段々と定年退職の日が近づいて来た。当日、返却する物、関係者への挨拶メールなど、漏れが無いように紙に纏めて準備している。その中で、挨拶メールを誰に出すかということで悩んでいる。この人に出すならこの人にも出すべきだなあ…と悩みの種である。30年も務めて来たら関係した社員もかなり多い。ただ、最後であるしBCCで送る予定なので、漏れてしまったらごめんなさい…で済ませれる。
このところ有給消化で、月末以外は全て休日とさせて頂いており、毎日、午前はスポーツジムで運動して、午後はホームページ作成やパソコン内の情報整理、不要な物の廃棄、釣りの仕掛けを作ったりと、今まで十分に出来なかった事を、時間を気にせず実施している。折角、平日に釣りに行けるチャンスなのであるが、今年もタコの状況は良くないし、夏季の乗合の朝の出船時刻には、一番電車では間に合わない。
そして、時間も流れて予定していた二回目の卒業旅行の日が来た。航空券は、会社に残る・辞めるに関係なく販売開始(1月末)に購入していた。今回も神戸⇔新千歳の往復が、10,940円!。先日の新幹線で新神戸⇔博多の片道が、11,600円だったので、どれだけ安いかが分かる。
今回は、時間もあるので3泊4日のスケジュールとした。間の2日は、札幌から特急に乗って、今まで行ったことの無い街に行ってみる予定を立てた。結果、帯広と釧路に行く事とした。理由であるが、たまたまJR北海道が、6日間北海道内乗り放題で、12,000円というチケットを販売しているからである。札幌⇔釧路の乗車券と特急券が片道9,990円なので、往復するだけで得する。指定席は4回利用可能、自由席は制限なく6日間は乗り放題である。鉄道マニアなら当然北海道一周するであろう。
15日、飛行機は昼の便なので、ゆっくりと支度して11時に自宅を出発した。JRで三宮まで乗車してポートライナーに乗換え、神戸空港に30分程で到着した。出発が12:40なので、昼食は神戸空港で取ることにした。神戸空港で食事出来る店は、本当に少なくなり3軒ほどである。結局、開港した頃から残っているうどん屋でうどんを食べた。
←今回、私の夢を乗せて飛んでくれた「ピカチュージェット」である。子供は嬉しいかもしれないが、私の場合は「ススキノジェット」を作って欲しいと思った。機体には、ススキノの街と綺麗なお姉さんが描かれ、シートが広く豪華で、コーヒーではなく水割りを配ってくれたらなあ…と、アホなことを想像してしまった。
12:25のアナウンスで、搭乗が始まった。スカイマークは、窓際席の方優先の考え方である。私は、今回も予約の段階で窓際を座席指定していた。そのためさっさと搭乗して、手荷物を頭上の荷物入れに収めた。昼の千歳行きは、観光で乗られる方が少ないのか、搭乗率は6割ぐらいに見えた。
予定通り12:40に扉が閉りピットを離れた。この日は風向の影響か、西側からの離陸となった。西端でUターンする際に、窓から純栄丸が空港の誘導灯近くに居るか探したが、この日は午後便が出ていないのか、その姿は無かった。飛行機はすぐにテイクオフ、道中窓の外は雲が広がり何も見えなかった。そして地上が見えたのは、千歳空港のすぐ近くであった。この日は、予定より10分早く着陸した。予定より早いのは良いことだか、駐機場所がピットではなく滑走路の端で、飛行機を降りた後、到着ロビーへはバスでの移動となった。
ターンテーブルで荷物を受取り、次に地下のJRの乗場に向かった。みどりの窓口で「北海道6日間、フリーチケット」を購入し、その際に4回まで可能な特急の指定席を3つ取った。(16日の札幌→帯広、帯広→釧路と17日の釧路→札幌)注意したいのが、このチケットは、当日は使えないので、札幌までの切符は、別途購入する必要がある。
改札を通り、15時発の快速エアポートで札幌に向かった。この日は、コロナの解除の影響か、旅行客が多く空港から満席の状態であった。乗車した時は座れなかったが、千歳で降りた方の席に座ることが出来た。30分程で札幌に到着、まずは夜に食べるウニと地の魚の刺身を購入するため、大丸とエスタに行った。その結果、エスタでバフンウニとホッキ貝の刺身、ボタンエビを購入した。
