2023年10月5日 純栄丸のアオリイカ

駅前

釣船の釣果を毎日チェックしているのであるが、今年は、久々にアオリイカが釣れている。私は、何時からアオリイカ釣りに行ってないのか確認したところ、何と6年も行っていないことが分かった。台風で子イカが岸に打ち上げられたとか、青物が増え過ぎて食べられたとか、色々な要因でここ数年は、釣船も本格的にアオリイカ狙いに出ていなかった。釣れていると言っても、トップで良い日が2桁ぐらいであった。昔は、9月後半であればトップ20杯ぐらいが当たり前であった。そんな昔が懐かしく思える。

←海水浴が終わった須磨海岸。海の家もパラソルも何にも無くなった。昔は、海岸線がもっと手前であった記憶がある。

釣果はどうであれ、久々に釣行することにした。土日は、お客が多いので、平日に有給を取って行くことにした。仕事の事を考慮して、10月5日に予約を入れた。予約した時に聞いたところ、この日のお客は少ないとの事であった。アオリイカ釣りは、お客が少ない方が魚の釣れる確率は高くなるのでラッキーと思った。

前日の天気予報を見ると、冬型の気圧配置で北西の風が結構強く吹く予報であった。当日は、13時集合ということで、良い釣り座を確保するため、11:30に自宅を出発した。JR六甲道のホームに上がると、北西の風が結構強く吹いていた。須磨駅に到着し南側のベランダから海岸を見たところ、海水浴シーズンも終わり何も無くなっていた。

階段を降りて待合所まで歩いて行った。待合所に到着し、乗船順のチケットをもらったところ「5番」であった。この日のお客の人数を聞いたところ8人であった。船が着岸する突堤に船は無く、タチウオ釣りに出ており、まだ帰ってきてないことが分かった。暫くすると船頭が待合所に来た。タチウオ釣りの船頭は、見習いの方がやっているようであった。

船頭に、この日の潮の方向と、最近釣れているエギのことを教えてもらった。12:30頃、タチウオに出ていた船が帰って来た。お客は少な目であった。タチウオのお客が待合所に戻って来て、クーラーに氷入れるところを見たら、指3本~4本ぐらいのタチウオを釣っておられた。今年は、相対的に凄く数が釣れているが、型は小さいのが多い。

暫くして、アオリイカのお客さんに船に移動して下さいと指示があり、皆さん突堤に歩いて行った。そしてチケット順に乗船、私は左舷ミヨシに座った。13時集合であったので、13:30か14時に出船かと思っていたが、13時になっていないのに出船となった。理由は、船の燃料を垂水漁港の給油所に行って入れてから、釣りに出るためであった。燃料を補給して垂水漁港を出て、直ぐ近くの初めのポイントに向かった。

タックル

この日のタックルは、竿:自作シャクリ竿1.7m、リール:ダイワ紅牙IC150H、道糸PE0.8号、ハリス4号、オモリ30号、エギは、6年以上前に買ったダートマックス3.5号を使った。ポイントに到着して、期待満々の第一投、アナウンスによると水深は50m程の深場であった。オモリが着底後、直ぐにエギが底から50cm~1m上を漂うように棚取りする。海底は起伏があるので、数分毎に棚を取り直すことが重要である。

1回棚を取り直した直後、穂先に重みが乗った。すかさず合わせると、根掛りしたような重量感が伝わって来た。その後、アオリイカ独特のクイックイッと引いたので、根掛りではなくアオリイカであることを確信した。深場のポイントなので、何より上がってくるまで時間が掛かる。暫くして水面下にイカが見えて来た。デカい!!!中乗りさんがハリスを手繰って取り込んでくれたのは、胴長25cmはあるアオリイカであった。

この時期にこんな大きいアオリイカを釣ったことが無い。船頭が、今年は初めからイカが大きいと言っていたが、ここまで大きいとは思わなかった。次の流しは釣れなかったが、3流し目、またまた穂先に重みを感じたところで合わせを入れるとイカが乗った。2杯目も胴長23cmぐらいの良型であった。船頭が出船前に「緑のエギが良く釣れていた」と言っていたので、緑のエギを使ったのであるが、本当にその通りであった。周りのお客さんも緑でヒットしていた。

明石海峡大橋

ある時は、4人同時ヒットも発生する時もあり、潮が止まるまでは、皆さん好調に釣っておられた。潮が止まってしまうと、沈黙の時間となった。誰も釣れない時間が過ぎて行った。潮が反対に流れ出したが、初めのようには釣れず、ポツリポツリという状況であった。そして期待の夕まづめを迎えた。アオリイカ釣りでは、この夕まづめにバタバタと釣れることが多い。

しかし、現実は厳しく、気合を入れてシャクリ続けるも殆どエギに乗ってくることは無かった。余りにも釣れないので、朝霧前のポイントにも行ってみたが、パッとすることは無かった。その後は、沖上りまで垂水から舞子の前を流し、ポツリポツリと拾い釣りとなり、19時頃に沖上りとなった。結果、私は10杯釣ることが出来た。しかも、最低で胴長20cmあり、6年ぶりの好釣果に恵まれ、とても嬉しかった。

この日、ダートマックスの色んなカラーを使ってみた。最初は「緑」、次に「ゴールドリッチ」、次は「パープル」と使ってみたが、どの色でも釣れた。ただ、この日のこのポイントでは「緑」が強かった。ピンクとかオレンジも使ってみたが、乗ってこなかった。このイカ釣りは、ポイントによって良く釣れるカラーが違うので、試して結果が出た物を使うしかない。

釣果

←6年振りのアオリイカである。昔は、10月に釣行すれば、これぐらい釣れることが多かった。久々にアオリイカを冷凍出来ることが嬉しかった。

須磨の釣船は、自宅から30分程で行けるので、とても便利である。また、定期券が六甲道から職場の最寄り駅までと同じ値段で須磨まで買えたので、JRで釣行する場合は、交通費がタダとなる。待合所から駅まで送迎してくれるので、時間さえあればパッと行ってパッと帰れるのが魅力である。

帰宅して早速刺身にして食べた。時々、スーパーで徳島産のアオリイカが販売されていたので、購入して食べることはあったが、持ち帰って活きているのを食べるのは、久々であった。余り新し過ぎると、確かに甘味が少なく感じるが、サクサク感があるのは、活きている物でしか味わえない。丁度、関東に居る娘に、先週釣った鬼アジの冷凍を送る予定にしていたので、帰宅してすぐに冷凍して一緒に送ってやった。娘は、アオリイカを「本物のイカ」と呼び、それ以外のイカは「ニセモンのイカ」と呼ぶぐらい、アオリイカが大好きである。

これだけ釣れたら、もう一回ぐらい釣行してみたい。状況と仕事を調整して、釣行するつもりである。次回は、西田釣船の鬼アジ②の予定である。前回釣れた鬼アジ、プレゼントした方全員が「めっちゃ美味しかった」と言ってくれた。特に活けたアジで造るカルパッチョは、人気絶大であった。そりゃ市場に出回らない超高級なマアジである。また釣って、燻製を沢山作る予定である。燻製(冷燻)にして真空パックにすると、スモークサーモンのように、長期間生っぽい状態で食べることが出来る。酒飲みにとって、アテを買う無駄使いが減って、そのお金で更なる釣行が出来る。