前回の3月12日は、本当に釣れなかった。広島では、何時でも狙えば釣れるとのことであったので、自分としては釣れると思って予約したのであるが、認識が甘かった。その後の状況を見ていると、段々と釣果が良くなっていた。紀伊水道では、釣れる時期があるようである。釣れるのならリベンジに行こうと、釣友3人でクログチ狙いで予約した。今回は小島丸ではなく、第二小島丸に乗船した。名前は良く似ているが、全く別の釣船であった。
←「第二小島丸」。前回乗船した小島丸とよく似た名前であるが、理由を聞いたところ、小島丸から独立して別の遊漁船を始めたので、別の名前になったとのことであった。
この船は、釣り座は早い者順というルールになっていた。そのため、早く行って良い釣り座に座ろうと、当日朝1:30にMK氏が迎いに来て下さり出発、次に西宮の毛糸先生の家に向かった。前回は、山手幹線を通って行ったのであるが、信号機がやたら沢山設置されて時間が掛ったので、43号線を走った。30分程で到着し、小島港を目指した。
湾岸線を降りた後は26号線を使って3:20頃に小島漁港に到着した。その時点で、乗船場には2個のクーラーが置かれていた。すぐにクーラーを置いて、とりあえず仲間内の乗船順を決めた。結果私は3番目となった。5時前に船頭が来て出船準備を始めた。そして準備が出来たところで乗船開始。1,2番の方はトモに座られた。我々は当日の潮の流れと風向からミヨシに座った。左舷ミヨシに毛糸先生、右舷ミヨシにMK氏、2番目に私が座った。
予定通り5:30に出船し、紀淡海峡を目指した。道中、この日は、地の島の東側で加太の鯛釣船が沢山固まっていた。船は、地の島と友が島の北側を通って、30分程で紀淡海峡に到着した。出船が早かったので、まだ釣船は少なかった。暫くして、クラクションが鳴り、釣り開始となった。この船は、探検丸が使える。画面を見ると、水深は120m程であった。
この日のタックルは、竿:ダイワ剣崎60-270MT、リール:SEABORG-300、道糸:PE2号、オモリ:80号、仕掛けは自作胴突き2本鈎仕掛け、餌は、サバとサンマの切り身を用意した。なお、船に電源はあるのだが、300番の電動が安定して巻き上げするように、バッテリーを持参した。
←暫くすると、あちこちからクログチ狙いの釣船が集まって来た。
一流し目、釣れて欲しいと超真剣に底取りしていると、グッグッグッとクログチらしきアタリが来た。遅れることなく合わせを入れると鈎に乗った。巻き上げに入ったのであるが、100m以上の水深である。中々上がって来ない。やっと電動が自動停止し、ハンドルを回すと白い魚体が見えた。水面に姿を現したのは、35cm程のクログチであった。これでボーズは脱出出来た。船中1匹目だったので、中乗りさんが写真を写した。
ふとミヨシを見ると、何とMK氏がグッドサイズと、小さいのとダブルで釣り上げていた。朝の時合か…気合を入れて釣り続けるとすぐに2匹目が来てゲット。今日は前回と違う…釣れる日の予感がする。しかし、予定通りにはならないもので、3匹目を釣った後は、ピタリと当たりが止まってしまった。その後、当たるのはカサゴで、私は6匹ゲットした。
2時間程経った頃、船は北の方にポイントを移動した。その新しいポイントでクログチが釣れ出した。入れ食いということは無いが、ポロポロと誰かに釣れている状態が続いた。そして私にこの日一番のサイズが来た。携帯に会社からのメールが来たので、竿を持ったままで携帯を見ようとした際、ゴンゴンゴン…と強いアタリが来た。片手は携帯を持っているので、片手で合わせると強い引きが伝わって来た。
急いで携帯をポケットに片付け巻き上げ開始。途中、何回も強い締め込みがあったので、口切れしないか心配したが、良型のクログチが水面に姿を現した。心の中で、この魚は今晩の炙りの刺身に決定した。その後もポロポロと釣れたが、比較的小型が多かった。その中で1匹は25cm程のミニサイズであった。この日は、このミニサイズが何匹か釣れるところを見た。そして、時間も流れ、11:30に沖上がりとなった。
←本日の釣果である。クログチの良型が1匹、中型が7匹、ミニ1匹とシログチが2匹であった。前回は、4匹しか釣れなかったので、リベンジ達成となった。
テレビ番組の解説によると、「広島では季節に関係無く何時でも釣れる魚」と言っていたが、紀伊水道では釣れる時期があることが分かった。今回の経験からすると、4月から釣れ出すようである。来年は、4月に予約することにする。
今回初めて乗船した第二小島丸は、2人も中乗りさんが乗船され、オマツリしてもすぐにほどいてくれた。魚も玉網で掬ってくれるし、魚も〆てくれるし、サービスの良い船だと思った。また、帰る際、お母さんがクログチのレシピなる物を下さった。その記載内容を読んでみたが、普通のことしか書いてないように思えた。
帰宅してすぐに、中型のクログチを炙りで食べてみた。炙っていると皮の切れ目から脂が滲み出て来た。刺身醤油に漬けると、脂がパッと広がった。口に入れると皮の焼けた香と脂が広がり、本当に美味しかった。「釜借り…」とは、本当の事だなあと思った。
このクログチ釣りは、そんなに難しくは無いと思うのであるが、何故か釣果に差が出る釣りである。私は、まだ3回しか経験が無いので、絶対にこれが良いという秘訣が、まだ分かっていない。ただ、この3回で、餌についてだけ一つ分かったことがある。それは、サバよりサンマの方が良く釣れたことだ。2本鈎で、上下の鈎にかかわらず、サンマを刺した鈎の方に良く釣れた。次回からは、サンマを必ず用意して行くことにする。
夕食では、一番大きいクログチの片身を炙りに、骨の付いた片身を塩焼きにして食べた。どちらも本当に美味しかった。見た目にシログチそっくりなのに、何でこんなに味が違うのか、本当に不思議な気がする。今後は、釣りの予定が詰まっているので、次回のクログチ釣行は、来年になると思う。来年は、4月と5月に予定を入れることにする。
実は、あさって鳴門海峡のメバル釣りに行く予定である。福良の正和丸は人気があり過ぎて、平日しか空いて居なかった。年間一度ぐらいは、メバル釣りもやってみたいので行くことにした。そろそろ餌のシラサエビが、入手困難になる時期である。今回は、餌屋の入荷状況を調べたところ、何とかなりそうである。