この日宿泊するホテルは、東横インすすきの交差点である。昨年は、コロナ患者の宿泊場所になっており、泊まることは出来なかった。地下鉄で2駅、すすきのに到着し地上に出ると、ニッカの看板が目の前に現れ、すすきのに来たことを実感する。チェックインして暫く休憩し、明日からの荷物と札幌に置いておく荷物を振り分けた。
この日の行動は、お遊びからスタート。最近の風俗店は、一週間前から予約が出来る。そのため、当日の朝に電話しても、指名の予約が取れない事もある。今回は、2日前に電話したら希望の時間に希望のコンパニオンの予約が出来た。先月は西の中州、今回は北のすすきのである。どちらが良かったかと評価するなら、私は「北」の方が、安いしサービスが断然良いと評価する。
お遊びの後は夕食だ。一年に一回しか来ない札幌なので、郷土料理のジンギスカンを食べに「さっぽろジンギスカン」に行ってみた。すると、15日は定休日になっおりアウト。他の店となると「だるま」ぐらいしか思いつかなかった。本店はいつも行列発生なので、一番離れた「6・4店」に行くと、すぐに店に入れた。
←久々に有名店の「だるま」でジンギスカンを食べた。理由は、いつも行っている「さっぽろジンギスカン」が定休日であったからである。
一人で食事に行くと、待ちの状態でも一つ席が空いて居たら、すぐに通してくれることが良く有り有り難い。まずは、並の肉を注文。すすきののジンギスカンは、肉が新鮮なので、マトン特有の臭いが無く美味しい。次は上肉を注文したらすぐに出て来た。何が違うのか肉を見たところ、簡単に言うと脂の乗りが良い感じであった。実食したところ、普通の肉よりジューシーで肉汁も多く、確かに値段の差に納得した。ただ、肉の値段が年々高くなっている。私の記憶では、初めて行った時の肉の値段は600円ぐらいであった。現在は並で1,190円であった。
この日は、明日の出発が早いためクラブには行かず、いつも行くススキノ市場西端のおにぎり屋で、おにぎりを買ってホテルに戻った。ホテルでこの日2回目のお風呂に入り、その後は、買って来ていたウニ、ボタンエビ、ホッキ貝で晩酌となった。北海道で獲れるウニは、バフンウニとムラサキウニがあり、バフンウニの方が、高価であるが味を比べると断然に美味しい。見分け方としては、粒が大きく表面の色が薄い黄色の物は「ムラサキウニ」、小粒で少しオレンジ色であれば「バフンウニ」である。地域により「赤ウニ」とも呼ばれる。
実食…ウニが甘い!!!ボタンエビも甘い!!!ホッキ貝も美味しい!!!関西では食べれない食材ばかりなので、めずらしさもあり箸がすすむ。明日は移動するため、残った分を持って行けないので、贅沢ではあるが全て食べた。ウニを1パック食べるのは、かなり贅沢である。魚屋で4,000円だったので、店で食べたら少なくとも倍の値段はすると思った。こんな贅沢も旅の楽しみの一つである。
全て食べ終わった後、自宅で立てた旅行の計画表を再度確認し、明日の行動をチェックした。朝イチは、札幌に置いておく荷物を17日に宿泊する東横イン札幌南に預け、特急に乗り遅れないよう駅に向かう。特急で帯広に移動して、幸福駅と愛国駅に観光に行く。その後、夕刻に特急で釧路に行くである。電話機のモーニングコールをセットして眠りについた。
8:52の特急に乗り遅れしないように、余裕を持ってホテルを出発した。まず、17日に宿泊するホテルに荷物を預けて札幌駅に向かった。駅には8:20頃に到着したのであるが、通勤の人がこんなに居たのか…と思うぐらいの人が駅に居た。改札の出口は、人が途切れることが無く、入り口側に進むのが大変困難であった。札幌は、北海道最大の都市であることを、この時認識出来た。
予定通りの時刻に「スーパーおおぞら3号」で、札幌を出発し帯広を目指した。もう30年以上前であるが、同じ石勝線でトマムに行った事がある。トマム駅のホームの階段が、昔のままであったのが懐かしく思えた。地図でしか知らなかった新得駅もこんな駅だったんだと、初めての景色ばかりなので、新鮮な印象があった。
11:38に帯広に到着した。地図でしかバスターミナルを見ていなかったので、まずは場所を確認して、観光のバスチケットを購入した。バスの発車時刻が12:20なので、余裕でラーメンを食べれると思っていたが、ラーメン屋が駅から結構遠く、断念するしかなかった。
←昼間の帯広駅、列車の本数も少ないが、駅に居る人も少なかった。
