2021年7月31日 鳥取・WING TAILのシロイカ

WING TAIL

今年2回目のシロイカ釣りである。今回は、鳥取の網代漁港から出船するWING TAILに乗船した。ここ数年、日本海の白イカ釣りは、人気が高まるばかりである。そのため、土日の釣行なんて1年前から予約しなければ、取ることが出来ない。一年前でも、常連の方が既に予約している場合もある。最近、どこでも見られる傾向である。真実は分からないが、船釣り人口が増えて来たのかも知れない。もしくは、安定して釣れる確率が高いし食べて美味しいので、人気が上がって来たのではないかと思う。

←この船が、初めて乗船したWING TAILである。

鳥取県は兵庫県の隣の県であるが、釣行するにはやはり近い方を選ぶので、京阪神の釣り人は、兵庫県の日本海側をまず選択すると思う。そのためか、柴山や香住辺りのシロイカの釣船は、かなり早くから満船になっおり、土日はまず予約出来ない。今回も行きたいが予約出来ない状況の中、メンバの方が「比較的近くの釣船を」ということで探して見つけてくれた。

地図で見ると、今回の網代漁港は、香住漁港とそんなに離れてはいないことが分かった。但し、使う道路は、中国道の佐用JCTから鳥取道を走って行く方が近いことが分かる。今回予約してくれたM氏も、その方が近いとのことで、今回のルートは、中国道を使うことになった。また、私は鳥取に行くことが今回初めてなので「鳥取砂丘」に立ち寄って下さることになった。

まやまのオリジナル商品

出発前日に、鳥取にある有名釣具店「まやま釣具店」にも行きたいとお願いして、釣具店にも連れて行ってもらうことになった。12時に毛糸先生が迎いに来て下さり出発、近くに住むM氏を拾って神戸を後にした。加西SAで一回休憩して2時間程で鳥取ICに到着した。そして国道を走り、目的のまやま釣具店に到着した。この店は、シロイカ釣りの独自の商品を売っている、何とも魅力のある店である。ネットでも販売されているが、商品が売り切れになることが多々ある。

←まやま釣具のオリジナル商品である。今回の釣行で全部使わなかったが、右上2番目の片面づつ色の違うエギが良く釣れた。メンバは、左端のブルーで良く釣れたと言っていた。

店に入ると、今からシロイカ釣りに行くお客さんが結構来ておられた。メインのエギやスッテと、ナマリスッテの30~60号が販売されていた。このところ潮が速いと聞いていたが、そのためかナマリスッテの60号が品切れになっていた。50号を手に持ってみたが、こんなでかいスッテに、本当にシロイカが乗るのかと思える程の大きさであった。

この店の若い女性の店員さんは、お客の質問に何でも答えてくれるキャリアのある方であった。ネットで見て欲しいと思っていたエギとスッテ、ナマリスッテを買ったのであるが、それだけで7,000円も使ってしまった。しかし、欲しい物は欲しいし、この商品で釣れたら、特に高い買い物では無くなる。それは一つの賭けであるが、この店の商品は人気があるので外れることは少ない。

鳥取砂丘

←初めての鳥取ということで、鳥取砂丘に連れて行ってもらった。観光のラクダも見ることが出来た。砂丘の砂は、細かい綺麗な砂であった。

次に向かったのは、鳥取砂丘である。到着して防砂の柵が沢山立っているのが見えた。柵まで登ると、これが鳥取砂丘かと思える砂浜が眼下に広がった。確かに砂丘と呼ばれるだけのことはあった。しかし、何故日本でここだけこんな砂丘が出来ているのか不思議な気がした。観光のラクダ、居ました。これも見たかったので見れて良かった。(一人乗り1,500円)

釣りの前の予定行事は終了し、網代魚港に向かった。田舎道を走って20分程で到着した。この港から出る釣船が他にも数隻あり、出船準備をしていた。駐車場には既に1台の車が止まっていた。暫くして船頭と乗船予定のメンバ全員が揃った。お客は、我々3名ともう一つのグループの5名で計8人であった。左右4人ずつの釣り座で、我々に好きな釣り座を選ばせて下さった。その結果、左舷トモからM氏、毛糸先生、私の順に3席取らせて頂いた。

その後、出船までに準備を実施した。この日のタックルは、オモリグ仕掛けを真下に下ろす釣り方のため、竿:Emeraldas MX 610LB-METAL、リール:バルゲッタ200HG、道糸:PE0.6号、仕掛けは、オモリグの上に枝鈎を付けた2本鈎仕掛けと、投げるオモリグ用に、竿:紅牙 TENYA GAME AIR H-235MT、リール:TOURNAMENT 2500SIA(古いリール)、道糸:PE0.6号、オモリ:40号、エギは2.5号をセットした。この日は、昨日より潮が緩かったようであるが、40号が必要な速さであった。

