2021年11月20日 西田釣船の真鯛と鬼アジ④

観光船

前回の釣行は、記録的な大漁に終わった。今までの経験上、この時期にマアジや鬼アジを沢山釣ったことが無かった。ここ数年の晩秋に狙う事は多かったが、何故か結果として釣れることは無かった。それが2回連続で釣れてしまうと嬉しくなって来る。今回も、前回、前々回に引き続き、3回連続ほぼ同じ潮である。前回の大漁の記憶が残る中、今回も大漁を期待しての釣行となった。

←岩屋の旧フェリー乗場から出航する観光船。

前々日、天気予報を見て問題無いことを確認した後、西田船頭に連絡して、最後の調整を実施した。潮のパターンが前回と同じということで、今回も真鯛⇒中アジ⇒ウマヅラ⇒鬼アジと、リレー釣りをやることになった。気になるフグの事を聞いたところ、最近は一回も切られなかったと聞きホッとした。逆に真鯛は、全くと言って良いほど、釣れていないとのことであった。

出船時刻も前回と同じ5:30に垂水漁港からとなり、夜に決まった事を皆さんにメールした。当日4:25にMK氏が迎いに来て下さり出発した。途中、MK氏は神戸のマックスでオモリを購入された。西田釣船は、潮の速い海底の粗いポイントで釣るので、オモリの損失が多いからだ。この日、5時頃に垂水漁港の駐車場の入口に到着したのであるが、まだ駐車場のゲートが開いて居なかった。理由は不明であるが、5:15頃に待っていた車が動き出し、ゲートではない所に誘導されて入ることが出来た。

乗船場となる桟橋前に行くと、もう一台の車で来たメンバーが荷物を下ろしていた。我々も荷物を下ろして、車を駐車場に置いて来てもらった。4人揃ったところでくじ引きした結果、今回は「4番」で、右舷の前に座った。5:30頃に西田さんが迎いに来てくれて船が桟橋に着岸した。前回の経験から、日の出は遅くなってきたことと、岩屋沖の潮は既に速くなっているので、ゆっくりと準備して、最初から鯛の本命ポイントに向かった。

第1ラウンド・真鯛

絡み防止箱

出船したが、まだまだ夜が明けていないので、船はゆっくりとポイントを目指した。20分ほどでポイントに到着したが、穂先が見づらいぐらいの明るさであった。それでも一流し目、前の二人にアタリは無かったが、トモのDAISUKEさんが、真鯛をダブルで釣り上げた。この日は、前回と違いハマチとメジロが少なく、アタリがあれば真鯛が殆どであった。数流し目、オモリが着底した後、ゆっくり巻き上げていると、ひったくるようなアタリがあり、思いっ切り合わせると鈎に掛った。

←上部の5つの間仕切りに、鈎に刺した川津エビを入れてセットする。これが無いと、鈎数の多い釣りは出来ない。

コンコンコン…と、顔を振るのは真鯛に間違いない。暫くして上がって来たのは、40cmほどのベッピンさんであった。このポイントは、潮が速い時は激流になる所で、ここで釣れる真鯛は鰭が大きく力強い引きをする。その数流し後、またまた同じようなアタリが出て、40cmぐらいと30cmぐらいのが、ダブルで釣れた。その後は、不思議と暫くの間、誰にも何も釣れなかった。

潮が急に速くなったので、暫くちょっと西のポイントに移動した。しかし、その場所には明石のゴチ網の船が居り、近くで仕掛けを下ろしてみたが、魚が警戒しているのか、何も釣れなかった。潮が少し緩んで来たので、初めのポイントに移動して仕掛けを下ろした。朝は、潮が西から東に流れていたが、戻ると逆向きに変わっていた。

潮が緩いと言っても海流がぶつかり合うような所で、一定の方向に流れる訳でも無く、船頭の操船技術が鍵を握る。今度は、船の前が潮先になったことも良かったのか、私に良型が連続ヒット、このポイントで良型となると、その引きは凄い。真鯛がドラグを滑らせることは殆ど無いが、ここでは滑りまくりである。一枚は55cm程のベッピンさんであった。