バスは定刻に出発した。地図で確認した時に、何故このぐらいの距離で50分も掛かるのかと思っていたが、乗車してすぐに理由が分かった。本当に制限速度で走り、ちょっと早くバス停に着いた時は、暫く停車して時刻を合わせる…ということであった。また、お年寄りには無料パスが配られているようで、殆どのお客はお年寄りであった。食糧の買出しに使われているように見えた。
今回バスの時刻から、まず幸福駅に行き、その後、愛国駅に行く予定にしていた。バスは、愛国を越えて10分程で幸福に到着した。バス停から駅が見えていたので、迷うことなく歩いて行けた。幸福駅には、大きな駐車場があり、何台か車が止まっていた。まずは駅の写真を撮りに行った。観光客は少なく、好きなアングルで写真が撮れた。横に売店があり、「愛国から幸福」の切符を購入した。しかし、本物の切符でもないのに「220円」は、ちょっと高いのではないかと思った。
←愛国駅と幸福駅である。この駅の事を知っている方は、恐らく60歳以上の方だと思う。1973年(昭和48年)3月、NHKのテレビ番組『新日本紀行』で『幸福への旅〜帯広〜』として紹介されたのをきっかけに、愛国駅から幸福駅行きの切符が「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズとともに一大ブームになり、切符は、累計数千万枚売れたと聞いたことがある。左の切符の上は、私の幼馴染が、高校の修学旅行に行った時に、お土産でくれた本物の切符、下が今回買った偽物切符。
幸福駅では、愛国行きのバスに乗るため、余り時間が無かった。撮りたい写真をさっさと撮って、バスの時刻に遅れないようにバス停に向かった。私が使った路線のバスの時刻は、本当に正確で記載通りの時刻に来た。そのバスに乗車して10分程で愛国に到着した。
愛国駅には、JRの切符の石像や、昔走っていた蒸気機関車などが展示されていた。また、駅の中には駅の歴史を記した展示物があり、一通り見学させて頂いた。駅の周辺には本当に何も無く、一軒土産物屋があったが、平日のためか休業であった。バスの時刻からここで1時間30分行動出来たのであるが、一通り見学して写真を撮っても1時間も掛らず、駅の椅子に座って携帯で色々と調べて時間を潰した。
バスは時刻通りに来て、帯広駅に戻った。乗車する特急の時刻まで1時間程あったので、行けなかったラーメン屋と、途中にある「六花亭」の本店を見に行った。北海道のどこの土産物屋にも置いてある御菓子の「六花亭」の本店が、帯広にあることを旅行雑誌を読むまで知らなかった。中には入ってないが、それはそれは立派な造りのお店であった。
特急に乗り、1時間30分程で釧路に到着した。ホテルは駅から歩いて15分も掛かる所にあった。しかし、釧路の繁華街は、駅前ではなくそのホテルの近くにある。いつも東横インに宿泊するが、この日は空いて無かったので「パコクシロ」というホテルに宿泊した。そのホテルの宿泊料は、東横インの倍以上であった。何故そんなに高いのかと思っていたが、部屋に入って納得…ベッド、トイレ、風呂などのランクが一つ上であった。
この日の夜は、釧路の炉端焼きで有名な「炉ばた」に行くことにしていた。愛国で予約の電話をしてみたが、誰も出てくれなかったので、直接、店に行ってみた。扉を開くとほぼ満席の状態であった。しかし、一人は本当にラッキーで、1席空いて居て即通された。注文を聞かれたので、メンメと豚の串焼きをお願いした。すると店員さんが「今、メンメはちょっと高いのですが宜しいですか?と聞かれ、おいくら→7,000円ですが…」今回の旅行は、自分へのご褒美である。お金のことは気にせず注文した
←釧路の有名店「炉ばた」の「メンメ(きんき)」の焼き物である。話によると、今や日本中どこにでもある魚介類を客の前で焼く「炉端」スタイルは、釧路が発祥と言われている。昔、仙台で野菜が焼かれていた様式を、魚介に取り入れたのが釧路が最初であったようだ。店の古さからして、この店が発祥の店のように思えた。
この店では、かなり高齢のお母さんが、店の中央にある炉で注文した物を炭火で焼いてくれる。暫くすると、メンメの開きが出て来た。写真を撮った後、いよいよ実食…脂の乗りは完璧、そして塩加減が何とも最高と言える味であった。骨までしゃぶって完食、お値段は高いが、それなりの物であったので納得出来た。
