今年三回目のシロイカ(剣先イカ)釣りである、今年度のシロイカ釣り最終回である。前回の鳥取は、ホンマ釣れなかった。誰か一人でも50杯ぐらい釣っておられたら、自分が悪いと諦められるが、誰も釣れてなかったので、最悪の日に当たってしまったと思った。その後も鳥取の釣果が悪かったので、鳥取の乗合船をキャンセルして、予約が可能であった福井県小浜の「幸翔丸」に行くことになった。
←この船が「幸翔丸」である。かなり大きい船だと感じた。3月にこの周辺の別の船にヤリイカ釣りに行った際に感じたのが「大型船」が多い点である。日本海は、良く荒れるし、遠くの釣り場まで走ることが多いのが理由と考えられる。
この日の乗合は、五目とシロイカ釣りであった。五目とは、何を釣るのか調べたところ、アジ、レンコ鯛、ウマヅラ、サバ…などであった。釣り方は、仕掛けの上にアミエビを撒くカゴを付けての、胴付き仕掛けで釣る。オモリは、60~80号を持ってくるように指示された。
この船が出船する港は、良くアコウ釣りに行っている第七佐藤丸の近くにある。そのため神戸からの距離や走行時間も把握出来ている。出船が13時ということで、小浜でランチを食べてから港に行くことにした。11:30ぐらいにランチの店に到着する予定で9時頃に神戸を出発した。
平日の昼間は、高速道路は空いており、予定よりも少し早くランチを食べる予定の「こだま食堂」に到着した。店は、まだ開いてないが、既に数人が店の入口で開店を待っていた。すぐに入店待ちのリストに名前を書いて、店の前の港をぶらりと散策した。港には、遊覧船や大型の乗合船が数隻停泊していた。しかし、この日も暑~い!!!少し歩いただけで汗だくに。。。早くビールが飲みたくなった。
←これが、こだま食堂の「ワラジ丼」。小浜では有名なメニューである。店のメニューを見ると、サバカツ丼があったので、このワラジカツはトンカツと思っていた。しかし、実際はサバカツであった。
11:30に店は開店、店内はそこそこ広く座敷の席に通された。私はワラジ丼を食べる自信がなかったので、おろしかけ丼を注文した。暫くして、先にワラジ丼が到着、そのカツの大きさにびっくり!!!その後、おろしかけ丼が到着、見る限り大根おろしが乗っていて、あっさり食べれそうだ。写真を撮った後、いざ実食…。BMWさんが、ワラジカツが、サバカツであることを教えてくれた。ええ…、トンカツと違うんですか…。大きいため、BMWさんも味に飽きて来たと、途中で食は終了。私は、トンカツであったので完食した。
食事が終わった後、船の席取りのため幸翔丸に向かった。こだま食堂から5分程のところにである。到着すると船頭さんと数人の乗船者が居て、我々は右舷のミヨシに座ることにした。この船は、先着順で座席を決めるルールである。その後、近くのガラス工芸の店に行って、BMW氏はグラスを購入された。この日も何より暑い、外では体がもたないので、どこか時間を潰せる商業施設に行こうということで、小浜駅前のケーズ電気で暇つぶしした。
12:30頃に船に戻ると、出船は14時頃になるとのことであった。こんな暑いのに、後一時間も待つのか???理由は、遅れてくる客を待つためであった。前日に13時と客に伝えているのに、当日になって14時とは…、金儲けに走っているような気がした。事実、他のお客は、13時までに全員集合していた。
しかも、何と遅れて来た客が到着したのは、14:30であった。流石に船頭も他のお客にメンツがあるので、早く乗船するようにキツイ言葉で指示していた。その客が乗船したところで出船、船は沖の方に約1時間程走った。エンジンがスローになり、そのあたりをウロウロした後、イカリを打ったところで、五目釣り開始となった。
五目のタックルは、オモリが60号ということで、竿:DAIWA 剣崎 60-270MT、リール:DAIWA SEABORG 200J、道糸:PE1.5号、仕掛けの上にサブマリンS、仕掛けは自作胴付き3本鈎仕掛けを使った。上のカゴにアミエビを詰めて、刺し餌はオキアミを使った。
←五目のタックルである。上にカゴを付けた釣りは、初めての経験であった。
第一投、水深は80mぐらいであった。上にカゴが付いているので、そんなに強く振らないでアタリを待った。するとコンコンとアタリが来た。軽くしゃくってみると、魚が掛かっていることがわかったので巻き上げた。大抵、レンコ鯛と思ったが、やはり上がって来たのは20cm程のレンコ鯛であった。初めのポイントで同様のレンコ鯛を4匹釣った。