このポイントでは、真鯛に合う潮の速さがあり、速くても遅くても釣れない。2,3流しパタパタと釣れた後は、全く釣れなくなり、潮が緩くなるとウマヅラに餌を全部取られる状況になった。私は、鯛釣を見切って、ウマヅラのタックルにチェンジした。しかし、この日は、ウマヅラの活性が低く、中アジにチェンジするまでの30分ほどの間に2匹しか釣れなかった。ウマヅラも食わないので、早めに中アジのポイントに向かった。

第2ラウンド・中アジ

前回は、一流し目から中アジが入れ食いで良く釣れた。その記憶が残っているので、潮が同じこともあり、沢山釣れる予定にしていた。ポイントに到着して一流し目から中アジがヒットした。初めは潮が速いが、緩くなってくるともっと沢山釣れると信じていた。釣り出して5流し程の間は、ハズレ無しで中アジが釣れたのであるが、ちょっと潮が緩くなって来た途端、全然釣れなくなってしまった。前回は、釣れていたが、フグに糸を切られるため釣るのを止めたのであるが、この日は、釣れなくなってしまった。

深い場所で60号のオモリを付けた仕掛けを、底取りしながら竿を振るのは重労働である。釣れないことが分かった時点で、ウマヅラにチェンジすることになり、船は先程ウマヅラを釣っていたポイントに戻った。

第3ラウンド・ウマヅラ

移動している間にエサの川津エビをハサミで切って用意した。ポイントに到着すると、明石方面の釣船が数隻、先にウマヅラを狙っていた。近くに見えるので、状況を見ていると釣れているようには見えなかった。潮は、中アジのポイントに行く前より更に緩くなっていた。その事が悪いのか、ウマヅラが居ない。アタリも無く餌も取られない状況が続いた。たまに一匹、誰か一人に釣れるような状況が続いた。

流石にこれだけアタリも無いと、我慢できなくなって来た。そして船頭に「早いけど鬼アジに行ってくれるか」とお願いしたら、要望に合わしてくれ、今日最後の狙いである鬼アジのポイントに移動した。

第4ラウンド・鬼アジ

鬼アジ

前回は、鬼アジも経験したことが無いぐらい良く釣れた。良く釣れたこともあるが、一回仕掛けを入れると、必ずと言っていいほどアタリがあった。期待を込めての一流し目、水深が急に浅くなる駆け上がりを通ったのに、誰にもアタリが出なかった。前回は、一流し目から全員にアタリがあったのに、この日は、何も無い状況が続いた。

←45cmぐらいある鬼アジ。鈎掛りした直後の締め込みは、ハマチより強いと思う。食べても中アジよりもはるかに脂が乗っていて美味しい。

しかし、諦めずに仕掛けを振っていると、私にファーストヒット、しかし、えらい引きが強過ぎる。途中でリールから糸を引き出すのはメジロであった。気を取り直して釣り続けると、またまた私にヒット。今度は先程の強い引きほどではなく、途中から大人しく上がって来た。これは鬼アジと信じて水面まで巻き上げると、やはり上がって来たのは「鬼アジ」であった。絶対にこの日も釣って食べたかったので、釣れてホッとした。

その後は暫く誰にもアタリがでなかったが、沖上がりの前3流し程の間、不思議とアタリが出て4人中3人ゲット出来た流しもあった。しかし、時刻が14時も過ぎたので、沖上がりとなった。私の釣果は、真鯛8匹、ウマヅラ5匹、中アジ6匹、鬼アジ2匹であった。中アジが沢山釣れたら干物を作る予定にしていたが、その予定は、はかなくも消えてしまった。自然は読めない。