この日、たまたまであるが、テレビ東京の「タクシーの運転手に美味しい店を紹介してもらう」番組が、5月にこの店を取材したらしく、この日が放映日ということを知った。お母さんが、焼きながらテレビをチラチラと見ていたが、放映されたのは番組の一番最後で、私もホテルでその場面を見た。やっぱりこの店は名店であることを確信した。店を出ると気温が低く、寒気を感じたのでホテルに戻り明日の準備をした。
3日目は観光ツアーで、釧路駅前から釧路湿原と有名な3湖(摩周湖、屈斜路湖、阿寒湖)巡りに行って来た。このツアーは、ネットで調べて見つけた。私は、車を運転出来ないので、交通機関の乏しい観光地へは、ツアーでなければ行くことが出来ない。まさに私にとって、是非参加したいベストなツアーであった。但し、出発が朝8時なので、帯広から移動しては間に合わないため、前日は釧路に宿泊していた。
←何か神戸の「BE KOBE」を思い出してしまうモニュメントである。恐らく真似して作ったと思った。右後ろに見える橋が「幣舞橋(ぬさまいばし)」という有名な橋で、欄干には4体のブロンズ像「四季の像」が配置されている。
ツアーの出発は8時なので、釧路の景色の写真も撮りながら駅に向かうため、余裕を持って少し早めにチェックアウトして出発した。まずは「KUSHIROモニュメント」、ホテルのすぐ側にあった。後ろに幣舞橋があり一枚の写真に収めた。次は道路の向う側の「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」を写した。駅に行くまでにある写真スポットはそれぐらいであった。
7:50ぐらいからバス停で待っていると観光バスが入って来た。バスの前面には「ピリカ号」と書かれており、このバスであることが分かった。バスガイドさんが降りて来て、待っている人のチェックを実施された。その際、乗車券とツアーの案内パンフが手渡された。(この日の参加者は、8名であった)
8時丁度にバスは出発、幾つかホテルや有名スポットのバス停を経由して、まずは釧路湿原に向かった。但し、バスを降りて観光するのではなく、車窓から楽しむだけであっため、湿原の風景が良く分からなかった。次に向かったのは摩周湖であった。道中の湿原で丹頂鶴が見れるかもしれないということであったが、一回も遭遇することは無かった。
←ご存じ、摩周湖である。左の写真が到着直後、右が20分後である。この間、写真を撮りながら湖面を見ていたが、霧が出たり消えたりと、変化が激しかった。結果、霧の摩周湖と晴れた摩周湖の両方見ることが出来た。バスガイドさんによると、通常は、霧があるか無いかの両極端らしい。両方見れるのは珍しいとの事であった。
バスは、結構長い時間走り摩周湖の展望台に到着した。早速、摩周湖が見える所に行ったのであるが、霧で湖が見えない状況であった。しかし、数分経った頃、所々霧が晴れて景色が見えて来た。そして20分ほど経つと、摩周湖全体の景色が見えるようになった。この日は観光客も少なく、好きなアングルの写真を撮ることが出来た。
次の観光地は、硫黄山であった。摩周湖から山道を降りた所にあった。ここは、火山のガスが噴き出ている所を、近くで見るぐらいしか観光が無く、何となくつまらないと思った。次は、屈斜路湖の東岸にある「砂湯」であった。その辺りの岸辺を掘ると、お湯が沸き出て来る所であった。湖の中に手を入れて見ると、浅い所は水が暖かかった。
←これが屈斜路湖の砂湯である。砂を掘ると湯が沸いて来る。湖の岸辺も手を入れると暖かかった。
次は、このツアー最後の観光地となる阿寒湖であった。道中は峠のような道路を通り、雨が降ったりやんだりと天気が頻繁に変化した。そして阿寒湖に到着した時は、結構雨が降っていた。そのため今回の旅行で、初めて傘をさした。昼食時であったので、予め調べていたお店「奈辺久」に直行した。この日は、観光客が少なかったが、結構沢山のお客さんが来店していた。
この店で「ヒメマスの刺身定食」を注文するはずであったが、メニューを見ると、ヒメマスが入手出来ないのか、虹鱒の刺身定食しか注文出来なかった。その他、ワカサギの天ぷら定食があったが、刺身が食べたかったので、虹鱒の刺身定食を注文した。ちょっと時間が掛ったが、定食が出てきた。実食…思っていたより身に脂が乗っていて美味しかった。
