2021年7月17日 純栄丸のマアジ①

朝日

今年初めてのマアジ釣りである。通年であれば、5月か6月から行くのであるが、情報を集めた結果、まだ脂が乗っていないということであった。そのため、時期をずらして待っていたが、もう既に7月になってしまったので、一回行ってみることにした。今年も純栄丸は、3月か4月ぐらいからマアジ釣りに出ていた。幾ら釣れても、納得の行く脂の乗ったマアジが、そんなに早い時期に居ないとも思っているので、行く気にはならなかった。

←日の出前の須磨海岸。現在は4:40頃の写真である。

純栄丸は、朝と昼の一日二便体制で出船されている。潮というより、たまたまの条件で、朝か昼のどちらかに好釣果が偏ることが良くある。そのため、釣行日の近くの釣果がとても気になる。ただ、前日の午後に良く釣れたと言っても、当日は午前の方が良かったということも多いため、余りあてにはならない。運に任すしか無いというのが結論である。

毛糸先生が、最近2回釣行されて、たまたま2回とも良く無かった。その2回が午後だったので、今回の釣行は、午前に行こうということに決まった。釣れれば良いのであるが…、行ってみなければ本当に分からない。結果が初めからわからないのも、釣りの楽しみの一つである。

この日は、4:30集合ということで、自分の好きな釣り座に座ろうと思い、3時に迎いに来て頂き出発した。そして国道を走りゲートに3:40ぐらいに到着した。既に前には3台車が止まっていた。まだ、待合所にスタッフの方が来て居ないので、入口で待つことになった。

4時頃になってスタッフの方が来られてゲートが開き、釣り座の順番チケットをもらい駐車場へと向かった。乗船順のチケットは、「7,8番」であった。潮や風のことを考えなければ、船のどこか端に座ることが出来るなあ…と毛糸先生と話した。料金を支払って暫くすると、スタッフの方から乗船場に移動するよう指示があり、皆さん移動した。

朝は、船を別の場所に置いて居て、船頭はボートで船まで行ってから、乗船場に移動させた。そして着岸したところで乗船が始まった。我々は右舷ミヨシが空いて居たので、その釣り座に座った。実は、この日の風向と潮流の向きからして、この釣り座が潮先になることが予想され、ここに座りたかったのである。

純栄丸

過去のパターンから、朝イチは、出船してすぐ近くのポイントから攻めることが予想された。船頭も出たらすぐにやるので、準備をしておくようにアナウンスされた。5時出船、船はゆっくりと沖に出ながら魚探で魚影を確認しているようであった。そして近くに黄色いブイが浮いている所に着くと、船の方向を風向きに合わせて「はい、やって」のアナウンスが出て、釣り開始となった。

この日のタックルは、磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ5本鈎にアミカゴ25号をセットした。刺し餌用に、中乗りさんがオキアミを配ってくれたが、私は川津エビを持って来ていたので、剥き身にして小さく切って鈎に刺した。

合図に合わせて皆さん仕掛けを一斉に投入した。やはり我々が潮先であることは、黄色いブイがどう離れて行くかで分かった。潮上ではあるが、この日の船の流し方が普通では無かった。常に船首を前に突くように操船されるため、仕掛けが後ろに引かれてしまい、撒いた撒き餌が後ろに流れて行くだけであった。

そのため、船の真ん中から後ろが釣れて、前はアタリの無い状況が続いた。しかし、暫くすると二番目に座っている毛糸先生にアタリが来た後、やっと私にもアタリが来て一匹目が釣れた。何となく例年釣れるサイズより型が良かった。それからは、入れたらアタリがあるのであるが、釣れて欲しくないサバが混じり出した。

マアジ

サバも美味しかったら持って帰りたいのであるが、聞いたところ脂は乗っていないとの事なので、釣れても即放流した。朝イチのポイントで釣れるマアジは、本当に型が良く大きい物は27cm位あった。平均しても23~25cmのサイズであった。そのためか口切れがいつもより多発した。マアジは大きいサイズ程、良く引くので口切れが多発する。

この好調のタイミングに、目的と違う魚が掛った。掛った瞬間からマアジでは無い強い引きをする。初めから顔を振ったので、恐らくとは思っていたが、上がって来たのは35cm程の真鯛であった。アミエビを沢山食べているためか、明石海峡で釣れる真鯛よりずんぐりして肥えていた。

朝の時合は、結構食いも良くマアジを20匹釣ることが出来た。周りの皆さんも沢山釣られて居られた。ただ、サバに何回もハリスを痛められて、交換するためにかなりの時間をロスした。このロスが無ければ、あと10匹は釣れたと思う。2時間程して食いも止まり、船は沖の方に移動した。

移動してきたポイントは、仙正丸でキスマッチで来たポイント周辺であった。須磨の他の釣船が釣っており、サバが釣れているところが見えた。暫くして投入の合図が出て落すと、私にすぐにアタリが出て釣れた。ただ、ここで釣れるマアジは、先程のポイントと違い、明らかに型が小さかった。ひと流し目で私は5匹釣れたので、その後、ボコボコに釣れるのかと思ったが、それは大誤算であった。入れ食いは、その一流しだけであった。

それからは、ポツリポツリの拾い釣りになった。こうなってくると、サビキ釣りは、しんどくなってくる。何時釣れるかもわからないのに、25号のカゴオモリを振り続けるのは、本当にしんどい。このポイントでは、外道でイシモチの20cm位のがちらほらと釣れていた。

時計を見ると、時刻は既に9:30。毛糸先生が中乗りさんに何時まで釣らせてくれるのか聞いていると、船頭があと一流しで終わるとのアナウンスが出た。結局最後の流しは何も釣れず、沖上がりになった。結果、真鯛一匹と、マアジを34匹であった。毛糸先生も同数程度であった。

釣果

問題は、釣ったマアジの脂の乗り具合である。帰って、とりあえず一匹塩焼きにしてみた。はらわたを取る段階で脂が無かったので、乗りはイマイチと思ったが、焼いたアマジは、やはり脂が乗っていなかった。しかし、流石に須磨沖のマアジである。身に味があって美味しかった。夕食も塩焼きを食べたのであるが、夕食で食べたアジは、脂がポタポタと落ちる程、乗っていた。個体差があるのかも知れない。

←例年より、絶対に型は良い。これでもっと脂が乗っていれば、塩焼きバンザイなのであるが…。

翌日は、アジフライを作って食べた。大きさが例年より大きく食べ応えもあり、非常に美味しかった。フライは、脂が乗り過ぎていると、返って美味しくないと思う。全体的にもう少し脂が乗ったら、いつもの最高のマアジになるのであるが…、今後に期待したいところである。もう一度、釣行しようと思っている。

来週は、今年度2回目の広島遠征である。ジャンボイサギと、この時期では珍しいウマヅラの2本立てである。先週は、イサギが沢山釣れていたので、今週も期待したいところである。しかし、神戸軍団は「ウマヅラ」を攻撃することが使命である。ウマヅラを30Lのクーラー満タンにするほど釣りたい。しかし、暑いだろうな…。