2022年10月9日 晴光丸のウマヅラ①

大人の遠足…今年秋の広島遠征である。当初1泊して2日間の釣行を予定していたが、強風により土曜日が中止になったため、日帰りの釣行となった。0:50にM氏が迎いに来て下さり神戸を出発した。阪神高速→姫路バイパスを経て姫路西から山陽道に乗った。道中停滞も無くスムーズに山陽道を走り、何と2時間ほどで小谷サービスエリアに到着した。

小谷サービスエリアはリニューアルされていて、今までキムチが販売されていた場所が無くなっていた。店員さんに確認したところ、置かれている場所が変わっていた。また、今まであったファミリーマートが無くなり、反対側にセブンイレブンが出来ていた。この日は、私のお気に入りである「カクテキ」が無く、「キムチ」のみを購入して小谷SAを出発した。

そして、すぐ近くの高屋JCTを降りて呉道から国道32号を通って、4時頃に乗船場に到着した。早く到着したので、まだ誰も来ていなかった。桟橋を見ると、超高速のSEIKOU丸が居なくなり、同じ形の晴光丸が2隻並んで停泊していた。後で聞いたのであるが、SEIKOU丸は売ってしまったようであった。

4:30頃に小池船頭が到着して、出航の準備が始まった。まずは、船が提供してくれる氷を、各自必要なだけクーラーに詰め込んだ。その後、船頭から指定された釣り座に荷物を運んだ。私はいつもの右舷真ん中の釣り座を指示された。私は皆さん揃うまでの間に、餌の海エビをはさみで切った。

皆さん揃い、準備が出来た4:50に安芸津港を後にした。私は餌切が終わっていたので、ポイントに到着するまでの間、仮眠を取った。一時間程走っていると、空が明るくなり景色が見えて来た。中島の南を西に向かっていることが分かった。そして周防大島の北側を少し走ったところで、エンジンがスローになり、皆さんタックルの準備を開始した。

この日のタックルは、ウマヅラのカゴ釣りには最適な竿:剣崎30-270MT、リール:巻上げが楽な紅牙 IC、道糸:PE0.8号、穂先に道糸が絡むのを防止するため、先糸としてフロロの3号を2mぐらい付けた。仕掛けは幹糸4号、ハリス3号、鈎:がまかつのカワハギ王8号(ナノスムースコート)の胴突き6本鈎仕掛けで、ドンブリカゴ25号を使った。エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。

暫くして「準備が出来たらやってください」のアナウンスが出て、釣りがスタートした。仕掛けを下ろすと、即アタリがあり何かが鈎掛りした。何よりウマヅラの繊細なアタリでは無く、コンコンと明確過ぎるアタリであったので、ウマヅラとは思えなかった。しかし、上がって来たのはウマヅラであった。余程、食い気があったのだと思った。魚を外しすぐに投入すると、今度はウマヅラらしいアタリが出て2匹目をゲットした。

このポイントで何匹釣れるのか…と思ったが、暫くすると魚探には映っているようであるが、全然釣れなくなった。私はこの時点で7匹ゲットしていた。次に向かったのは沖家室島周辺のポイントであった。昨年は、このポイントで良く釣れたのであるが、魚探にも余り映らないようであった。

少し離れたポイントで映りが出たのか、そのポイントでポロポロとウマヅラが釣れた。この日の特徴は、ウマヅラの型は大型ばかり、25m以上深い棚では釣れない、ハリスは長めが良いであった。同じ所を何回か流すので、釣れた棚を覚えておき、初めからその棚で持っている方が良く当たった。

伊方原発

←佐田岬の伊方原発である。情報によると現在停止中である。ここまで走ると、釣れるポイントが沢山あるのであるが…。

時計を見ると11時ぐらいになっていた。船頭もたまらず「30分ほど走ります」とアナウンスして、佐田岬を目指して走り出した。始めは、ぼやけていた佐田岬が、段々と近づくにつれて鮮明になって来た。そして伊方原発近くのポイントに到着した。すぐに釣り開始となったのであるが、初めのポイントでは、ウマヅラは釣れずイサギばかり釣れた。

イサギの型は、小は20cmから大は35cmぐらいまで釣れた。小さいのは持って帰りたくなかったので、即放流し25cm以上の魚だけキープした。ウマヅラが釣れないと、どんどんポイントを移動して行くのであった。そんな移動を続けていると、ウマヅラがポロポロと釣れるポイントがあり、そんなポイントでは確実に釣った。

しかし、食いが良くて竿が曲りまくるような事は、朝イチだけであった。時間も過ぎて14時になっていた。船頭は帰路に幾つか釣れそうなポイントを見て帰るとのことで、安芸津港への帰路についた。まずは、沖家室島の沖合のポイントに到着した。何回かグルグルと魚探で魚影を確認していたが、良い映りは出ないようで、2回流したが誰にも釣れなかった。

釣果

次は最後のポイントで、中島のポイントに移動した。このポイントは、ウマヅラ狙いで良く来たポイントである。ウマヅラも居るが他の魚も居る場所で、棚が合わないとオセンやベラが掛かって来た。船頭のアナウンスする棚で待っていると、ポツリポツリとウマヅラが掛った。しかし、このポイントも本当に食いが悪く、暫くして沖上がりとなった。

この日の釣果は、ウマヅラ26匹とイサギ11匹。広島まで来たのにちょっと寂しい釣果に終わってしまった。他の方もかなり厳しい釣果であった。この日の海水温は、まるで湯のように感じるぐらい暖かかった。この時期にしては、この暖かさが良くないのかもしれない。

←ウマヅラの型(33~35cm)は良かったが、食いが悪く数が出なかったのが残念!次回に期待している。

広島のウマヅラ今季一回目の釣行であったが、予想以上に悪い結果に終わってしまった。ここ数年、明石海峡でも水温の上昇のためか、異変か起きている。ハマチが一年中釣れていることが、私にとって一番異常を感じている。秋のアオリイカが釣れないのも、ハマチなどの青物が多いので、アオリイカが食われて数が減っていると推測している。

しかし、釣れないと言っても、ウマヅラが20匹以上、しかも大型が釣れたことは嬉しい。次回は12月の釣行を予定している。通常は、2日間で100匹の釣果を目標にしており、大体実現出来た。次回も余程状況が悪くない限り実現出来ると思っている。

明石海峡周辺では、今年はカワハギが異常的に沢山釣れている。ウマヅラであれば毎週でも行きたいが、カワハギとなると、そんなに釣行しようとは思わない。しかし、これだけアオリイカが釣れないと、釣り物が無いので一回だけ行ってみようかと思っている。

今年の広島のウマヅラについて、船頭さんが「何かいつもと違う」と言っておられた。例年の同時期にしては、相対的に食いが悪いらしい。今回は、本当に水温が高いと感じたが、この水温が下がって、食いが良くなってくれることを祈るばかりである。次回は12月の釣行なので、そこそこ水温も下がっていると思う。こんな時は、1月や2月でも良く釣れるかもしれない。とりあえず1月に釣行する計画を立てている。