この日の狙いはマアジだったので、船はポイントを移動した。この船は、探検丸が使えるので、海底の状況を把握しながら釣りが出来る。探検丸には沢山の魚が映っていても、見えている右舷のお客さんに、何も釣れない時間が長かった。水深80mで50mぐらいに何やら映っていたので棚を合わせると、居たのは小あじであった。探検丸には10cm程の表示が出ていたが、それは本当であった。
その後、底の方に良い映りが出たので狙ってみたところ、強いアタリが来た。マアジにしては、ちょっと強いなあと思いながら巻き上げると、姿を現したのは30cm程のカイワリであった。ほぼ同じタイミングで隣のBMW氏にもカイワリが釣れた。群れが回って来たのであろう。もう一回、同様のアタリが来たが、巻き上げ途中でバレてしまった。その後は、魚が鈎に掛かるアタリが無くなった。
隣のお客さんがウマヅラを釣ったので、いつものウマヅラ仕掛けで狙ってみた。カゴは外してオモリ30号のシンプルな仕掛けである。30号のオモリでも、仕掛けは真下に下りるので、本当に潮はほぼ流れて無いと思われる。しかし、80mのウマヅラ釣りは初めてである。それでも真剣に釣っていると、ウマヅラが当たって来た。合わせはバッチリであるが、80mを巻き上げる間に、バレてしまうことが多かった。結果、3回掛けて1匹しかゲット出来なかった。
空が少し暗くなってきた頃、船頭が「イカ釣りしたい方は、イカ釣りして下さい、ポイントは移動せずこの場所でやります」とのアナウンスを出した。この日の目的は「イカ釣り」である。すぐに五目を止めて、イカ釣りにチェンジした。ホームページの釣果の写真を見ていたら、この船の釣り方は、イカメタルが多かった。オモリグの仕掛けも用意してきていたが、まずはイカメタルで様子を見た。
イカメタルのタックルは、竿:DAIWA エメラルダス MX 610LB-MT、リール:SIMANO Barchetta 200HG、道糸:PE0.6号、イカメタル:20号、上にドロッパーを付けた小浜リグでやってみた。
←この日の釣果である。1杯はミニでわからないと思うが、19杯の釣果であった。これと言った時合も無く、しんどい一日であった。五目は、小さいレンコ鯛が6匹と30cm程のカイワレが1匹。マアジが釣れると思っていたのだが、ホンマ釣れなかった。
私がタックルを用意している間に、BMW氏がイカを掛けた。上がってきたのは、胴長20cm未満の小型であった。隣で船頭もイカメタルを始めた。仕掛けを見ていると、イカメタルが非常に小さい物で、ショッキングピンクと黒のカラーであった。そのイカメタルでポンポンとイカを掛けるのであった。
準備が出来たので、私も参戦した。すると暫くして私にもモヨッとしたアタリが出て、一杯目が掛かった。上がってきたのは、やはり胴長20cm弱の小型であった。船頭に昨日の状況を確認したところ、水深20m程の棚で昨日は数が釣れたが、良型は50mぐらいの棚で釣れたとの事であった。
この日の目標は、大型のシロイカ、つまり大剣を釣ることである。イカメタルで釣れそうにないので、オモリグにチェンジした。棚も底から探って行くことにした。リールのカウンタが84mで着底した。底から2回ぐらいしゃくりながら棚を探った。すると60mぐらいの棚でゴンと穂先があり、即合わせるとグイグイと凄い重量感ある引きが伝わって来た。やった!大剣が来た!と思い、慎重に水面まで巻き上げると、姿を現したのはスルメイカの大型であった。ガッカリであった。
その後は、23時ぐらいまでの間、ポツリホツリ…としかイカは乗ってこなかった。そして、あと30分で終わりとのアナウンスがあった後、エギをダートマックスのNo3に替えた途端、50m程の棚で連続ヒットが続いた。その際、大剣を1杯ゲットすることが出来た。そして23:30に沖上りとなった。
イカは、結局19杯であった。自宅で食べるには十分な釣果であるが、あと10杯は釣りたかった。またまた不完全燃焼という一日であった。またまた、この日も釣れない日であった。今年は、納得の行くシロイカ釣りに一回も巡り合えなかった。来年、一回は良型を30杯以上釣ってみたいと思っている。
次回は、暫くお休みして9月30日に、西田釣船・秋の陣を迎える予定である。美味しい紅葉鯛と鬼アジを、沢山釣って友人に配る予定である。このところ大阪湾の殆どの乗合船は、タチウオ釣りに出るようになった。釣果を見ると、びっくりするぐらいの数を釣っているが、本当に食べれるのか、疑いたくなるような大きさである。持って帰ってどのように処置しているのだろうか???