2023年2月12日 V7のクログチ

小島丸

紀淡海峡のクログチ狙いである。今までは、大阪府南部の小島港から出船する船で釣行していた。しかし、今回は西宮港から出船する「V7」に乗船しての釣行となった。ただ、当然であるが、西宮港から紀淡海峡まで船で走ることになるため、ポイントまで2時間ぐらい掛かるとのことであった。この船は、4人からチャーターが可能であり、少人数のグループで気軽に釣行することが出来る。乗合は6人までとホームページに書いてあった。前回の鳴門釣行の帰りに、一回行ってみようということになり、参加者が4人揃ったので予約した。

←「V7」。漁船タイプではなく、ボートタイプの遊漁船である。こんな船で釣りをするのは、日本では初めてである。昔、オーストラリアとニュージーランドで乗った船のようであった。設備も完璧だと思った。

クログチのポイントまでが遠いので、風の強い日は出船中止になることが多い。一週間ぐらい前から天気予報を見ていると、12日は好天の予報になっていた。しかし、冬の天気は一日ぐらい前後することが多いので、前日まで分からないのが現実である。幸いこの日は予報通りとなり、前日に出船するとの連絡が入った。また、クログチ以外にマアジも狙うので、マアジのタックルも持ってくるようにとのことであった。

当日の朝、6時出船ということで、4:45にBMW氏が迎いに来て下さり出発。乗船場が西宮ということで、珍しく自宅から東方向へ向かった。途中、芦屋のフイッシングマックスで刺し餌のサンマを購入して、5:30頃に乗船場に到着した。その後、船の事務所に行って、乗船者名簿を記載し、一人分の乗船料を払った。暫くすると、もう一台の車も到着して4人揃ったところで乗船した。

くじ引きで釣り座を決めており、左舷前にDAISUKE氏、トモにBMW氏、右舷前に私、トモに毛糸先生が座った。この船では、ポイントに到着してからタックルを準備するようなので、皆さんキャビンに入った。キャビンと言っても通常の遊漁船と違い、内装は豪華であった。釣りに行くというより、クルージングに行く…という感じがした。

予定通り6:00に出船し、紀淡海峡を目指した。何よりポイントまで、2時間程度掛かることが分かっていた。西宮港を出たところで西側に明石海峡大橋が見えてきた。そして、関空を越えたところで友が島がはっきりと見えてきた。ポイントのすぐ近くに来たところで、キャビンにある魚探のスクリーンにスイッチが入った。初めは60m程であったが段々と深くなってきて、エンジンがスローになった時は180mを表示していた。そして、準備するように指示が出た。

タックル

この日のタックルは、竿:ダイワの新製品、LEADING MG 73H-255MT、リール:SEABORG-200、道糸:PE1.5号300m、オモリ:80号、仕掛けは自作胴突き2本鈎仕掛け、餌は、サバとサンマの切り身を用意した。なお、船に電源はあるのでバッテリーは持って行かなくて良い。道糸は、水深180mぐらいのポイントを攻めることもあるので、300m巻いておいた方が安心である。(200mでは足りない時あり)

←紀淡海峡のクログチ狙いのポイントである。時期は早いと思うのであるが、クログチ狙いの船が結構来ていた。

一流し目、投入すると道糸がどんどんと出て行く、何時止まるのかとカウンタを見ていると197mでオモリが着底した。こんなポイントを攻める時は、道糸を250mは巻いておかないと、着底が200mを越えることもある。超真剣に底取りを繰り返すが、私にはアタリ無し。

暫くすると、電動で巻き上げる音が聞こえてきた。その発信源はBMW氏であった。180mもあるので時間が掛かったが、上がってきたのは本命のクログチでグッドサイズであった。その後、ポロポロと数匹上がったが、小型が多かった。4人中3人はクログチをゲットしているのに、釣っていないのは、私だけであった。ひょっとするとボーズかも…という恐怖を感じていた。

