2022年6月25日 小浜・佐藤丸のアコウ①

佐藤丸

このところの恒例行事となってしまった「日本海のアコウ釣り」。昨年の釣行では、2回釣行して、2回とも2桁アコウをゲットすることが出来た。この釣り場のネックは、何と行っても「エサの確保」である。初めから船がエサを用意してくれるのではなく、釣り人が自分で自分のエサを確保しなければならない。イワシ、小アジ、小サバをアミカゴ無しのサビキ仕掛けで釣る。

←第七佐藤丸である。昨年は、若い女性の中乗りさんが乗船した。今年は、その姿は無かった。船頭の「愛人…」とのことであったが、分かれてしまったのかな?

この日の予約は、年初に珍テスターが仕立てで予約してくれた。数か月前、事前に募集して当日の参加メンバーが決まった。そして一週間前に珍テスターから、出船時刻と状況を教えてもらい、メンバーにメール連絡した。釣行の3日ほど前から梅雨前線が日本海に停滞し、2日前に連絡があり、前日の天気予報で強風であれば出船しないとのことであった。しかし、前日の昼間に連絡があり、出船することが決まった。

出船が午前7時で6:30集合なので、MK氏に4時に迎いに来て頂き出発した。六甲トンネル-北六甲-中国道-舞鶴自動車道と高速を使い小浜ICを目指した。道中、混雑も無く、コンビニに立ち寄って食糧を調達し、港に6:20頃到着した。既に皆さん到着しており、私のアナログくじで使って釣り座を決めた。実は、くじを一個作り忘れていたので、私はラストにした。結果、左舷の真ん中に座った。

エサ用サビキ

釣り座が決まった所で、各自荷物を持って釣り座に移動し準備を始めた。まずは、大切なエサの調達である。私は実績のあるサビキをセットした。このエサ釣りでエサを釣らなければ、アコウ釣りが出来ないことになる。そのため使うサビキは、実績のある物を用意したい。私は札幌の釣具店で買って来た「マルフジのケイムラトリックFTの鈎3.5号」を使った。このサビキは、北海道のチカ釣り用に販売されていた仕掛けであるが、過去に非常に良く釣れたので、今回も使用した。

←エサ釣りで実績のあるサビキである。左が過去からこの釣り場で「鉄板」になっている物だ。真ん中は、私が札幌で買って来て、使ったところ良く釣れた物、右は、先日、札幌に行って買った物(真ん中の仕掛けが売って居なかったので買った物)。

この日は、6:30頃に船頭さんも来て、7時前に出船となった。どこにエサ釣りに行くのかと思っていたら、港を出て直ぐ近くの砂浜の前であった。船から水中を見ると、カタクチイワシの大きな群れが見えた。釣れそうな所でエンジンが止められ、エサ釣り開始となった。

イワシと小アジ

エサにするには少し小さいが、ちょっと大きいのも居て、何とか釣ればエサになりそうであった。但し、このエサ釣りをバカにしてはいけない。釣れても出来るだけ魚の肌に触れないように、鈎を外さなければ魚が早く弱って死んでしまう。また、釣れても素早く外さなければ、やはり弱るので手早さが必要である。冗談では無く正直なことであるが、エサ釣りの上手い人は、結果的にアコウを沢山釣ると言っても過言では無い。

←この日のメインエサはカタクチイワシであった。小アジは群れが小さく、2桁釣るのがやっと…という状況であった。

エサ釣りにおいて、カタクチイワシは仕掛けの差があまり見られなかったが、小アジになると、結構、鈎に掛かる差が見られた。理由は、恐らく「ハリスの太さ」と思う。0.8より0.6より0.4と仕掛けが同じでも、細い糸の方が間違いなく良く釣れることは、経験して分かっていた。仕掛けを購入する際に、この点にはシビアになった方がいい。