←阿寒湖畔のお店で、唯一刺身を食べる事が出来る「奈辺久」で注文した「虹鱒刺身定食の刺身」である。本来は、看板の「ヒメマスの刺身定食」を注文するつもりであったが、現在ヒメマスが用意出来ないようであった。私が過去に釣った虹鱒の身の色は、こんなに鮭のようなオレンジ色では無かった。食べた感想であるが、養殖なので脂が乗っていて、思っていたより美味しかった。帰りに、店のすぐ横に養殖場がある事を発見した。中を覗くと、やはり虹鱒が居た。
昼食を食べた後は、阿寒湖の観光である。まずは、有名な「アイヌコタン」に行ってみた。今まで見た観光地とは、ちょっと違う雰囲気を感じた。常に変な楽器を使ったような音楽が流れており、周辺の建物と合わさり、アイヌの民族を感じさせる演出であった。奥の方には、アイヌの民族舞踊を見れるシアターもあった。
←阿寒湖の湖畔にある「アイヌコタン」である。平日だったので、観光客は殆ど居らず、付近のみやげ物屋も半分ぐらいお休みであった。
私は、阿寒湖観光のお土産に、小さい手彫りのフクロウと、阿寒湖と言えば「マリモ」ということで容器に入った「マリモ」を買って帰った。現在は、お客が少なく売れないためか、20%オフの値段で販売されていた。
湖岸を散策していると、阿寒湖で釣りをする人をガイドするお店があった。釣り用のボートも貸している様であった。その店の横に桟橋があり、一人フライフイッシングをされていたが、何も釣れていなかった。
全ての観光を完了し、バスは釧路駅前に向かった。ツアーの予定表には、釧路駅前に17時着を予定していたが、この日は1時間程早く16時ぐらいに到着した。19時ぐらいの特急で札幌に戻る予定にしていたので、ひょっとすると一便早い特急に乗車出来るかもしれないと駅に行くと、16:12に特急があり、指定席は空いて無かったが、始発なので自由席に座れて、予定より3時間早く札幌に戻れた。この日の夕食は、疲れているのでホテルで食べることにしていた。
エスタは、ネットで調べると21時まで開いて居ることが分かったので、札幌に到着後に直行した。するとバウンウニとマグロの刺身が売れ残っていたので、買って帰りホテルで夕食兼晩酌で食べた。バフンウニは、15日に買った物より鮮度が良いのに安かった。実食…バフンウニは、表面がザラッとしていて口の中で溶けた。ん~ん甘くて美味しい!マグロも養殖物で無いので、サクっとして美味しかった。北海道でしか味わえない食材は、北海道に行って食べることである。
4日目の目的は、①おみやげ(海産物)を自宅に送ること、②移転したアメリカ屋釣具の移転先に行ってみること、③小樽でネットで紹介されていた寿司屋に行って、昼食を取ることの3つであった。まずは札幌朝市へ…。JRの6日間フリーパスは、在来線も乗り放題のため、地下鉄を使わずJR桑園で降りて歩いて行った。昨年、朝市から桑園まで歩いたので、間違うことなく朝市に到着出来た。
←ここが「さっぽろ朝市」である。観光で有名な場外市場の北側にある。観光雑誌で掲載されていた雑誌を見たことが無い。主に業者相手であるが、一般客も購入が可能であり、地方発送もしてもらえる。良い物が安く販売されているが、ちょっと目利き出来る人向けの市場である。但し、市場の方は親切な方が多いので、相談すると話に乗ってくれて良い物が安く購入出来る。(開店時間5:00~11:00、定休日は主に日曜、祝日と水曜であるが、ホームページで要確認)
この市場に来るのは2回目となる。前回初めて知って来て、紅鮭とホッケを購入して送ったのであるが、クオリティが高くて、今まで購入していた店より安価であった。また、一本物の紅鮭を購入しても、お願いすると好きな様にカットして、真空パックにしてくれるところも気に入った。今回も同じく紅鮭とホッケを購入して送った。その他、イクラやカニなども扱っている店も多く有り、何より他の市場より良い物が安い。なお、この市場では、店員から声を掛けてくることは無い。これが観光客狙いでない証である。
次の目的は、札幌にあった釣具店「アメリカ屋」が移転したので、新店舗に行ってみることであった。新店舗は、発寒駅から歩いて10分程の所にある。桑園から発寒までJR普通電車に乗車し、駅から徒歩で店に向かった。地図を用意していたので、迷うことなく到着した。
