2022年8月11日 純栄丸のマアジ③

潜水艦

須磨のマアジは、8月11日がラストとホームページに書かれていた。今年は、タコ、シロイカ共に不漁続きであり、行ってみようと思う釣りが無いので、もう一回マアジ釣りに行くことにした。何回も書いているが、私は車が運転出来ないので、朝便には乗れない。そのため、今回も昼便を予約した。結果となるが、今年3回昼便に乗船して、3回とも良く釣れた。このところ良い釣果に当たらないが、マアジだけは好調であった。

←神戸で、潜水艦が航行しているのを見たのは初めてであった。広島に行った時は良く見掛ける。

昼便は、12時の出船である。今回も場所取りのため、10時頃に待合所に到着出来るように、9:45の快速で須磨駅まで乗車した。20分程で須磨駅に到着し、南側のベランダから海岸を見ると、先週より沢山の方が海水浴を楽しまれていた。しかし、昔と比べて海の家の数が、本当に激減していた。数えても3,4軒しか無かった。駅前から水族館の前まで連なってあった頃が懐かしく思えた。

待合所に到着し、乗船順のチケットをもらった結果「7番」であった。この日は、まだ船が帰港していなかったが、沖を見ると港に向かって帰って来る純栄丸が見えていた。その左方を見たら、何と珍しい「潜水艦」が、神戸方向に航行していた。広島に行った時は良く見掛けるが、神戸で見たのは初めてであった。

朝便の客が、待合所に帰って来た。この日も、殆どのお客に笑みが無かった。隣で乗船を待っている方の知り合いが帰って来て、釣果を聞くと「朝便はアカンかった、昼便は釣れるで…」と言っていた。帰りに氷をクーラーに入れる方も2,3人であった。そのクーラーの中を拝見したところ、魚を確認出来ない状況であった。このところ、朝便が悪くても私が乗船する昼便は、不思議と良く釣れていた。マアジ釣りは、釣れるか釣れないかは、行ってみなければ分からない。

待合所で昼食を済ませて待っていると、11:40頃に船頭が来て皆さん乗船場に移動した。全員移動したところで、乗船順に乗船が始まった。この日の風向と潮の向きから、左舷のトモに座ることを望んでいた。結果、左舷トモから2番目に座ることになった。クーラー、タックル、ロッドを船に積込み準備を開始。船頭は、帰って来た時に「齋藤さん、今日は沖に行くから40号のオモリで用意しといて」と言われたので、その通りのセッティングをした。

この日のタックルは、磯竿2号5mにリールは巻上げにパワーのある紅牙IC150H、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ4本鈎にオモリ40号をセットした。刺し餌用に、中乗りさんがオキアミを配ってくれたが、私は川津エビを持って来ていたので、剥き身にして小さく切って鈎に刺した。

今日は沖に出る…純栄丸で「沖」と言うポイントに行くのは初めてであった。どこまで走るのかな???と思っていたら、塩屋か垂水の沖合であった。何となく春の小潮の時に、メバル釣りで来たポイント付近であった。ポイントに到着してすぐに「はい、やって」のアナウンスが流れて釣り開始となった。

仕掛けを下すと、水深は 50mぐらいであった。下していきなりトモの方にヒット。上がって来たのは30cmオーバーのマアジであった。早く釣れないか…と思っていると、ガクガクガク…と私にもヒット。結構引くなあと思っていたら、良型マアジのダブルで、トモの方が網で掬って下さり2匹ゲット。その後もヒットして3流しで4匹ゲット出来た。型が良かったので、嫁さんに「晩のオカズゲット」とラインした。

その後、西に移動しながら別のポイントを攻めると、どのポイントもマアジとサバが釣れた。途中で気付いたのであるが、沖合のポイントでは、川津エビの切り身よりオキアミの方が良く釣れた。また、サビキよりエサオンリーの方が、エサは付け易いし良く釣れるのではないかと思った。テレビで加太周辺のオニアジ釣りを見たら、サビキではなくエサ釣りで狙っていた。来年は、その仕掛けも作って持って来ようと思った。

船は西に西に移動して行ったが、最後に岩屋沖のポイントでは何も釣れず、船は須磨沖に戻って来た。16時になっていたので、後1時間しか無かった。アミエビを2個用意してくれていたが、全く使わず足元に置いたままで、既に解凍されていた。ザルで余分な水分を切ると、カゴに入れるにはベストの状態であった。

一流し目は釣れず二流し目、仕掛けが垂直になったところでカゴを振ってアタリを待つと、ガクガク…キューンと穂先が水中に引き込まれた。慌てず巻き上げると、今年のレギュラーサイズと言える30cm程のマアジが釣れた。それからは、私は入れ食いモードに突入した。このポイントでは、過去から川津エビの切り身を刺すと良く釣れたので、この日も川津エビを刺すとやはり良く釣れた。

釣果

川津エビは、水圧で取れないので、毎度エサを付ける必要なく回転も早くなる。オキアミだと、一匹釣る度にエサが取れてしまい、どうしても回転が悪くなる。良く釣れたのが原因か、17:30頃まで釣らせてくれた。結果、マアジ24匹とサバ3匹であった。マアジの最大は35cm程あった。

←数は24匹であったが、殆ど30cmはある立派なマアジであった。サバも大型で締めサバにしたら美味しかった。

今回は、本当に期待していなかっただけに、沢山釣れて良かった。サバは沢山釣れても、処置に困るだけであるが、マアジは続けて食べても美味しいし、3枚に下ろして真空パックにして冷凍にしておくと、長持ちするので家族に喜ばれる。何時でも解凍してフライやムニエルに出来るし美味しいので、我が家での評価は高い。

電車釣行は、釣れると嬉しいが、駅から自宅までの運搬が本当に辛い。しかし、停滞など無く時間通りに帰れるメリットもある。電車釣り師にとって、須磨周辺の昼便・夜便は、本当に有り難い存在である。今年は、今回で終わってしまったが、来年もマアジが釣れることを期待している。

刺身

←帰宅して晩御飯のおかずに、型の良いマアジを刺身にしてみた。脂も乗っていて、本当に美味しかった。

今年は、明石海峡周辺で、大型のマアジが良く釣れている。何時まで続くかは分からないが、多いことは間違いない。そのため、大型マアジ用のサビキの製造に着手している。マアジにハリス5号を切られる…無さそうで本当に起こるのである。明石海峡で「鬼アジ」と呼ばれる50cm程のマアジの引きは、本当に凄く強い。なのにアジはアジで、口が良く切れてしまうのは小アジと同じなので、本当に取り込める確率は落ちてしまう。

この鬼アジは、食べても非常に脂が乗っていて美味しい。西田船頭によると、浜値で大体3,000円ぐらいで取引されているとのことであった。網で取れるのなら市場に出てもおかしくないが、明石の魚の棚で販売されているところを見たことも無い。これから脂の乗りも良くなってくるので、今後の釣行を楽しみにしている。

次回は、今年最後の鳥取のシロイカ釣りを予定している。実は、7月31日に釣行したのであるが、潮の流れが非常に速く、またまた一桁しか釣れなかったので、情報発信しなかった。たまたまであるが、今年の鳥取のイカ釣りは、2回とも潮が速くて釣りにならない状況であった。次回は、3度目の正直か、2度あることは3度ある…のどちらかである。出来れば「3度目の正直」になって欲しい。