2022年7月23日 純栄丸のマアジ②

純栄丸

須磨のメックリアジ2回目の釣行である。前回は一瞬しか釣れず、何とも不完全燃焼という感じの一日であった。今回は、前日の朝便に釣り友の毛糸先生が釣行したが、強風早帰りであったこともあり、2匹という本人最低記録となったとの連絡があった。私は車が運転出来ないので、昼便しか乗船出来ない。そのため23日の昼便を予約しての釣行となった。この釣は、出る便により釣果にムラが出る釣りである。釣れるか釣れないかは、行ってみなければ本当に分からない。

←午前便の釣りが終わり、昼便のお客が乗船するのを待つ純栄丸。

昼便は、12時の出船である。場所取りのため、10時に待合所に到着出来るように、9:30の快速で須磨駅まで乗車した。実は、7月11日から神戸市役所に会計年度任用職員として再就職した。勤務場所が新長田で、JRの通常切符の料金が、六甲道から新長田と須磨が同じ金額であったため、定期券を購入する際に駅員さんに確認したところ、定期券も須磨駅まで同じ金額であった。そのため、須磨駅までの定期券を購入していたので、実質無料で須磨まで乗車出来た。

須磨駅の南側のベランダから海岸を見ると、沢山のパラソルが開いていた。しかし、コロナの影響か、余り人は居なかった。コロナが始まるまでは、沢山の人で賑わっていたが、本当に海の家も減って寂しい状況になってしまった。階段を降りて待合所まで歩いて行った。

待合所で乗船順のチケットをもらった結果「3番」であった。どこか端に座れることが確定となった。10時頃に朝便が帰って来た。釣果が気になっていたのであるが、殆どのお客に笑みが無かった。また、帰りに氷をクーラーに入れる方も数人であった。そのクーラーの中を拝見したところ、最多で6匹のマアジという状況であった。その釣果を見ると、昼便が釣れるとは、夢にも思わなかった。

コンチェルト

←神戸沖で釣っていたら、近くをコンチェルトが通った。釣れない日は、この船に乗って遊覧に行きたいと思うことがある。

待合所の前で待っていると、出船時刻が近づくにつれて、ポロポロとお客が集まって来た。そして11:40に、船の出る突堤に移動するように指示が出た。皆さん荷物は軽トラに積んで、ゾロゾロと歩いて行った。全員移動したところで、乗船順に乗船が始まった。この日の風向と潮の向きから、左舷のトモに座ることを望んでいた。結果、左舷トモから2番目に座ることになった。

クーラー、タックル、ロッドを船に積込み準備を開始。船頭は、お客の準備状況を気にすることなく11:50に出船し、「近くでやるので、早く用意して…」とのアナウンスを出した。サビキの場合は、準備は簡単なのであるが、アミエビが凍っていると、すぐに使えるようにナイフで細かくカットする必要がある。私に配られたアミエビは、まだ良く凍っていたので、細かくカットした。

この日のタックルは、磯竿2号5mにリールは巻上げにパワーのある紅牙IC150H、道糸PE0.8号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ4本鈎にアミカゴ30号をセットした。刺し餌用に、中乗りさんがオキアミを配ってくれたが、私は川津エビを持って来ていたので、剥き身にして小さく切って鈎に刺した。

最初のポイントは、港を出てすぐの所であった。何回か仕掛けを下ろしたが、誰にも何も釣れなかった。船頭は、直ぐに神戸空港方向に船を走らせた。そして誘導灯の手前にある黄色いブイの側で、エンジンがスローになった。暫く魚影を確認した後、「やって」とのアナウンスを出した。仕掛けを投入して3回ぐらい振ったところで、私にマアジがヒット。上がって来たのは、22cmぐらいの型であった。私以外の方にはマメアジが釣れていたため、すぐに移動となった。

次は、いつもの誘導灯の間、一番西から順番に攻めて行った。私は、西から2つ目の所でマアジがヒットして2匹目をゲットした。もう一回アタリがあったが鈎外れした。この時点で、毛糸先生の昨日の釣果に並んだ。その後は全く釣れず、船は須磨沖への移動となった。

出船して3時間程で2匹。このままであれば、昨日、早帰りして2匹の状況より悪いことになる。諦めずに釣っていると、東の方から潮目が近づいて来た。その潮目の東と西では水の色が全く違っていた。そして、潮目が船に当たって来た時、私に良型のマアジがヒットした。すると直後に船全体でマアジが釣れ出した。今まで釣っていた場所なのに、潮の影響なのか、今までがウソのように入れ食いになった。

このポイントでは、7月1日に釣れた30cmを超えるぐらいの型ばかり釣れた。前回は、ハリス1.5号を使いブチブチ切られたので、この日は2号のハリスで仕掛けを作った。しかし、2号でも突っ込まれた時に数回切られた。初めは、鈎にムキエビを付けていたが、釣れ出すと鈎に何も刺さなくても釣れた。

本当に船全体入れ食いであった。私は、カゴが着底すると、カゴを振らなくても釣れるようになった。ただ、やっぱりアジは口が弱いので、どうしても巻き上げ途中で何割かはバレてしまうのであった。10匹程釣っては、締めてクーラーに収めるのであるが、次の10匹がすぐに釣れてしまい、忙しい状況が続いた。

もうすぐ17時となったのであるが、まだ沖上がりする気配が無いため、更にアミエビを追加注文して釣り続けた。そして17:30、「終わりです」とのアナウンスで沖上がりとなった。最後のポイントは港のすぐ近くなので、皆さん片付けが帰港までに間に合わないようであった。

釣果

一旦、全て締めて氷水で冷やし、数を数えると41匹釣っていた。前日の毛糸先生の2匹という釣果は、何だったのだろうか。本当にマアジ釣りはムラが大きく、朝と昼、昨日と今日で釣果が全く違う時が良く有る。この日は、本当に良い時に当たったと思った。帰りに須磨駅まで送ってもらったのであるが、一緒に乗っていた方が「こんなにマアジ釣りが簡単と思ったのは初めてだ…」と言っておられたが、釣れる日はこんなものである。

←型の良いマアジを41匹釣った。21ℓのクーラーが氷無しで一杯になってしまった。

この日は、そんなに釣れるとは思っていなかったので、キャリーは準備していなかった。そのため、六甲道駅から自宅までの運搬は、とても重くてしんどかった。しかし、このマアジは美味しいので、しんどくても苦にならなかった。この日の夕食は、マアジの塩焼きと酢の物を作って食べた。マアジは、30cmを超える大きい魚より、25cmぐらいの方が、脂が乗っているように思えた。

ネットで釣果を見ていると、その後も良く釣れているのであるが、8月の始めでマアジ釣りは終わるようである。釣りたい方は、出船状況を見て早めに行って欲しい。行かれるなら、サビキのハリスは2号以上を持って行くことをお薦めします。次回は、鳥取の剣先イカの二回目である。毎日、ネットで釣果を見ているのであるが、何となく釣れていないのか情報が少ない。結果は、行ってみなければ分からない。今回のアジ釣りのようになって欲しい。