2022年2月26日 盛和丸のカサゴ

盛和丸

1月初めから、全国でオミクロン株が、猛威をふるう日々が続いている。新型コロナウイルスの統計を見ると、この度の第5波の感染者が、今までで一番多い。しかし、不思議と「緊急事態宣言」は発令されていない。ここまで何回も感染拡大を経験すると、何をすれば拡大を減らせるのか、分かって来たように思える。ただ、今回のオミクロンは、2回接種を受けていても、感染することが怖い。どうすれば、完璧に感染しないのだろうか…。

←盛和丸である。JR須磨駅の近くから出船している。一番電車の釣行が可能な釣船である。

神戸市は、接種券が届いていなくても、2回接種していて2回目から6ヶ月以上経っていたら、3回目を打ってもらえることが分かった。そのため、日曜勤務した代休の日に予約して接種してきた。これで感染に対して、現在取りうるべき最大の防御が出来たと考える。

2月は、私の「釣り」にとって、一番暇な月である。この時期、これと言って魅力のあるターゲットが無いため、釣行する気が起こらない。しかし、前回から一ヶ月も釣りに行っていないので、釣りに行くことにした。この時期のメバルは、本当に美味しくないので、カサゴ釣りに行くことにした。毎年、この時期にお世話になっている盛和丸に予約の電話したところ、「26日は、カサゴメインで、真鯛の気配があるので鯛サビキも少しやってみる」とのことで、目的に合致してたので予約した。

いつものように準備を済ませ、5:20頃に自宅を出発した。そして、JRの一番電車に乗り、六甲道から須磨まで乗車した。一番電車に乗るのは、約1年振りである。乗車している人を見ると、かつては大阪で働いて、一番電車に乗って帰宅する外国人が沢山見受けられたが、この日は、全く居なかった。コロナは、本当に色んなところに影響を与えているのだと思った。

須磨駅に到着し西側の階段を降りた時、丁度開門して駐車場に誘導してきた車列に当り、船頭さんの軽トラで、荷物と私を積んで乗船場まで運んでくれた。この後、乗船が始まり、皆さん船頭から指示された釣り座で準備を始めた。この日の私の釣り座は、左舷のミヨシであった。

カサゴ狙いのタックルは、竿:がまかつ:タチウオテンヤ270(20年ぐらい前の竿)、リール:ダイワSEABORG 200J、道糸:PE2号、仕掛けは自作2本鈎、オモリは40号を使った。また、この船は探検丸が使えるので準備した。6時頃出船、明石海峡大橋を目指して走った。この日は、空気が非常に冷たく、走っている時は本当に寒かった。

明石海峡大橋

港を出て20分程でエンジンがスローになった。この日の一つ目のポイントは、明石海峡大橋の淡路側のケーソン近くであった。探検丸で海底の状況を確認していると、そんなに荒い根も無いようであった。船頭の「はい、やって下さい」のアナウンスで釣り開始、オモリが着底した後、少し引きずるぐらいでアタリを待った。

←久々に見る明石海峡大橋。この日は、天候は良かったが、非常に空気が冷たく寒かった。しかし、カサゴは元気であった。

暫くすると、クックックックックッ…とカサゴ独特のアタリが出たところで、少し合わせを入れ電動のスイッチをON。上がって来たのは、カサゴの20cm程のレギュラーサイズであった。その後は、朝のサービスタイムに突入。入れればアタリが出て、釣れる釣れる。まだ釣り荒れしてないのか、良型のカサゴも結構混じった。逆にミニサイズは、ほぼ居なかった。

私は、カサゴ釣りは使う餌により、釣れるカサゴの型に差が出るように思える。不思議と大きい餌の方が、小さい魚に食い付かれ難いのではと思っている。確かにアタリがあっても、掛からないカサゴは小さいからで、掛からなかったら餌がまだ残っているので、次に型の良いカサゴが食い付くと思っている。

一つ目のポイントも食いが悪くなって来たのでポイント移動となった。移動と言っても、すぐ側のポイントであった。ここは、海底の根が荒く、潮の緩い時にしか釣ることが出来ない。また、釣れる場所は、起伏の激しい穴のような所に仕掛けが入ると釣れるようであった。そのため、潮が緩い時でも、根掛り連発であった。カサゴ釣りは、根掛りから逃げることは出来ない。

暫くすると潮が逆向きに流れ出したのでポイント移動となった。次のポイントは、定番の舞子沖辺りであった。大体60mぐらいのポイントを攻めた。カサゴが居る所に流れると、船中の竿が一斉に曲がるような状況であった。こんな時に手返しが早く出来ると釣果が伸びる。私も釣れたらサッと魚を外して即投入を繰り返した。イケスは赤く染まって行き、釣ったカサゴが水に浸からない状況になった。

暫く釣れ続いたが、潮が速くなってきたのでポイント移動となった。潮が速いとカサゴ釣りが出来ないので、鯛が居る所を探した。しかし、何処に行っても魚探に映りが出ることは無かった。明石海峡大橋の舞子側のケーソン近くには、鯛狙いの船が集まっていたが、釣れている場面を見ることは無かった。

最後に暫く鯛サビキもやってみたが、映りの無いポイントではやっぱり釣れなかった。暫くカサゴに変更して釣った後、12:30頃に沖上がりとなった。この日は、皆さんイケスが真っ赤に染まっていた。全て絞め終わった後、数を数えると57匹釣っていた。この型のカサゴであれば、刺身、煮付け、から揚げ、アクアパッアと色んな料理が楽しめる。

釣果

←この日釣ったカサゴ57匹。まだ釣り荒れていないのか、良型のカサゴが良く釣れた。今後、メバルが釣れなくなってくると、お土産にカサゴを狙う釣船が増えて来るので、釣り荒れてミニカサゴが多くなる。

帰りも駅前まで軽トラで送って頂き、JRで帰宅したのであるが、クーラーの重さが、行きと帰りで全然違っていた。駅の階段を上がる時と、駅から自宅までは、拷問を受けているぐらいしんどかった。釣友に車で連れて行ってもらう時は、自宅前まで送ってくれるので、沢山釣っても苦にならないが、電車釣行で沢山釣ってしまうと、帰りは地獄が待っている。と言っても釣りにおいて手加減はしない。私は毎回、自己新記録を目指しているので、仕方ないことなのである。

帰宅した後は、釣具の片付けと料理が待っている。この「料理」も、釣って帰る魚の量が多いと時間が掛る。特に今回のカサゴのように「ウロコ」を取らなくてはいけない魚の料理には時間が掛る。結局、帰宅して昼食後に料理を開始、終わるまで2時間掛った。この日の夕食は、カサゴを3枚に下ろしてから揚げにした。ポン酢に薬味を入れて食べたら、身に味もあって非常に美味しかった。私は、メバルよりカサゴの方が美味しいと思う。

次回は、大阪府南端の小島港から出る船を仕立てて、クログチ狙いで釣行する。昨年5月に初めて釣行した際は、14匹ゲット出来たのであるが、先日の小潮の日に出船された時の釣果は、かなり悪かった。クログチは、季節になると回って来る魚では無いと思う。ここ数年で釣り過ぎて、減ってしまったのかも知れない。結果はいかに…。