予定通り17時出船、港を出て東の方向に走った。20分程走った所でエンジンがスローになった。船頭は、潮の速さを確認するため、何人かに仕掛けを下ろすように頼まれたので仕掛けを下ろした。その結果、40号を付けていると十分釣れる状況が分かり、船を掛けたかったポイントに移動してイカリを下ろした。

船が安定したところで釣り開始となった。まだ17:30なので釣れる確率は低いが、もしかして…という気持ちがあるので、仕掛けを下ろした。しかし、現実は厳しかった。最初にミヨシの方が釣ったのが、コウイカの超ミニサイズ。そして棚を底近くにしたところ、私にも同じコウイカが釣れた。それから漁火を点灯しても、20:00頃までほぼ何も無し状態が続いた。

相手が自然だけに、最悪のことが頭をよぎった。しかし、シロイカ釣りでは、このように、ある時刻まで全くダメで、その後は入れ乗りということが多い。そうなってくれることを祈りつつ釣り続けた。するとポロポロと本命が乗り出した。そして私にも胴長23cm程のシロイカが釣れた。これで、帰ってイカソーメンが食べれるとホッとした。また、頭をよぎったことから解消された。

その後は、何人か一緒に釣れることもあったが、ホツポツと釣れ続く状況が続いた。漁火を点灯しても初めは小魚が寄って来なかったが、だいぶ時間が経過した頃、水面でピチャピチャと跳ね出した。すると水深45mあるのだが、15mぐらいの棚でも乗ったりした。ただ、ずっと同じ棚で乗ることは少なく、2杯同じ棚で釣れると、その後は全然乗らなくなることが多かった。

全体的に良く釣れ出した所で、船頭もオモリグに参戦された。やっぱり毎日やっているので、釣れるパターンを知っているように見えた。投げ入れる度に、大小は選べないがイカをヒットさせておられた。この日はメンバも、オモリグで投げて釣っていた。結果的に真下狙いよりも、その方が良く釣れていた。

釣果

時計を見ると23時になっていた。折角準備して来ていたので、私もオモリグを投げて釣って見た。すると2投目でイカがヒットした。アタリが小さいと思っていたが、以外にも大きなアタリが穂先に出た。その後も沖上がりまで、オモリグを続けた。香住の船頭も言っていたのだが、オモリグの方が型の良いイカが釣れるのは、どうも本当のようであった。

←数は20杯と、沖漬け4杯であった。相対的に香住で釣れるイカより、少し大きかった。しかし、数はもう一つであった。

船頭が「23:30に終わります」とのアナウンスがあり、その時刻に沖上がりとなった。結果、シロイカを24杯であった。ダントツに釣った方も無く、ちょっと物足りない結果に終わった。釣れる日は、潮が凄く速くても釣れるらしいので、この日は良くない日に当ってしまったのだろうと思った。

この日、色んなエギを試しに使った。売り切れ続出のシマノ・フラッシュブースト(パープル)は釣れた。まやま釣具の片面ずつ色の違うエギが良く釣れた。また、EGIMARUという製品の赤緑カラーも良く釣れた。他のエギやスッテは、色々使ってみたが乗って来なかった。釣れる時は、どんなエギやスッテでも釣れるのに、渋い日は釣れる物が限定されることが良く分かった。

いかソーメン

深夜は、一般道も高速も空いていて、自宅には2時30頃に帰って来れた。日本海のイカ釣りに行って帰る時刻は、いつもこれぐらいである。それから風呂に入った後、1杯のイカをイカソーメンにして食べた。料理する時は、当然活きていた。ソーメンつゆでスルスルっと食べたら、甘味があって本当に美味しかった。年に1,2回のことであるが楽しみにしている。

←朝3時のイカソーメン。嫁さんは寝ているので、テーブルではなく自分の机で食べることになった。シロイカは、イカソーメンが美味しい。夏場に良く合う一品である。メンバに教えてもらったのであるが、銀座の名店の板前が料理している動画があり、イカソーメンの場合、通常の皮剥きした身を更に2枚に下ろしてから細く切っていた。普通に身を細く切るより、確かに美味しい。試してみて下さい。

来週は、お盆までの最終釣行で、2年振りとなる「キスマッチ」に参戦する予定である。たかがキス、されどキス。20人中の一番は、そう簡単に獲ることは出来ない。何回か練習の後に参戦するなら釣り方も考えれるのであるが、一年に1回ぐらいしかしない釣りなので、いつもぶっつけ本番である。全力で釣るしかないので頑張ります。