2023年7月23日 純栄丸のメックリ①

純栄丸

今年初めての須磨のアジの釣行である。今年のマアジ釣りは、釣果をチェックしていたが、ムラが非常に多い年である。今年は、安定して近場で釣れないためか、明石海峡の瀬戸まで行って「鬼アジ」を狙っている日もあった。私は、毎年この時期に釣れている「メックリ」と呼ばれる25cm~30cmのマアジが釣りたい。このマアジは、脂が乗っていて非常に美味しい。初めは25日朝便に乗る予定であったが、用事が出来てしまい23日に行くことになった。ただ、23日は午前便が貸し切りであったので、午後便の乗船となった。

←今年の須磨海岸。海の家は、全体で5軒しかないらしい。過去から暴力団と関わりのある店が、多かったことを知っていた。最近は、暴力団排除のため事前に審査があり、関わりのある店は許可されなくなったと聞いた。

昼便は、12時の出船である。場所取りのため、9:30時に待合所に到着出来るように、9時に毛糸先生に迎いに来て頂いた。私の自宅から須磨まで国道を走ったが、混雑はなくすんなり駐車場の入口に到着した。座席のチケットを貰いに行ったところ、この日の乗船者は4人で、我々が1,2番ということで、付箋は受け取らなかった。

その後、時間潰しのため、毎週お世話になっている「フイッシング・ヒカリ」に行った。従業員のMさんと、シロイカやマアジの仕掛けについて雑談して、エギを購入して駐車場に戻って持ってきた。そして、昼食を食べて出船を待った。普通なら11時には港に戻ってくるのであるが、この日は、「親子の釣りの体験会」があったようで、船が戻ってきたのは12時を回っていた。

暫くすると、中乗りのゆうきさんが軽トラを運転して船まで荷物を運んでくれた。その後、船頭が来ると思っていたが、この日は、ゆうきさんが船頭を務めるようであった。釣り座について、毛糸先生と私は右舷ミヨシに座ることになった。結局4人なので、右舷に4人並ぶことになった。席が決まったところで、すぐに準備に取り掛かった。

この日のタックルは、磯竿2号5mにリールは巻上げにパワーのある紅牙IC150H、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ4本鈎にドンブリカゴ30号をセットした。刺し餌用に、中乗りさんがオキアミを配ってくれたが、私は川津エビを持って来ていたので、剥き身にして小さく切って鈎に刺した。

出船したのは13時近かった。そのため沖上りは18時か…と思った。この日、近くのポイントから攻めると聞いていたので、すぐに投入出来るように準備した。港から10分も掛からない初めのポイントに到着、すぐに釣りがスタートとなった。ひと流し目は、誰にも何も釣れず…。

2流し目、トモの方に何やらヒット。マアジかなあ…と思って見ていると、上がってきたのはサバであった。その直後、残る3人にもヒット。結局全てサバであったので、船頭はもう一回流した後、東の別のポイントに移動した。神戸空港の誘導灯まで行くのかと思っていたら、そんなに東にまで行くことなく船は停止した。

ひと流し目は、何も釣れなかった。18mぐらいの浅い水深であった。2流し目、ドンブリ籠にアミエビをしっかり詰めて、2回ほど振ってアタリを待った。するとガギゴギガキゴギ…これはマアジのアタリであった。慎重に巻き上げると、水面に良型のマアジが見えて来た。マイ玉網で取り込んで一匹目をゲットした。30cmはある良型であった。

今、下に魚影が映っている…という船頭のアナウンスが出たが、下してみたもののハズレであった。そしてそして、次の流しから良型のメックリの入れ食いタイムが始まるのであった。船頭の合図に合わせて投入、カゴが着底したところで2回ほど竿を振って停止。すると次の瞬間「ガギゴギガギゴキ…」良型マアジがヒットした。釣れ出したら4人の竿が同時に曲がった。

水面まで巻き上げて、マイ玉網でさっと掬って魚を外し、撒き餌をカゴに詰めて即投入。カゴが着底したところでカゴを振ると、またまた「ガギゴギガギゴキ…」。後の3人は、自分で魚を掬えず、船頭に掬ってもらっているので、時間が掛かっているようである。しかしながら、18m程の浅いポイントでの30cm級のマアジの引きは、強力で面白かった。これまでは、23cm~27cmがメインサイズであったが、今回は殆どが30cmを越える大きさが釣れた。

釣果

一匹の型が良いので、足元の生簀がすぐに一杯になった。帰るまで活かしておきたかったので、空いている生簀は無いかと左舷の生簀を見てみると、水が出て使える状態であった。船頭も使ったらいいと言ってくれたので、一杯になる度に魚を移した。

何より撒き餌を詰めて、下せば掛かる…。入れ食いは、南の風が強くなってきた15:30頃まで約2時間続いた。強風の影響で、流石に私も取り込み時の玉入れが難しくなってきた。船頭は、「風がきつくなってきたので、これ以上風が強くなったら早帰りします…」とアナウンスを出した。皆さんその時点で、納得した釣果を得られていたので、「こんな状況やったら、もう帰ったらええやん…」ということで、全員同意の上16時に沖上りとなった。

港に帰る道中は、南の強風のため波シブキが船中に入ってきた。しかし、沢山生簀に活かしていたので、シブキに濡れながら全ての魚を締めた。締め終わって数を数えたところ28匹であった。強風のため、掬う時に失敗して逃がしてしまった魚も入れると、30匹以上釣れていたことになる。このところ状況が悪い中、本当に良い日に当たったのだと思った。

毛糸先生は、何故かサバが多く掛かったことと、玉網で掬ってもらっていたので、15匹しか釣れていなかった。マアジは、唇が弱いので玉網で掬った方が、ゲット出来る確率は上がる。ましてや30cmを越える大きさとなると、玉網で掬うことが必須となってくる。こんな日のために、高価であっても軽い3m位のマイ玉網を持って行かれることをお勧めしたい。

この日は、そんなに釣れるとは思っていなかったので、21Lのクーラーを持って行った。こんな日に限って良く釣れて、クーラー満タンになった。帰宅して、この日の夕食は「カルパッチョ」と「塩焼き」を食べた。いつもより大きいのに脂の乗りは十分で、本当に美味しかった。やっぱりメックリは美味しい!!!もう一回釣行して釣ってみたいが、こんな状況の日には、当たらないと思う。

次回は、今年2回目のシロイカ釣りに鳥取への釣行を予定している。初めて乗船する船なので、状況は全く分からない。前回釣ったシロイカは美味しかった。次回も出来れば30杯は釣って持って帰りたい。活きたシロイカのイカソーメン…食べたい。。。。。