釣果

船が垂水港の桟橋に着岸したところで、魚を絞める作業となった。この日も船頭が用意したBOX2個に海水と氷を入れて冷やした後、絞めて投入した。まず、前のイケスの魚から絞めて行ったのであるが、前回と違い中アジが沢山釣れなかったので、すんなりと終わった。後ろの魚もたいして釣れていなかったので直ぐに終わった。但し、今回は真鯛が予想を超える匹数釣れたので、丁寧に絞めて血抜きして、船頭に神経抜きしてもらった。

←この日の4人の釣果。真鯛18匹、中アジ13匹、鬼アジ4匹、ウマヅラ5匹、ハマチ・メジロ少々(持ち帰り無し)。

本日は、想定外となるが真鯛が良く釣れた。全然釣れていないと聞いていたので、釣れて良かった。逆に前回良く釣れた中アジと鬼アジ、そしてウマヅラが不調に終わってしまった。潮流表から潮の速さや転流時刻は、前回とほほ同じなのに状況は違っていた。これが自然というものである。

この日も、帰宅してすぐにウマヅラの薄造りを作って食べた。やっぱりウマヅラの造りは、鮮度が一番である。ポン酢に薬味を効かして食べると最高である。肝も湯引きせずにそのまま頂いた。口に入れると幸せな気持ちになる。釣りをしているから、こんなに美味しい魚が食べられるんだ…と良く思う事がある。あと何年続けることが出来るだろうか。

今週は、福良の平目釣りに行く予定である。良く釣らせてくれる釣船は、かなり早くから予約しなければ、土日なんて空いて居ない。今回は、平日しか空いて居ないことを前提に、空いて居た平日に予約を入れた。活けイワシを使う釣りは、色んな魚種が釣れるので面白い。但し、ハマチとメジロだけは、釣れて欲しくは無い。そんな勝手な要求を、自然が受け入れてくれるはずがない。日曜は、娘の結婚式があり、金曜から沖縄に飛ぶ。コロナの影響で延び延びになっていたが、やっと式を挙げれることになった。親として最後の出番である。

ペット(ウサギ)の死

レオン君

11月14日の朝、遂に我が家のペットのウサギが死んでしまった。ミニレッキスいう種類で、娘が高校生の時に買って来たウサギである。娘が「レオン」と命名した。ネットで調べると、この種のウサギの寿命は、平均で6,7年とのことであったが、レオンは、13年ちょっとの長寿であった。人間に換算すると100歳をはるかに超えていることになる。

←遂に逝ってしまったレオン、我が家で13年も生きれて良かったと思う。

一年に一回ほど体調が悪くなることがあり、近くの動物病院に連れて行ったのであるが、行ったら歳の割に毛並みが綺麗だと、いつも褒めてもらっていた。数ヶ月前にその病院に行った時、病院のウサギ部門の長寿のギネス登録するように薦められて、登録したばかりであった。

私は、レオンを見ていると、ペットは生まれた時から狭いゲージに閉じ込められて、本当に可哀想だと思った事もある。ただ、ずっとその生活に慣れると、逆にゲージの外より中の方が安心出来ているように思えた。ゲージの外に出して遊ばせていても、ある程度遊んだら、自分からゲージの中に帰って行くのであった。

ウサギは、本当に人になつかない動物であった。犬や猫のように人間に愛想することもなく、お腹が減った時だけゲージを噛んで音を出し、私を呼ぶのであった。餌を与えて食べ終えると、知らん顔して毛づくろいする姿が、たまに腹が立つ時もあった。しかし、アホな子供ほど可愛いと言う人が居るが、このウサギは、何かそのタイプにあてはまっていたように思えた。

昨年から在宅勤務ばかりとなり、一緒に過ごした時間が長かった。そして、最期が近づいて来ても一緒に居ることが長かった。段々と右足が動かなくなり、まともに立てなくなって行く姿を見ると可哀想に見えた。しかし、こんなに長生き出来たことに、良かったと思ってもらうしかない。生身の生き物は、いずれ必ず死ぬ。飼っていた時間が長いと、気付かないうちに家族の一員になってしまっていた。私があの世に行った時は、もう一度可愛がってあげたい。