2021年8月7日 仙正丸のキスマッチ予選・敗退

2年振りのキスマッチ出場である。流石に昨年は、大会に出てコロナに感染したら、会社にどう説明するかを考えると、行こうとは思わなかった。しかし、現在2回目のワクチン接種を終えたし、一年も経って状況が分かって来ると、それなりの防御策を取っていれば、感染しないことも分かった。そのため、今年は参戦することにした。

仙正丸のホームページを見ていると、キスマッチの募集は結構早くから実施していた。私は、今年も6,7月は釣行の計画が沢山あって、土曜日の予定が空いている日が無かった。そのため、行けるなら8月しか無く、予約状況を見た時は、既に8月の予選の日は満船になっていた。しかしある日、釣果を見ていたら「8月7日のキスマッチ、2人キャンセルが出ました」との書き込みがあり、すぐに予約した。

おととしは、何とか沢山釣ることが出来て、予選を通過することが出来た。今回も出場する限りは予選を通過したい。そのため、今までの経験からどうすれば良く釣れるか、イチから考え直して準備した。その結果、竿はカワハギ専用ロッドを使用することにした。理由は、底をコヅく時に幅を短くするためである。どうしても穂先が柔らかいと幅が大きくなってしまうためである。

パラソル

予約電話した際、13時ぐらいに乗船場に集合して下さいとのことであったので、六甲道12:45の快速で須磨に行った。須磨駅のベランダから海岸を見ると、水泳しているような方も見受けられた。それと海岸の西側には、綺麗なパラソルが沢山立てられていた。乗船場には、13:10頃に到着したのであるが、この日は結構沢山の参加者が既に来ていた。その中に知り合いのO氏が居て、向うから声を掛けてくれたので、近況を報告した。

←パラソルが沢山立てられていた。これを見たのは初めてである。

午前便が帰って来る前に、料金の支払いと釣り座の抽選が行われた。その結果「6番」を引き、順番に釣り座を決めて行った結果、右舷のミヨシから2番目に決めた。13:30頃に午前のタチウオ便が帰って来た。皆さん下船され、氷をもらってクーラーに詰めていた。クーラーの中を見なかったので、沢山釣れているかは分からなかった。

キスマッチの乗船が始まり、皆さん決めた釣り座に座り準備を始めた。私は、竿に道糸を通してきていたので、準備は直ぐに終わった。海上で14時から勝負が始まるので、13:40頃に出船した。ポイントには14時寸前に到着し、競技がスタートした。予め仕掛けに配られたアオイソメを刺していたので、アナウンスと共に仕掛けを投入した。水深は30m位であった。

投入は、天秤を少し前に投げて天秤が水面に落ちたらリールの糸を指で止め、仕掛けが弧を描くようになったらフリーにして仕掛けを下ろした。天秤に巻き付くのを防止するためである。天秤が底に着いたら仕掛けが潮に馴染むように数秒待って、天秤が底から少し浮く様に底を切り、少し待ってまた底に着けるようになることを繰り返した。

すると、天秤を底から切った瞬間に「ブルブルブル…」とキスからの魚信が伝わって来た。そんなに掛け合わせることなく、単にリールを巻き上げるだけである。その巻き出しの時に、キスが鈎に掛っているかどうか重量感で分かる。掛って居なければ、そのまま底に落し直しても良いのであるが、一度仕掛けを巻き上げて、餌の状況を見て入れ直す方が、釣れる確率が高いと私は思う。

天秤仕掛け

この日は、スタートから一時間程の間は、結構頻繁にアタリがありキスが釣れた。しかし、アタリがあっても鈎掛りする事が意外と少なく、アタリが出た半分もゲット出来なかった。その後の2時間程は、何が悪いのかアタリが出ない。私だけなら原因は私にあるが、周りの方も全く釣れない時間があった。

←天秤で30号のオモリ、仕掛けは3本鈎までがルールである。エサは、船が用意してくれるのはアオイソメで、自分で持ってくる餌は自由である。チロリとか買って持ってくれば、良く釣れるかも知れない。

それでも、餌を活きの良い物に刺し直したり、ちょっと時間が経ったら、投入し直したりしていると、ポロリポロリと釣れるのであった。一時は、天秤が海底に着くと大きなアタリが出て、今日の目的では無い「マアジ」が食って来た。釣れる時はマアジばかり連続で釣れた。その他、ホウボウやガンゾウヒラメが釣れた。

初めの一時間釣果は10匹、2時間の釣果は13匹…何してんねんと思うが、アタリが無いのでどうしようも無い。それから気合を入れ直すと、2匹ぐらい連続で釣れることが何回か発生した。しかし、好調に釣れ続くことは無かった。トップの匹数が時間毎に公表されたが、そんなに大差が出る程で無かった。しかしこんな日は、一匹の重みが大きくのしかかるのであった。

イケス

「あと30分です」とアナウンスされた頃から、食いが再び良くなって来た。しかし、トップと10匹の差は、この日の食い方では挽回出来る状況に無かった。「終了です」のアナウンスでこの日の予選は終了した。私は28匹に終わった。トップは37匹ということであった。今年は、予選敗退となった。

←途中で死んだ10匹は、クーラーに入れた。この日釣れたマアジは、不思議と脂が乗っていた。

この日の敗因は、釣れない時にどう食わすかであったと思う。やる気があるのであれば、もっと乗船して練習してパターンを知らなければならないと思った。過去に私が予選通過した日は、結構釣れていた日で、手返しの速さが勝因だったと思った。釣れない時の釣り方が自分に欠けているのだと思った。来年参加することになったら、この点を見直すつもりである。

この日の夕食は、キスの天ぷらということにしていた。我が家では、天ぷらは殆ど食べない。そのため一年に一回のキスを釣って来た時に、天ぷらにして食べる。小ナスとオクラも一緒に天ぷらにした。天ぷらは、付けて食べる天つゆが重要な役目を果たす。我が家では、過去に色々調べた結果のレシピがあり、そのレシピで食べるのであるが、やはり美味しく頂くことが出来た。キスの骨は、骨せんべいにして食べたのであるが、キスの天ぷらより骨せんべいの方が美味しかった。

今回で、今年前半に予定していた釣行が終わった。次回は、9月に西田釣船のタイと鬼アジを予定している。しかし、コロナは止まる所が無い勢いで増え続けている。私は、とりあえずワクチン接種を2回受けることが出来たので、受けてない方より感染リスクは少ないと思う。今後、出来るだけ早く国民の希望者全員に接種が出来る事を望んでいる。何時になるだろうか…。