17日に予定していた鳴門海峡のメバル釣りは、悪天候(大雨)のため中止になってしまった。1年以上前から予約していたのに残念であった。これで同じ船、同じ時期の中止が2回目になった。今年は、何故か週末に天気が悪いことが多い。
実は3月22日に、この盛和丸のメバル釣りに行ったのであるが、型は良かったものの3匹という、自己最悪記録のような結果であった。釣行した前は釣れていたので、本当にガッカリであった。そして本日は、今年初の真鯛狙いである。前日の釣果を見ると良く釣れていたので、期待しての釣行となった。
←盛和丸である。乗船場はJR須磨駅のすぐ近くにある。
この船も、土日は満船になっていることが多いので、有給を取って平日に行くことにしていた。予約の際、このところの良く釣れている仕掛けを聞くと、毛糸が良く釣れているが、潮やポイントによりサビキで良く釣れたこともあったとのことであった。私の経験からすると、やはりこの時期は「毛糸」が一番良いとの判断で、毛糸の仕掛けをメインに、サビキとゴムのイカ仕掛けを準備した。
いつものように朝4時に起床、準備を済ませて5:20頃に自宅を出発、JRの一番電車で六甲道から須磨まで乗車した。コロナの影響で、かつては沢山乗車されていた外国の方は見掛けなかった。現在、飲食店は時短営業なので、朝まで働くことや遊ぶことは、あり得無いはずである。須磨駅に到着して改札を出て階段を下りると、長野船長が軽トラで待っていた。すぐに荷台に荷物を積んですぐに出発、数分で乗船場に到着した。そして、左舷ミヨシに座るよう指示された。
私が乗船して準備に取り掛かったところで船は出船した。この日のタックルは、オモリが50号ということで、竿:がま船・真鯛HYPER SPEC 3.6m、リール:SEABORG 200J、道糸:ソルティガセンサー2号、先糸フロロ5号4m、仕掛けは、自作毛糸用8本鈎、オモリ:50号を使った。なお、仕掛けが長いので、手元の仕掛けが捌けるように、船べりにマグネットシートを用意したい。(初心者は、マグネットシートが無いと全く釣りになりませんよ…)
左は、私が作った「仕掛がもつれるのを防止する箱」である。長い仕掛けを使う釣船には、常設されていることがある。(福良の正和丸、播磨町の高砂屋には常設されていた) 私もこの箱が常設されている船で使わせてもらい、必須アイテムだと認識して自作した。最近、意識して持ってくる方が、ちらほらと見受けられるようになった。マグネットはちょっとお高いが、箱と剣山のような物は、ホームセンターや100キンにある。このタイプの箱は、折り畳み式になっているので、カサが減って持ち運びが便利である。
まず船が向かったのは垂水から舞子にかけての沖である。このポイントは、海底に富士山のような形の天然漁礁が点在する、昔から実績のあるポイントである。潮の速い時は釣りにならないので、潮が止まる前後しか釣ることが出来ない。この日は、潮の緩い「小潮」ではあったが、流れ出すと釣りにはならなかった。
←朝早くからポイントには、鯛狙いの船が沢山集まっていた。
ポイントに到着後、期待のひと流し目、いきなり私にヒット…したのであるが、途中、顔を振る仕草が伝わって来ない。何かなあ?水面に上がって来たのは、ほぼ尺はあるメバル。前回、ターゲットにしていて釣れなかったメバルが釣れるとは…。周りを見ていても何故か釣れていない状況にあった。
この船は、探検丸が使えるので、いつも持参して使っている。この日は、初めは固まった鯛の反応が無かったが、途中から鯛らしき魚影が映り出した。すると私も含め2,3人に同時ヒット。手応えから30cm程の型と思えた。それがあと10mぐらいの所でバレてしまった。この釣りは、鈎先が鯛の唇に掛かると外れることが少ないが、鈎先が歯に乗っているだけの時は、巻き上げ途中で良く外れる。
