2022年4月22日 盛和丸の桜鯛②

盛和丸

前回乗船した3月25日は、カサゴと鯛を狙ったが、今回は鯛オンリーの釣行となった。先に予約したのは23日の土曜日であったが、22日は有給を取っていたので、休日は混雑することを考慮して22日に変更した。前日の釣果を確認したところ、ダントツ2桁釣った方が居り、好調な状況であった。そのため、自分も2桁釣る可能性があるかも…と勝手に思った。

←盛和丸である。真鯛のサビキ釣りの場合、沢山お客が乗船する大型船より、これぐらいの船で、お客の間隔が取れている船が釣り易いと思う。大きい船で間隔が狭く、初心者が近くに居ると、仕掛けを同時に下ろせず、オマツリで釣りにならないことが起こるからである。

前日は、午後から生憎の雨模様となった。しかし、天気予報を見たところ、夜中には雨は上がり、その後は晴となっていた。当日、朝4時に起きて外を見ると雨は止んでいた。いつものように準備を済ませ、5:20頃に自宅を出発した。そして、JRの一番電車に乗り、六甲道から須磨まで乗車した。須磨駅に到着し南西側の階段を降りると、船頭の軽トラが止まっていた。その軽トラは、新車に変わっていた。車内も新車の臭いがしていた。

鯛釣船

←このところ良く釣れているので、真鯛のポイントには、平日でも釣船やプレージャーボートが沢山集まっていた。

乗船場に着くまでの車中で乗船者名簿を記入した。乗船場に到着して釣り座を聞くと、右舷ミヨシを指示された。私の荷物を積込んだところで出船となった。そして私はすぐに準備を開始した。この日の真鯛狙いのタックルは、竿:ダイワ 剣崎60-270MT、リール:ダイワ SEABORG 200J、道糸:PE2号、仕掛けは自作鯛サビキ8本鈎、オモリは船頭の指示で50号を使った。

港を出て20分程でエンジンがスローになった。この日の一つ目のポイントは、岩屋港のだいぶ沖合であった。前回の4月11日に良く釣れたポイントであった。魚影を見つけるため、その辺りを確認していたが、前回のような良い反応は無かった。私は探検丸を持って来ていたので、その状況を把握していた。探検丸は、釣れる時も良く分かるが、釣れない時も良く分かるのが辛いところである。

絡み防止箱

←自作の絡み防止箱である。この様な箱があるのと無いのでは、仕掛けがもつれるトラブルが全然変わってしまう。10mほどある仕掛けを、何も無しでは普通に扱えない。鯛サビキをするなら持っておくことだ。最近、用意してくれる釣船も結構ある。

緊張の一流し目、探検丸を見ていたが、良い映りは出ていなかった。流石に釣果は正直なもので、誰にも釣れなかった。何回か流したが鯛は釣れず、船は本命の垂水から舞子にかけての沖へ移動した。移動して他船を見ていると、まだ潮は速いようであったが、玉網で鯛を掬うところが、ちらほらと見えた。

そしてポイントを決めて流し出すと、船中ポロポロと真鯛が釣れた。そんなに大きい型の鯛は居なかった。この時、私は一番潮後となっていた。そのためかアタリが全く無かった。そしてそして、何回か流した所でやっとアタリが出た。巻き上げていると穂先が曲がって行き、その後、コンコンコンとアタリが出た後、穂先が搾り込まれた。とりあえず魚は掛った。しかし、玉網に入れるまで気は抜けない。この真鯛サビキは、巻き上げ途中で良くバレてしまう事がある。

慎重に巻き上げて玉網に収まったのは、40cm程のベッピンさんであった。ボーズを逃れれたのでホッとした。その後、潮が止まるまでにもう1匹釣れたが、周りの人と比べると、非常に悪い状況であった。風向きが変わらなければ、次の潮では私が潮先になるので、アタリが多発することを期待した。

潮が逆に動き出すまで、松帆辺りのポイントに移動した。この辺りでは、既にそこそこの速さで潮が流れていた。初めの流しは誰にも釣れなかったが、2流し目に私にヒット。結構浅い水深であったので、ハマチかなあと思ったが、上がって来たのは40cm程の鯛がダブルで上がって来た。

「よっしゃ…これからや!」と期待したのであるが、このポイントで釣れたのはそれだけであった。船は、先程の本命ポイントに戻った。風向きは変わらなかったので、今度は私が潮先となった。すると、船頭が「映りが出て来た」とのアナウンスと同時に私にアタリが来た。結構強い引きであったが、途中で一匹外れてしまったようであった。上がって来たのは、この日のアベレージサイズの40cm程の鯛であった。

次の流しも私が一番最初にヒット、上がって来たのは鯛のダブルであった。やはりこの釣りは、潮先がかなり有利なことは間違いない。この後もヒットが続いたが、ちょっと潮が速くなると魚影が消えてしまった。本当に鯛の時合は短い。同じポイントを流すも、アタリが無くなった13時に沖上がりとなった。

釣果

私の釣果は、真鯛が7匹であった。前半、もう少し釣れていたら、2桁は達成出来たかも知れない。潮と風の方向で、どうしても釣り座により、アタリの数に差が出てしまう釣りである。人数が少なかったら潮後でもチャンスはあるが、そこそこの人が乗船していると、潮後はちょっと厳しいものがある。

←この日の釣果は、真鯛7匹とカサゴ1匹であった。この日は、船中60cm以上の大鯛は釣れなかった。写真の40cm前後の真鯛が殆どであった。

前回は、大きい鯛が釣れると思っていなかったので、クーラーは21Lを持って来ていたのであるが、今回は、釣れることを期待して27Lを持って来た。丁度良い大きさであった。また、今回はキャリーも持って来たので、六甲道駅から自宅まで、楽々運搬出来た。

帰宅して昼食を食べた後、鯛を片身、刺身にして食べてみた。お腹には、しっかりとした大きさになった白子が入っていた。近日中に産卵するだろうと思った。刺身は、本当に身に味があって美味しかった。今年の春の鯛は、本当に美味しいと思う。前回、鯛を送った関東の友人から、今までで一番美味しかったとの評価を頂いた。

夕食の前に、全ての鯛を料理した。すると、どの鯛にも真子か白子が沢山入っていた。この後、産卵に入ると全く釣れなくなる。5月6日も予約しているのであるが、本当に何も釣れないかもしれない。鯛が終わったら、最高に美味しい魚「アコウ」の季節が来る。今年は何匹釣れるか…。先日、須磨の釣船がアコウの稚魚を放流していた。沢山大きく育って、簡単に釣れるようになって欲しい。