが食ってきた。船は、ずっと横流しをしてくれたので、少々引きずっても、お祭りすることは少なかった。そのため、食わせるタイミングを作ることが出来て、釣れるパターンを掴むことが出来た。パターンがハマったのか、私だけ入れ食い状態の時間もあり、前半の不調を取り戻すことが出来た。
この日は、アサリと川津エビを使ったのであるが、断然アサリの方が良く釣れた。岩屋沖では、川津エビでも良く釣れたので、そんなに差が出るとは思わなかった。しかし、皆さんがアサリを使う釣り場では、アサリに慣れてしまっているのだと思った。
そして、時間も流れて沖上りの時間を迎えた。結果、カワハギ14匹とウマヅラ1匹であった。前半、もう少し釣れていれば20匹をクリア出来ていたのであるが、ちょっと残念。この日は、大潮で潮流が速かったので、ちょっと釣り難かったが、潮の緩い日に来たら、もっと釣れると思った。しかし、タチウオ人気が凄いので、潮の緩い日にはカワハギ狙いでは出船しないだろう。
←現在の須磨海釣り公園である。管理棟はなくなり、一番沖の釣り桟橋も撤去されていた。桟橋は、かなりサビが目立つ状態であった。本当に再開されるのか疑問である。
帰港の途中、須磨の海釣り公園前を通った。新聞では、規模を縮小して釣り公園を再開すると書いてあったが、現在は、一番沖にあった正方形の桟橋と管理棟が取り除かれ、錆が目だつ手前の桟橋だけになっていた。今後、どうなって行くのだろうか。開園した当初は、本当に沢山の釣り人で賑わっていたのに、寂しい限りである。私も若い頃、この公園に長い棒ウキで、スズキを狙いに良く来た。長い棒ウキが、スパッと引き込まれる様は、本当に面白かった。それも昔の思い出でになってしまった。
下船した後、待合所から駅まで軽トラで送って頂いた。すぐに快速に乗れ、家には30分も掛かることなく帰れた。これが須磨の釣船の一番の魅力である。広島であれば、船を下りた後、家に帰るには4時間程掛かる。それが30分である。沖上りまでカワハギをイケスで活かせていたので、帰宅してもプリプリの状態であった。早速、刺身にして食べたのであるが、流石に活かっていて美味しかった。
次回は、2023年の西田釣船最終回である。前回、鬼アジの釣果について、自己新記録が出たので次回も楽しみにしている。ここ数年、鬼アジが良く釣れている。鬼アジも高水温が良いのかなあ?今年は、以外にハマチが少ない。去年、一昨年と、どこかに行って欲しいと思うぐらい、仕掛けに掛かって来て困る存在であった。今年も毎回釣行する度に釣れたが、最近では少ないと思った。鬼アジ、釣っても面白いし、食べたら最高の美味しさである。次回も頑張ります。