右舷側の方が釣り上げたのは、やはり30cm程の真鯛であった。気を取り直して釣り続行。そして、潮が段々と速くなって来た時、底取り直後に大きなアタリが来た。締め込んだ時にドラグが滑って道糸が引き出された。これはちょっと型が良いことがわかった。慎重に上げると40cmを超えるまずまずの雄の真鯛が上がってきた。恋の季節なので、少し黒い色になっていた。これで鯛ボーズ脱出。
よし、もう一匹と思ったが、潮が速くなってしまい、船は朝イチのポイントから移動した。次に向かったのは、淡路の岩屋沖周辺であった。探検丸を見ていても鯛らしき映りは出ず、たまに映る魚影はマアジのようで、ポロポロと釣れていた。この日の後半のチャンスタイムは10時ぐらいで、それまではウロウロして時間を潰すしか無かった。
船頭は、余りにも何も釣れないので、ちょっと早いかもしれないが、朝のポイントに移動した。到着した時は、少し潮がまだ速いぐらいであったが、他船を見ているとちらほらと釣り上げるシーンが見えた。よし、これからと気合を入れると、久々のアタリが来た。アナウンスを聞いていると、私以外の方にもヒットしているようであった。
今回掛ったのは、引きの感じからして30cm程の鯛だろうと思っていたが、やはり予想通りの型の真鯛であった。この日は、メバルも鯛も黒の毛糸に食い付いていた。この辺りのポイントで釣る際は、私は「赤と黒」の毛糸を交互に付けて狙っている。極端に釣れる色が偏った場合は、2:1の割合で釣れている色に変えている。
その後、段々と潮が緩くなってチャンスタイムとなった。するとアタリが多くなって来たのであるが、何故か巻き上げ途中で良くバレる。何で?と声を出したいほど連続で外れるのであった。船頭が言っていたのであるが、型が小さいからかなあ…。確かに外れる鯛は、ドラグを滑らすような引きをしない。
潮が止まり、反対の潮が来るまで釣らせてくれたが、ホンマに良くバラして、結果は30~42cmの真鯛4匹と30cmのメバル1匹に終わった。この日は、一気に船中が盛り上がるような時合も無く、ポロポロ…と釣れるような一日であった。周りを見ていると、潮が本当に緩くなった際は、毛糸よりサビキに釣れているように見えた。今度行くことがあれば、サビキも気合を入れて用意しようと思った。
←この日釣れた4匹の真鯛。バレた真鯛をゲットしていたら倍は釣れていた。釣り上げた直後に、エアー抜きで浮袋の空気を抜いていたので、帰りまで元気に泳いでいた。刺身で食べたいなら、必ずやっておくべきだと思う。
天気も良く、風も無い絶好の釣り日和であったが、思っていたような釣果を出すことが出来なかった。帰ってネットで釣果を調べても、この日、大漁している船は無かった。自然は、面白くて厳しい。釣れる日に当ることを目指して釣行するたけである。
帰港のルートで、須磨・海釣り公園の前を通る。先日、同僚が「須磨の海釣り公園を改修するらしい」と言っていたが、この日見た公園は、支柱がサビて潰れた箇所がそのまま…という状況であった。ホンマに改修する気があるのか?と思った。
私の記憶にある海釣り公園は、一番最初は陸続きになっておらず、須磨の駅前辺りから渡船で渡していた。その後、陸から桟橋が出来て今の形態になった。昔は、ハネが良く釣れた時があり、長い棒ウキで釣った想い出がある。台風で南側の桟橋が流されてから、今もそのままであった。飛行機で神戸空港に着陸する前に、A席に座れば良く見える。ただ、改修されたとしても、船釣りに慣れてしまうと、陸の釣りに行く気が起こらない。
コロナ…まさか1年も続くなんて夢にも思わなかった。しかし、現実に…。しかも、またまた3度目の「緊急事態宣言」が兵庫県にも出てしまった。予測出来ないことなので、ひょっとすると来年、再来年まで続くかも知れない。速くインフルエンザのように特効薬が出来て、怖くない病気になって欲しいものである。このまま続けば、今後の釣行にも影響が出るかも知れない。