2023年5月13日 第二小島丸のクログチ

第二小島丸

紀淡海峡のクログチ狙い2回目である。4月30日に予定していたのであるが、悪天候で中止になってしまった。今年は、不思議と土日の天候が悪い日が多い。「V7」の予約状況を確認したところ、5月の土日は予約で埋まっていた。そのため、今回は今まで通り大阪府南部の小島港から出船する乗合船での釣行となった。

←「第二小島丸」である。「小島丸」という釣船があるが、別の釣船である。今まで4回程小島港から出船する乗合船に乗ったが、どの船も中乗りさんが二人以上乗っており、オマツリを速攻でほどいてくれる。また、色々とお客のアシストもしてくれて、釣り客にとっては、気分の良い船である。

当日の朝、5:30集合ということで、3:00にBMW氏が迎いに来て下さり出発。湾岸線に乗って泉佐野で降り、26号線を深日まで走って小島港に4:50頃到着した。当日の乗船者が何人かわからないが、既にクーラーが2個、両トモに置かれていた。この船は、先着順で好きな場所に座れるルールとなっている。我々もクーラーを置きに行くと、船頭さんが座席にシートがあるところに座って下さいと言われた。数えてみると6箇所しかなかった。この日は、乗船者が少ない事がわかった。我々は、左右の胴に座ることにした。

タックル

5:30集合なので6時に出船と思っていたが、5時までに6人揃った所で出船となった。港を出ると左に地の島、友ヶ島、先には淡路島が見えた。この日は、予報通り凪であった。40分ぐらい走った淡路の由良沖辺りでエンジンがスローになり、「ファン!」と投入の合図が出た。「水深は130mです」私は、すぐにエサを刺して仕掛けを投入した。

この日のタックルは、竿:ダイワの新製品、LEADING MG 73H-255MT、リール:SEABORG-200、道糸:PE1.5号300m、オモリ:80号、仕掛けは自作胴突き2本鈎仕掛け、餌は、今回多種類試してみたかったので、サバとサンマの切り身、ホタルイカ、生キビナゴを用意した。なお、船に電源はあるが、安定した電力で使いたいのでバッテリーを持参した。道糸は、この船では水深150mぐらいのポイントが最深なので、200m巻いておけば良い。

←クログチ狙いのタックルである。竿は、7:3調子でちょっと腰が強めの物が良い。80号のオモリを吊るしても、余り穂先が曲がってしまわないぐらいの方が釣り易い。道糸は、水深があるので、出来るだけ細い方が水の抵抗を減らせるので良い。ハリス5号を使うなら、PE1.2~1.5号で十分な強度がある。この日は、二枚潮がきついとのことであったが、1.5号であればそんなにふかれることは無かった。

一流し目、道糸がどんどんと出て行く、水深は130mなので何mで止まるのかとカウンタを見ていると146mでオモリが着底した。出船前、船頭が「このところヒドイ二枚潮だ」と言っていたが、朝はそんなにきつくはなかった。人流し目は誰にもアタリはなかった。

探検丸

二流し目、探検丸を見ていると駆け上がりのポイントを流すようであった。クラクションと共に仕掛けを投入、オモリが着底したら引きずらないように、こまめにタチを取った。するといきなりオモリが持ち上げられた。素早くリールのハンドルを回して合わせを入れた。すると鈎にクログチが乗った感触が伝わった来た。結構強く引くので、型が良さそうであった。水深があるのでチラッとカウンタを見るとまだ80m…、やっと上がってきた第一号は、40cmクラスのまずまずサイズであった。

←探検丸に映った海底の様子である。へいたんではなく駆け上がりのポイントが良かった。但し、潮が速いとクログチは食って来ない。

これでボーズからの脱出と、晩御飯で炙りが食べれるのでホッとした。その後、バタバタと2,3人の竿が同時に竿が曲がる時もあったりしたが、時間が経つにつれて、全体的にアタリは減っていった。しかし、私の課題でもあった「色んな餌を試す」が良かったのか、こまめに新鮮な餌に付け替えたのが良かったのか、私にはポロポロと釣れ続くのであった。

そんな中、右舷ミヨシの常連さんが大きく竿を曲げた。暫くして上がってきたクログチを見てビックリ、60cmぐらいある大物であった。あんな良型のクログチを釣ってみたいなあ…と思った。そして時刻が11時を回った頃、上鈎の餌にキビナゴを1匹刺しにしてみたところ、ゴンと大きなアタリが来た。すかさず合わせを入れると凄い引きが伝わって来た。初めは電動のスイッチを入れれない程の引きであった。竿を立てて初めはゆっくりと巻き上げ始めた。

クログチの大型は、巻き上げ途中でも良く引く。早く上がって来ないかなあ…と思いつつも、水深は130mぐらいである。カウンタの数字が、80,50,30…そして一桁になり水中を覗き込むと良型のクログチが見えてきた。水面に出たところで中乗りさんが玉網で掬ってくれた。取り込んだのは、50cmはある良型であった。

釣果

11:30、船頭より「終わりにします、お疲れ様でした」とのアナウンスがあり、沖上りとなった。風も無く凪の一日であった。私の釣果は、クログチ13匹、アナゴ1匹で竿頭であった。この日は、昨日に比べると状況も良く、船内ボーズは居なかったようである。

←私の釣果である。この日は、白グチは混じらなかったが、何故かアナゴが釣れた。他のお客さんもアナゴを1匹釣ったところを見た。

この日、使った餌で一番良く釣れたのは「サバ」であったが、ある時は「サンマ」ばかり釣れた時もあった。キビナゴも良く釣れると聞いていたが、実験したのが終わりに近い時刻であったので、惜しい気がした。次回は、もっと早い時間からキビナゴを試そうと思った。ホタルイカは、そのまま刺すのではなく、内臓を切り身餌の外に匂いの効果を出すために刺している。これは、今までの経験から効果があると思う。

今回釣ったクログチは、色んな料理にした。当然の炙り、塩焼き、フライ、酒蒸しと、どんな料理にしても美味しかった。魚屋に出回らない貴重な魚である。この魚を食べることが出来るのは、釣り人の特権である。この日が、クログチ狙いの今季最後の出船とのことであった。色々調べたところ、クログチが良く釣れるのは、12月と4月と5月であった。まずは、12月に行ってみたい。