2022年7月9日 小浜・佐藤丸のアコウ②

夏の佐藤丸

前回は、何とか2桁釣ることが出来たが、一匹も40cm以上の良型が居なかった。今回は、何とかしてゲットしたいと思って望んだ。前回のエサは、カタクチイワシであったが、2週間経って居なくなったらしく、今回は小アジを釣って使うとの連絡があった。前回はエサ釣りに時間が掛ってしまい、アコウ釣りの時間が短くなってしまったので、今回はさっさとエサが釣れたらなあ…と思った。

←夏の佐藤丸、船縁にパラソルを差し込んで立ててくれる。夏場は、このパラソルがあると有り難い。

この日の予約も、年初に珍テスターが仕立てで予約してくれた。昨年、釣行した時に、2回仕立てを取って釣行しようと決めており、今回はその2回目になる。メンバは、前回とほぼ同じなので、この船でのアコウ釣りのイロハについては、皆さん知っている。釣行の2日前に、出船するとの連絡がありメンバに伝えた。

今回も出船が午前7時で6:30集合なので、MK氏に4時に迎いに来て頂き出発した。六甲トンネル-北六甲-中国道-舞鶴自動車道と高速を使い小浜ICを目指した。道中、混雑も無く、コンビニに立ち寄って食糧を調達し、港に6:20頃到着した。既に皆さん到着しており、私のアナログくじで使って釣り座を決めた。結果、私は左舷のトモから2番目に座った。

釣り座が決まった所で、各自荷物を持って釣り座に移動し準備を始めた。まずは、大切なエサの調達である。今回は、エサが小アジとのことであった。小アジは、イワシのように群れが大きく無く、結構深い棚に居るので、数を釣るのが難しい。私は過去に実績のあるサビキをセットして準備した。

この日も7時前に出船となった。どこにエサ釣りに行くのかと思っていたら、過去に小アジ釣りに来た、ある島の側であった。群れが小さいのか、暫くの間、周辺をぐるぐると回って確認していた。そして、狙いを決めたのか投入の指示が出た。船頭が指示を出した直後に投入すると、必ずと言って良い程、小アジがサビキに掛かって来た。ただ、続けて投入しても、掛かる時と掛からない時があるような状況であった。

サビキによっても差が出るため、釣れる人と釣れない人が居るようであった。但し、アコウを釣るには、餌となる小アジが必須となるため、何とかして餌を確保する必要がある。1時間30分程続けたが、段々と鈎に掛からなくなり、餌釣りは終了となった。メンバの中には、十分に確保出来て居ない方も居るようであった。

餌釣りが終わり、次は本命のアコウ狙いである。この日のアコウのタックルは、竿:極鋭GAME MH-230AGS、リール:ステファーノ200、道糸:PE1号、仕掛けは、鈎:改良チヌ3号、ハリス3号1本鈎胴突き仕掛け、オモリは20号を使った。この日は、結果となるが、ハリスが長めの仕掛けの方が良く釣れた。

パラソル

今日は、どこでアコウを狙うのかと思っていたら、餌釣りをした場所のすぐ近くからスタートした。私にはアタリが無かったが、隣のDAISUKEさんが、小振りのアコウを釣り上げた。アタリも無いので直ぐに移動したのであるが、次はすぐ近くの島の前であった。近くには定置網のブイのような物が浮いていた。

←このパラソルが大きいため、竿を立てるとパラソルに当たってしまい、取り込みに苦労する。

船はドテラ流しと言うのか、エンジンを止めて自然に流して釣る。近くのブイを見ていると、西から東に流れていることが分かった。風向が南寄りなので、左舷が潮先になっていた。しかし、このポイントは島の近くのためか、海底の起伏が非常に激しく、棚取りに苦労した。ちょっと気を抜くと根掛りになってしまうような所であった。

