3ヶ月程前、晴光丸のホームページで予約状況を見ていたら、「12月31日ウマヅラ・ハマチ、あと一人」という記載を見つけた。一回ぐらい電車(新幹線)で行ってみようと思い、船頭さんに電話したら「ホテル、駅との送迎しますよ」との回答をもらったので予約した。この頃はGO・TOトラベルの期間中のため、ホテルが35%オフになることが分かっていた。
ホテルの予約はすんなりと出来て、残るは新幹線の予約である。嫁さんの宝塚観劇友達で広島から来られる方が居て、一番安く来る方法を教えてもらった。その切符は、50歳以上限定の「おとなび会員」になって、こだまのみに乗車する切符であった。そもそも目的地である東広島は、殆どこだましか止まらない駅であるので丁度良かった。
予約は、1週間前までにしなくてはならないルールの切符である。天気のことは気になったが、12月21日に最適な時刻の列車を予約した。そして、メールで送られてきた方法で、六甲道駅の緑の窓口で発券してもらった。そして、出発の日を待った。(指定席で運賃は、片道3,580円であった⇒通常8,970円くらい)
出発日が近づくにつれ、「年末に数年に一度の大寒波が襲来!」との天気予報が出た。前々日のGPVを見ると、絶望の風予報となっていた。こりゃアカンな…、20時頃に船頭さんに確認の電話をしたところ「齋藤さん、こりゃ無理だわ…」とのお言葉が。「そうですね、この予報ではね…」との会話ですんなり中止決定。。。。。結局、予定していた釣納めは無くなってしまった。ああ…無念。ただ、悪天候のため、新幹線の切符は、手数料なしで払い戻しが出来た
今年は、計5回晴光丸に乗船出来て、本当に沢山のウマヅラを釣らせてもらった。検索していたら、明石海峡のウマヅラは、やはり広島と比べ物にならない釣果であった。いつも広島に行って思う事がある。何故、こんなに良く釣れるのか???私の考えは「釣れるポイントが多い」ということと、それ以上に「船頭が良く釣れるポイントを沢山調べて知っている」ことである。
広島と言っても沢山の釣船があり、今まで何隻かの船に乗船して来た。その時にすぐ気づいたのが、同じ釣船に行くと「去年もこのポイントに来たな」ということが多々あった。釣れる年は、それでも結構釣れたが、釣れない年は、本当に釣れなかった。晴光丸は、数多くのポイントを熟知していて、その時に最高の状態になっている所に連れて行ってくれた。船頭も「常に勉強が必要」と言っておられたが、そのことを実行出来ている船が、最高の船だと私は思う。
今年は、何よりコロナの影響で、釣行計画が狂わされた。また、もう一つ悪い条件であったのが「高水温」の影響であった。これだけ青物が沢山居て良く釣れた年は、今まで私の記憶に無い。青物が多かったためか、今年もアオリイカが少なかった。また、西田船頭が言っていたのが、「今年は鯛が居らん」ということである。タイラバでは、釣れていたので、今まで釣れていたポインでは、釣れなかったことを意味していると思う。鳴門海峡でも、今年は青物が多く鯛が少ないように思える。この傾向は、来年も続きそうな気がする。
私にとって、今年良かったのが「アコウ」である。特に明石海峡で50cm級、日本海では半日で17匹と、滅多に無い好釣果を上げることが出来た。釣りは自然相手の遊びであるが、釣るためのノウハウを持てば持つほど、ゲット出来る確率は上がる。今のような釣行が、いつまで続けられるか分からないが、今後も研究を続けて、もっと沢山の魚を釣ることを目指すつもりである。
今年も沢山の方からメールを頂いた。メールに対しては、自分で答えれる限りの返信をさせて頂いた。やはり「ウマヅラ」に関する質問が多かった。ウマヅラの質問が多いということは、それだけ奥が深いのである。今後、連絡を取り合い、釣船でお会いする予定もある。
このホームページを続けて11年が終わった。今、この11年を振り返ると、一日一日のことがはっきりと思い出される。あの時、こんなことがあったなあ…懐かしい想い出が蘇る。本当に「釣り」は面白い。そして釣って来た魚を美味しく食べれる。食べることは、自分以外の人にも楽しんでもらえる。2つの楽しみが味わえる趣味は少ない。死ぬまで釣りは止めれない。
このホームページ、これからも続けれる限り続けて行きます。よろしければ今後もご覧下さい。皆さん、来年もコロナに負けず、良い釣りをしましょう!!! 2020年12月31日 齋藤 宏之