今日イチ

そんな中、一生懸命釣っていると、やっとアタリがあり何やら掛かった。こんな深い所でクログチ以外は釣れないと思っているが、水面に上がってくるまで分からない。カウンタが10mを切ったところで水中を覗き込んだところ、小型のクログチが2匹見えてきた。船に取り込んだところでボーズ脱出となってホットとした。

しかし、楽しみにしている炙りの刺身が出来るサイズではなかったので、続けて気合を入れて釣り続けた。その後、オモリが底に掛かってしまったので、巻くだけ巻いて捨て糸を切ると、強い魚信が伝わってきた。オモリは切れているが、はっきりと強い引きが伝わってきた。バレるなよ…と心でつぶやくのであるが、何より水深があるため、上がって来るまで時間が掛かる。やっと上がってきたのは、炙りが出来る40cmクラスのクログチであった。本当にラッキーな一匹であった。

←本日の最大のクログチである。このクラスを狙っているのである。これぐらいのが1匹釣れると、夕食には十分である。美味しいですよ。

その後も何故か私に当たるのは、良型ばかり掛かった来た。そして、潮が速くなった最後には、またまたオモリが引っかかったので、強く引っ張ったら根掛かりが外れると、凄い強い引きが伝わって来た。巻き上げている時、これはデカイと確信していたところ、本日最大の50cmクラスの大型をゲットすることが出来た。もう潮が速くなったというところで、クログチ釣りは終了となった。

次は鬼アジ狙いにチェンジとなった。泉南の乗合船が近くに居たが、釣れている場面を見ることは無かった。我々の船も鬼アジのポイントを攻めるも、アタリは全く無い状況が続いた。そんな中、私に待望のアタリが来た。しかし、どうも鬼アジの引きでは無かった。暫くして玉網に収まったのは、良型のサバであった。その後は、私がカサゴを2匹釣っただけで、サビキには、鬼アジが釣れることは無かった。

釣果

13時、船頭より「この流しが最後です」とのアナウンスがあり、流し終わったところで沖上りとなった。風も無く暖かい一日であった。私の釣果は、クログチ6匹、サバ1匹、カサゴ2匹であった。他のメンバも一人5匹程釣っていたが、小型が多かった。この魚、まだ分かってないことが多く、今後の研究課題である。どんな餌が良いのか、仕掛けが良いのか、ベストと思える答えが今のところ無い。良い時期についても、他の魚が釣れている時には、どの船も行っていないようなので、暖かい季節にもチャレンジしてみたいと思っている。

この日、用意した餌は、サンマ、サバとホタルイカであった。結果として良型が釣れたのは「サバ」であった。生の「サンマ」は、皮も身も柔らかいので、予め締める液体で締めておく方が良いと思った。ホタルイカは、そのまま付けるのではなく、内臓だけをサバ餌に追加して刺して使った。昨年もこの方法で良型が釣れた。

←この日釣ったクログチである。私は良型が多かったが、他のメンバは、小型が多かった。釣った魚は、バケツに入れて置いたら、船頭の奥さんが締めてくれて、内臓も除去してくれる。

帰りも帰港するのに1時間40分掛かった。船代はちょっと高いが、車を運転する方に負担も掛からないので、新しい釣行の方法として取り入れようと思った。少人数(4人から6人)揃ったら、希望する魚種で釣行してみてはと思う。船の設備が、乗合船より豪華なことに感激されることであろう。

夕食では、中型のクログチの片身を炙りに、骨の付いた片身を塩焼きにして食べた。どちらも本当に美味しかった。この時期に釣れる魚としては、ランクの高い魚だと思っている。この日は、鬼アジが釣れなかったが、今後は、両方釣れるようになると思う。釣行後、メンバーで相談した結果、4月にも予約を入れた。私は、4月の方が釣果に期待が出来ると思っている。楽しみである。

今回の日誌を出すのに時間が掛かった原因は、10年使ってきたパソコンが壊れたためであった。幸いにもディスクが死んで無かったので、データは復旧する事が出来た。今回、こまめにデータのバックアップを取っておくことが大事であることを、思い知らされた。皆さんも、せめて1ヶ月毎ぐらいに、更新した情報をバックアップすることをお勧めします。二度とこんなこんな目に遭いたくない。