そのため、降ろした場所にアコウが居たら、すぐに飛びついて来るように思えた。と言ってもアコウが海底に一杯居る訳では無く、運が良ければ釣れるという感じであった。このポイントでは、トモのMK氏が好調で、連続してアコウを釣り上げていた。私には、何故かアコウからのアタリは遠かった。

しかし、何とかしてアコウを釣りたい。そうだ一回仕掛けを替えて、ハリスを長くしてみよう…。不思議とこの仕掛けチェンジが良かったのか、直後にこの日の一匹目をゲット出来た。これでボーズ脱出である。小浜まで来てボーズと言う言葉は無いと思っていたが、釣れない日もあるのだと思った。

その後、調子が出て3連続もあり、順調にアコウをゲットした。この日好調のMK氏は、40cm超えの良型もゲットしていた。どこのポイントも同じなのであるが、アコウは同じ場所に固まって居るようで、釣れる時は、一斉に釣れるような状況であった。10時を回った頃、船頭が船縁にパラソルを刺してくれた。丁度、太陽の光が暑くなって来た時であったので助かった。

しかし、このパラソル、良い事ばかりではない。パラソルの直径が大きいため、竿を垂直に立てれなくなってしまった。魚を掛けて、最後に掬う時に困った。船頭は、パラソルを立ててくれる時、必要で無かったら言ってくれたら立てないので…と、確認してくれた。

その後も、何回かポイント移動したが、近くの同じような島の前のポイントであった。どのポイントも、アコウが釣れる場所が大体決まっており、釣れている時に手返しを早くすると、連続で釣れることが多々あった。また、鈎に刺す餌には、活きの良い餌を使うことが結果に繋がることを、感じさせられる一日であった。この日は、通常の12:30に沖上がりとなった。帰港の途中、強風と大粒の強い雨が降った。良い時に沖上がりになって良かったと思った。

釣果

結果、私はアコウを12匹釣ることが出来てトップであった。ミヨシのMK氏は、始めダントツにアコウを釣っていたが、途中から失速してしまい7匹に終わった。全体では3~12匹という結果に終わった。この日は、沖に出なかったためか、外道は釣れなかった。(カサゴは全員、アコウの数より沢山釣っていた)

←12匹釣れたが、この日も小型が多かった。日本海のアコウ釣りは、エサさえ釣れれば、数釣れてボーズになることは滅多に無い。

この日は、餌釣りに苦労した。もっと簡単に素早く釣れていたら、アコウ釣りも長時間出来て、釣果もUPしただろうと思った。本当にこの船のアコウ釣りにおいては、餌釣りが最重要課題である。もし行かれるなら、餌釣りのサビキについて、調査して近くの釣具店に無い時は、ネットで探して購入して持参することをお薦めします。

夕食は、アコウの刺身と塩焼きを食べた。MK氏が、前回釣ったアコウを塩焼きしたら、凄く美味しかったという事で、私も実験してみた。すると、本当に凄く美味しかった。この魚はどんな料理にしても美味しいと、料理の書籍に書いていたが、アコウを塩焼きにして食べるのは初めてであった。このアコウの塩焼き、お薦めしたいです。

今まで小浜のアコウ釣りは、短いハリスで良く釣れた。しかし、今回は長いハリスの方が良く釣れた。過去に同じようなポイントで釣った時は、短いハリスで釣れた。何が違うのだろうか???答えが出ていないが、要は仕掛けを何パターンか用意しておき、釣れなかったら替えてみることである。替えて釣れたら、その理由について仮説を立てて検証することである。

次回は、楽しみの鳥取の剣先イカ釣りである。余りにも人気が出てしまい、どの船も平日も予約が埋まっている状況である。ちょっと前までは不調であったが、このところ釣れ出したので期待している。剣先イカ釣りは、まだ余り経験が無いので、現在、勉強中である。幸いにして、今まで釣行した日は釣れた日が多く、最低で30ハイほど釣れた。この「運」が続けば良いのであるが…。