2023年7月8日 小浜・佐藤丸のアコウ②

佐藤丸

今回も第七佐藤丸のアコウ釣りである。前回は、何とかエサの確保が出来た。今回はどうなるのか???今年のアコウ釣りは、エサの確保が凄いリスクとなっている。本当に活けエサでなければ、まずアコウは釣れない。

←第七佐藤丸である。何処を修理していたのか、港に着くと陸に船を上げていた。8:00までに海に下して出船出来るのか?ちょっと不安であったが出船出来た。この日も、若い女性と赤ちゃんが乗船した。何とも不思議な船である。

前々日となる木曜日に、世話をしてくれる珍テスターから、土曜は出船出来るとの連絡が来た。「餌は釣れてるの???」と聞いたところ、実は先週も行ってきたのだが、やっぱり厳しかったとのことであった。帰宅して、出船時刻が8時なので7時集合と、餌のイワシや小アジが釣れていないとのことなので、何かエサを持ってくるように連絡した。

出船が午前8時で7時集合なので、BMW氏に5時に迎いに来て頂き出発した。六甲トンネル-北六甲-中国道-舞鶴自動車道と高速を使い小浜ICを目指した。道中、混雑も無く港に7:10頃到着した。この日は、仲間10人で仕立ての釣りで、既に皆さん到着していたので、BMW氏の携帯アプリで釣り座を決めた。この日、私は「3番」を引き、右舷のトモに座れた。

釣り座が決まった所で、各自荷物を持って釣り座に移動し準備を始めた。まずは、大切なエサの調達である。この船では、餌を確保出来なければ、アコウは釣れないと思っていい。私は実績のある札幌の釣具店で買って来た「マルフジのケイムラトリックFTの鈎4号」を使った。このサビキは、北海道のチカ釣り用に販売されていた仕掛けであるが、過去に非常に良く釣れたので、今回も使用した。

各自乗船者名簿の記載を済ませたところで、7:50出船となった。どこにエサ釣りに行くのかと思っていたら、この日も前回と同じく20分ほど走った小さい島の周辺であった。暫くウロウロしながら餌を探していた。そして餌を見つけたのか船を停止させてエンジンが止まった。これがエサ釣り開始の合図である。

エサ

すぐにサビキを下すと、いきなり小アジが10本鈎に7匹程掛かってきた。今日はエサ釣り楽勝や…と思っていたら、段々と一回で掛かってくる数が少なくなった。しかし、釣れる間に釣らなくてはならないので、必死になって釣った。この日は、前回釣れなかった小アジがメインで、イワシが少し混ざるような状況であった。小アジは強いので、釣った分がそのままエサとして使えるのが嬉しい。イワシは、半分以上死んでしまうので、帰りまで使えるか不安である。

←この日のエサは、小アジ9割、イワシ1割であった。小アジは、強いので長い時間死なない。イワシは、ちょっと触れてウロコが取れるとすぐに死んでしまうので、扱いが難しい。ただ、食いはイワシの方が良い。

この日は、仲間での釣りなので、エサ釣りに使うサビキについて釣れる物を準備するように、ひつこいぐらい伝えていた。そのため、釣れない方は居なかったようである。ただ、エサ釣りにも腕の差があり、終わったところで仲乗りさんが見て回ったところ、かなり数に差が出ていたようである。

大体皆さんが、エサを確保出来たところで餌釣りは終了し、船はアコウのポイントを目指して走り出した。この日は、西の方向に走った。走っている間にアコウ用のタックルを準備した。アコウのタックルは、竿:極鋭GAME MH-230、リール:ステファーノ200、道糸:PE1号、仕掛けは、鈎:改良チヌ3号、ハリス3号2本鈎胴突き仕掛け、オモリは25号と30号を使い分けた。軽いオモリで良いので、穂先が柔らかくて、ある程度腰の強い竿が適していると思う。

