2023年8月5日 純栄丸のメックリ②

純栄丸

今年2回目の須磨のマアジの釣行である。前回は、想定もしなかった「大型の数釣り」が出来た。運が良かったと思える日に当たった。早帰りで大型が28匹という釣果は、そんなに巡り合えない。今年のマアジ釣りは、釣果にムラが非常に多い年だけに、釣れる日に当たるとラッキーである。

←純栄丸である。今年のマアジ釣りは、日によって釣果にバラツキが多く、満船になる日が少ないようである。不思議と最近、釣果が安定してきた。しかし、もうすぐタチウオ釣りが始まるので、マアジ釣りは終わる。

昼便は、12時の出船である。場所取りのため、9:30時に待合所に到着出来るように、9時にBMWさんに迎いに来て頂いた。私の自宅から須磨まで国道を走ったが、混雑はなくすんなり駐車場の入口に到着した。車は止めず徒歩で座席のチケットを貰いに行った。今回は、3,4番の付箋を受け取った。その後、昼食の購入と、BMWさんがサビキを購入するため、「フイッシング・ヒカリ」に行った。

  アオリイカ

フイッシング・ヒカリで、純栄丸プロデュースの「FREE BRANCH」というサビキが販売されており、BMWさんは、ハリス3号タイプを2枚と2号タイプを1枚購入された。替えハリスが2本付いて、一枚700円程の価格であった。普通に考えてちょっと高いと思った。但し、実釣においてはハリスが太いので、切れにくく使う枚数は少なくて済むし、替えのハリスが付いているので尚更である。

←乗船場となる突堤で、何が居るのかな?と、覗いて見たところ「アオリイカの子供」が群れで泳いでいた。今年の秋は、数年ぶりに釣れるかな?

昼食とサビキを購入した後、純栄丸の待合所に入った。暑い…余りの暑さに、車の中で冷房を掛けて、暫く過ごすことにした。そして出船時間が近づいてきたので、待合所のパラソルの下で昼食を食べた。その後、クーラーに氷を詰めて、タックルとクーラーを軽トラに積みこみ出船を待った。

11:30、中乗りのゆうきさんが軽トラを運転して船まで荷物を運んでくれた。その後、皆さんゾロゾロと乗船場まで熱々の砂浜を歩いた。すぐに乗船が始まり、我々は日陰の場所が良いので、左舷トモに座ることになった。釣り座がきまったところで、すぐに準備に取り掛かった。そして、全員準備が整った12時に出船となった。

この日のタックルは、磯竿2号5mにリールは巻上げにパワーのある紅牙IC150H、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ4本鈎にドンブリカゴ30号をセットした。刺し餌用に、中乗りさんがオキアミを配ってくれたが、私は川津エビを持って来ていたので、剥き身にして小さく切って鈎に刺した。

最初のポイントは、港のすぐ沖合であった。ここは前回、サバしか釣れなかった所である。一投目、バタバタと皆さんヒット。マアジなら嬉しいが、全部サバであった。船頭はすぐに諦めて、東に向かって走り出した。岸を見ていると、今、私が働いている新長田の合同庁舎やガスタンクが良く見えた。

誘導灯

←ご存じ。神戸空港の誘導灯である。この柱の間に船を入れて釣る。毎年、不思議とこの場所にマアジが付く。一番西の柱間で釣れることが多いが、日によって釣れる場所が変わることがある。

そして、船は神戸空港の誘導灯に到着した。まずは、一番西の場所から攻めた。一流し目、ミヨシの方にマアジがヒットしたが、中アジであった。暫くしてカゴを振ってアタリを待っていると、ガギゴギ…私にもマアジがヒット。中アジと思っていたが、上がってきたのは30cmはある大型であった。良し!大型をもっと釣るぞと頑張るが、もう一匹27cmぐらい釣った後は、誰にも何も釣れなくなった。神戸空港の方向に、幾つかポイントを移動してみたが、何処も釣れなかった。そのため、船は神戸港の和田防の方向に走り出した。

何処のポイントで釣るのかと思っていると、船は和田防よりも港の中に入ったところでエンジンがスローになった。三菱重工の東側であった。こんな所で釣れるのかなあ?何回か流したが、誰にも何も釣れなかった。船頭もポイントを移動するとアナウンスを出した時、私に大きなアタリが来た。サバと思ったが、引きがちょっと違う。水面近くまで巻き上げたところ、大きなマアジが見えた。玉網で掬おうとしたら、船が走り出した。大きな声で「待って…」と叫んで船を止めてもらい、大型のマアジを取り込んだ。

純栄丸の船頭は、左舷の後ろは見てないので、こんなことが良く起こる。実は、この日にもう一回同じような事が起きた。左舷の後ろを見るために、バックミラーを付けてはと思った。他の釣船では、バックミラーを付けている船を見掛ける。船は、再び誘導灯に向かって走った。

暫く走って誘導灯に到着。まずは、西端のポイントからスタートした。すると、先程は何故釣れなかったのか?と思える程の、入れ食いが始まった。カゴが底に着底すると、ガギゴギガギゴギ…中アジであるが、ホンマ入れ食いである。マアジの場合、何時まで続くか分からないので、セッセと釣り続けた。しかし、食いが止まらない。

釣果

船が初めに用意してくれるアミエビは、すぐに消費するので、追加が必要となる。船で販売しているアミエビは、水分が多く溶けると体積が少なくなることを体験している。そのため、私は前日に、自宅近くのポイント・摩耶店に行って真空パックのアミエビを買ってきた。このアミエビは、水分が少なく良質である。

その後も釣れる釣れる…マアジのサビキ釣りの醍醐味は、この入れ食いでどれだけ釣るかである。足元のイケスと隣のイケスも使えたので、釣れて貯まったら移動させた。しかし、すぐに隣のイケスも一杯になったので、イケスのマアジを一旦全て締めた。そして、釣りを再開したのであるが、入れ食いは止まらなかった。そして、またまたイケスが一杯になってきた頃、マアジの食いが止まってしまった。

←大型が3匹と中型が64匹釣れた。この写真は、20匹程調理した後の状態。最大は、35cm程あった。中アジは、脂が乗っていて美味しかった。この手のマアジが「メックリ」と呼ばれるマアジである。

その後は、小アジが掛かった後、ツバスの猛攻が始まった。そのため強い引きで体力が奪われた。食べる気はないので、釣り上げた後は、海に帰って頂いた。船は、最後に大型狙いのポイントに移動したが、殆ど釣れることは無く、17時の沖上りとなった。港の近くなので、船が港に到着するまでに魚を締めなくてはならない。必死で締めるも、数が多く大変であった。結局、数を数えたのは帰宅してからであった。

家に帰って数を数えたところ、中アジ64匹と大型3匹であった。釣れていない年に、2回連続で好釣果に当たった。しかし、同じポイントで、潮の加減で釣れる時と全く釣れない時が顕著に出た日であった。

純栄丸のホームページを見ていたが、この日の釣果は、アップされることは無かった。早くアップしたら、沢山の予約が入るのではないかと思った。中アジと呼んだが、この大きさの磯に着いているマアジを「メックリ」と呼んでいた。明石海峡で釣れる大型は、メックリではない。次回は、一年に一度の「キスマッチ」に参戦する。今年は、予選通過出来るかな???