皆さんカタクチイワシが確保出来たところで、船はかなり西に走って小アジを釣りに行った。群れは見つけたようであるが、群れが小さいのか潮が速過ぎるのか、釣れるのは一瞬で、しかも1,2匹しか掛って来なかった。時間も無くなって来たので、そこそこでエサ釣りを切り上げ、アコウ狙いとなった。

アコウのタックルは、竿:メタルイカ用のEmeraldas MX 610LB-METAL、リール:ステファーノ200、道糸:PE1号、仕掛けは、鈎:改良チヌ3号、ハリス3号1本鈎胴突き仕掛け、オモリは15号と20号を使い分けた。軽いオモリで良いので、穂先が柔らかくて、ある程度腰の強い竿が適していると思う。

船がポイントに到着、船頭がパラシュートアンカをセットしてロープが張ったところで釣り開始。船が流れて行き岩礁のポイントに流れてくると、カサゴに混じってアコウが釣れ出した。左舷のミヨシに座った珍テスターがいきなり40cmクラスをゲット。その流しは、私に一回アコウのアタリがあったのであるが、スッポ抜けで鈎掛りしなかった。

2流し目、ポイントに流れて来たところで私にヒットした。カサゴと違い、ゴンと穂先にアタリが出た後、慌てず穂先をゆっくりと上げるとグイっと引き込まれたところで合わせを入れた。アコウは、巻き上げる途中で結構暴れる。カサゴは、ある程度引くが、スーッと上がって来るので判別が出来る。

この日のアコウ1匹目は、30cm程の中型であった。それでもアコウボーズ脱出である。すぐに仕掛けを下ろすと、またまたアコウのアタリがあり25cm程の小型が釣れた。そしてそして仕掛けを下ろすと、30cm程のアコウが釣れて、連続3連チャンを達成出来た。

その後も、私はポロポロと数を重ねて行くのであるが、隣の毛糸先生にはアコウが釣れない。ミヨシの珍テスターに「アコウが釣れても釣れたぁ~」と声を出したらアカン…と、余計なプレッシャーを与えてしまった。しかし、毛糸先生にも一匹目のアコウが釣れて、船中、アコウボーズは無くなった。この日は、サービスなのか13:30まで釣らせてくれ、沖上がりとなった。

釣果

結果、私はアコウを10匹釣ることが出来てトップであった。ミヨシの珍テスターは、7匹であったが、40cmクラスを4匹釣っていた。この日の全体の釣果は、1~10匹で9匹が2人であった。この日の外道は、ハマチ、マトウダイであった。

←10匹釣れたが、この日は小型が多かった。日本海のアコウ釣りは、エサさえ釣れれば、ボーズになることは滅多に無い。

この日の流し方からして、潮先はトモであったが、潮先が特別良かったということは無かった。私は今のところ、どんな仕掛けや釣り方が、釣果を左右するか答えを見つけていない。日本海の釣り方は、明石海峡の釣り方と違う。何がベストなのか、経験と実験を重ねて検証して行くつもりである。

帰りは往路と同じルートを通ったのであるが、何と事故があり、春日~丹波篠山が閉鎖されていた。そのため、春日で高速を降りて丹波篠山まで国道を走るハメになってしまい、自宅に帰れたのは17時近くになってしまった。

料理していると、日本海のアコウには、松の葉が刺さったような黒い寄生虫が良く付いている。刺さっている身の部分は、何か黒く色が付いている。食べても何か病気になったと聞いたことが無いし、自分も病気になったことはない。ただ、何かあったら困るので、刺身で食べる時は、黒い部分を包丁で切除して食べるようにしている。

夕食は、アコウの刺身と煮付けを食べた。刺身も煮付けも流石に美味しかった。ただ、アコウは明石海峡で釣れる物が、身に味があって一番美味しいと思う。2週間後にもう一度この船に乗る予定である。次回は40cm以上の良型を釣りたい。日本海のアコウ釣りの必殺仕掛け、ワザを早く見つけるよう研究します。