店の名は「AZem札幌発寒店」であった。前の店舗は、結構品揃えが良かったので、新しい店の品揃えが心配であった。店に入ってまずビックリしたのが、凄く店舗が広くて商品が沢山陳列されていたことである。ここで買って帰りたい物があった。それは、日本海のアコウ釣りで使う、餌の小アジを釣るためのサビキであった。
店内を見回ったところ、陳列しているコーナーを見つけた。但し、過去に買った商品は無く、鈎数が10本から7本に減った商品しか無くなっていたが、必要なのでその商品を購入した。この店舗は、本当に陳列している商品の数が多く充実しているので、探せばどこかに必要な物があると思った。
買い物が終わったので、普通電車で発寒駅から小樽駅に向かった。銭函駅から小樽築港駅までの間は、海辺リを走る。この辺りの沖合は、いつ見ても船は少ない。札幌に行った時は、必ず売店で釣り新聞を買って読むのであるが、小樽付近で良い釣果が出ている事を見たことが無い。
11:30頃に小樽に到着した。小樽駅もコロナが収束して観光客が戻って来ていた。ちょっと時間が早いが、ネットに評価が良い記事が出ていた寿司屋「みよ福」に行ってみた。するとネットの記事は凄いですね、12時になっていないのに、観光客で満席状態で、10分ほど外で待たされた。
←これが小樽「みよ福」の「特にぎり」である。この店のメニューは、特、上、生のにぎりの3種類しかない。(好きなネタ1カンずつの注文は可)お箸の袋の裏側には、この店の経営理念が書かれている。
先のお客が出たところでカウンタに通された。ここのメニューは、ネットに出ていた通り、特、上、生のにぎりの3種類しかない。当然「特」を注文した。暫くして出された「特」の握りである。いざ実食…まずはウニから。この日のウニは、ちょっと色が悪く、私の感想としては良くは無かった。その他のネタは、値段の割に良いと思った。(この特握りで、2400円)
昼食の後は、商店街をぶらぶらとして、最後に駅の側にある三角市場に久し振りに行ってみた。ここは、観光客相手の市場である。かつては、飲食出来る店が殆ど無かったが、今回行って見ると飲食出来る店が、非常に増えていた。しかも、お客さんが沢山来て賑わっていた。駅の中にある「伊勢寿司」の立ち食いも、行列が出来ていた。
←一年振りに来た小樽駅の改札前である。この駅には、沢山の「ランプ」が装飾に使われている。写真を拡大しないと分からないが、奥の窓には無数のランプが吊るされている。また、駅のホームの柱にもランプが吊るされている。駅にある売店や飲食店も全て復活していた。ここには、小樽の寿司屋で有名な「伊勢寿司」が立ち食いスタイルで営業している。
その後、15時の快速エアポートで千歳空港に移動した。空港の売店もお客が戻ったので、どの店も凄く盛況であった。私は、いつもお土産にしている雪印パーラーのカップアイスと、ジャガポックルを買って帰った。17:40、楽しかった北海道に別れを告げる時が来てしまった。飛行機の扉が閉められ、機体がピットを離れた。
滑走路に移動した後、すぐにテイクオフ…また一つ北海道旅行が終わってしまった。実は、あと一回北海道に行くことを予定している。それは、定年退職後に嫁さんと、先日事故のあった知床に行く約束をしているからだ。事故は、テレビや新聞から事故を起こした会社が悪いと思っている。知床岬の先端まで見に行きたいと思っているが、そんな観光船は、今後無くなるかも知れない。
自宅に戻ると嫁さんが、神戸市役所から留守電が入っているとの事であった。先日、会計年度任用職員の募集に登録したところであり、6月末退職なので、7月1日から勤務可能で登録していた。そのためそんなに早く連絡が来るとは思っていなかった。翌月曜に連絡したところ、すぐに面接に来て欲しいということで面接を受けた。その際、現在の名刺も渡した。
その結果、3人から面接を受けたのであるが、その中の一人が名刺を確認し、過去に私の会社に外注で来ていたらしく、会社のことを良く知っていたようであった。そのためか、話がトントンと進み午前に面接を受けて、まだ帰宅していない昼に電話が留守電に入っていた。その後、再度電話を頂き、採用したいとの事で7月から勤務させて頂くことに決まった。これで少なくともあと一年は、今まで通り釣りが出来ることになった。良かった!!!