船がポイントに到着、船頭がパラシュートアンカをセットしてロープが張ったところで釣り開始。潮が速いのか、流れ方が変なのか、一投目から即根掛かり…。暗雲立ち込める状況…。2投目、何とまたまた根掛かり…。一体、海底はどんな荒さなのかと思った。始めは、オモリを25号にしていたが、30号に替えたところ、根掛かりしなくなった。

仕掛けを下すと、岩礁帯のポイントであれば1分以内にアタリが出ることが多い。そのアタリがアコウかカサゴのどちらかである。クックックッ…とアタリが出るのがカサゴ、アコウは、グッと節のあるアタリが出る。この日は、中々アコウのアタリが無かった。周りの皆さんもアコウをゲットされていなかった。

船頭も状況を見ているのか、釣れていないのでポイントを変えた。するとアコウが釣れ出した。オモリが着底したら一呼吸そのまま待って、底をゆっくりと切ってみる。その時に魚がエサを咥えていることが多い。次の瞬間、クックックッ…か、グッと力強く引き込むかである。

この日は、小型のアコウが多かった。アコウなのであるが、大き目のカサゴより小さい物も釣れた。魚が小さいということは、釣り荒れている証拠である。そんな中、岩礁帯に来ている時に、下鈎に大き目の小アジを付けて仕掛けを下した。そして仕掛けが着底したので、持ち上げるとガツンとばかりの大きいアタリが来た。合わせると鈎に乗ったのであるが、底を切ることが出来ないような引きが伝わって来た。

初めは50cm近いアコウだと思ったが、何か引きが違うように思えて来た。魚が見えて来たところで、DAISUKEさんが「白い」と言った。水面に姿を現したのは何とヒラメであった。鳴門で何匹か釣ったが、こんなライトタックルではなかったので、非常に楽しく感じられた。

釣果

その後もカサゴかアコウが釣れるのであるが、アコウは小型が多かった。そして、一匹変わった魚が食ってきた。アコウでも無い引きをするなあ…上がってきたのはマトウダイであった。この魚、食べて美味しいのが分かっていたので釣れて嬉しかった。そして、最後にアコウの40cmクラスをゲット出来た後、13時となったところで沖上がりとなった。結果、私はアコウを10匹釣ることが出来てトップであった。珍テスターも10匹と言っていたし、周りもそこそこ釣っていたので、まずまずの一日であった。

←ヒラメ1匹、マトウダイ1匹、アコウ10匹釣った。ヒラメが釣れたのは以外であった。この日もエサが釣れたので、何とかアコウ釣りが出来た。

この日は、思っていたよりエサの確保が簡単に出来たのが良かった。また、エサが小アジであったので、帰るまで餌が死ぬ恐怖も無く、活きたエサで一日釣り続けれたのは良かった。エサのことを考えると、この釣船は7月になってからの釣行が望ましいのかも知れない。

この釣船は、8時出船13時沖上りで9000円である。他の日本海のアコウ釣りの船は、活けエサが付いて14000円ぐらいの船が多い。5時間のうち餌釣りに2時間掛かったとすると、アコウ釣りは3時間しか出来ないことになる。最近、どっちが良いか仲間の中での検討課題になっている。あなたならどっちを選びますか???

夕食は、ヒラメの刺身とアコウの煮付けを食べた。ヒラメの刺身に期待していたのであるが、ヒラメは美味しく無かった。アコウの煮付けは流石に美味しかった。2日目は、ヒラメとマトウダイをムニエルにして食べた。ムニエルもマトウダイの方が美味しかった。結論になるが、夏の日本海のヒラメは美味しくないことが分かった。釣れても嬉しく無いことになる。

次回は、鳥取の剣先イカである。剣先イカを釣って、イカソーメンが食べたい!!!どないかして活きたまま持ち帰ろうと、ネットで見つけた持ち帰り方を実践してみる予定である。専用でもないが、細長いビニール袋と酸素スプレーを買ってきた。博多で活け造りが食べれなかったので、成功したら呼子のイカを自宅で食べることになる。楽しみにしている。