2020年11月29日 正和丸のヒラメ

正和丸

昨年の11月、初めてのヒラメ釣りをするはずだった。しかし、その日、出船したが沖合で船が故障してしまい、ヒラメ釣りは出来ずに終わってしまった。そのため、今回が初めてのヒラメ釣りとなる。釣り方は、活けエサを使ったノマセ釣りである。この日用意して頂けるエサは、活けのイワシとアジとの連絡があった。昨年、釣行する際にネットや関東の釣り書籍を読んで、専用の仕掛けについて調べて作っていた。結局、孫鈎を餌の魚の肛門辺りに刺して釣る2本鈎仕掛けを作った。

ただ、気になるのが枝と捨て糸の長さである。以前乗船した際に船頭に聞いたところ、帰って来た答えが「枝は短い方が良い」ということであった。更に具体的にどれぐらいの長さか聞いたら、何と「30cmぐらい」と答えてくれた。今までネットや書籍で確認した中には、そんなに短い枝は無かった。

嘘をつく船頭では無いので、この短い枝で本当に釣れるのだろうが、やってみるまでは信じられなかった。そのため、枝は85cmで作って行き、状況に合わせて長さを調整することにした。ハリスも青物が食ったら、お祭りを出来るだけ回避するため8号を使い、掛ったらドラグを絞めて、強引に上げるようにとの指示であった。

出船が6:30ということで、4:30に迎いに来て下頂き出発、摩耶から高速に乗り、明石海峡大橋を通って三原インターを降り、途中コンビニで食糧を調達した後、福良港まで大体1時間程で到着することが出来た。乗船場に荷物を移動させて、船頭が来るのを待った。すると、6時頃に自転車に乗って船頭が来られた。

イワシのイカダ

まずは、乗船名簿に氏名の記載と、体温計で体温を測られた。当日の朝は、気温が低く計測値は皆さん35度を下回った。出船の準備が整ったところで乗船となった。先に予約されておられた方は、左舷トモに座られた。我々4名はその後の好きな場所に座れる。くじ引きで順番を決めて、左舷ミヨシに毛糸先生、真ん中に私、右舷真ん中に青物男、トモにDAISUKE氏が座った。

←餌に最高の活けイワシが準備出来た。

船は、予定通り6:30に出船した。そして湾内に設置されたイワシを活かしているイカダに船を着けた。そのイカダの網から6人が使うイワシを船に積み込んで港を後にした。この日は、北西の風が一日中吹く予報であったが、朝は比較的風も弱く穏やかであった。福良港を出て船頭は、南側に舵を切って進んで行った。

この日のタックルであるが、初めてのヒラメ釣りであり、竿についてかなり迷った。オモリが50,60,70号を使う。また、ブリも来る可能性があった。軽くて柔らか過ぎる竿は絶対にダメである。散々迷ったあげく、2種類のパターンで釣ることにした。

まずゲームロットの硬めのタックルということで、竿:ダイワ極鋭GAME MH-230AGS、リール:SEABORG 200、道糸:ソルティガセンサー2号、幹糸:10号、ハリス8号、仕掛けは、孫鈎付の2本鈎仕掛けで挑んだ。専門に釣ったことの無いヒラメである。何が適しているのかわからないスタートとなった。

初めのポイントは、中学の時に合宿に来た「吹上の浜」の沖辺りであった。船頭のアナウンスに合わせて仕掛けを投入した。しかし、誰にもアタリが無かったのですぐに移動、次のポイントは、沼島の近くのポイントであった。ここで朝のラッシュが起こるのであった。

鳴門海峡

船頭の合図で一斉に仕掛けを投入、着底して棚を取っていると、右舷の方にアタリが連発!但し、上がってくるのはハマチばかり。その後、前、後ろの方にもハマチが釣れた。アタリも無いのは私だけ。仕掛けが悪いのか、エサの付け方悪いのかと思っていると、やっと初めてのアタリが来た。

穂先がガクガクと振わされるアタリが来た後、暫く穂先を引きに合わせて送ってやると、最後に穂先が引き込まれた。良し今や…と大合わせを入れたら鈎に乗った。今日初めてのアタリなので、ハマチかヒラメか上げて見なければわからなかった。水面近くになったところで船頭が掬いに来てくれた。船頭が、ヒラメヒラメと言って掬ってくれた。この日の船で一匹目のヒラメであった。大きさはそんなに大きくない40cm程の型であった。

初めて専門に釣りに来て、初めて釣った記念すべき一匹であった。これで今日の晩飯でヒラメが食べれる…とホッとした。ヒラメは、そんなにボコボコに釣れる魚ではない。やはりボーズ覚悟の釣りである。この船では、目的の魚種を釣る度に船頭が写真を撮られる。その1回目となりパチリと写真に収まった。

次の流し、周りでは青物が釣れているのであるが、またまたらしきアタリが来た。オモリを底から切って持っていると、じわっと穂先に重みが乗って来た。根掛りなら穂先がそのまま入って行くのであるが、生命反応が伝わって来た。

ヒラメ40という言葉があるので、慌てずに何もせず暫く待っていると、やはり最後に穂先が引き込まれた。ここで合わせを入れると鈎に掛った。今度は、初めからヒラメであると確信出来た。上がって来たのは先程より少し大きいヒラメであった。2匹目の写真をパチリ…。

その後、私にもハマチやメジロも掛って来たが、私以外に誰もヒラメが釣れてない間に、私は計4匹のヒラメを釣り上げたのであった。船のど真ん中で釣っているのに不思議と好調であった。良く釣れたポイントもアタリが少なくなり、移動となった。3箇所目のポイントからは、北上して朝の吹上の浜の沖辺りであったが、朝のポイントでは無く、流している筋に磯があるような所であった。

流していると必ず駆け上がりか、駆け落ちるようなポイントで、ポロポロとヒラメが釣れていた。このポイントでは、不思議とワニゴチが良く釣れた。私もここでワニゴチを3匹釣ったが、ヒラメを釣っていたので、全てリリースした。後半もヒラメを2匹追加した。最後の2時間は、殆ど何も釣れなくなり、14時に沖上がりとなった。

釣果

結果、ヒラメ6匹とメジロ2匹、ハマチ多数(全放流)という結果であった。他のメンバのヒラメの釣果は、DAISUKE氏5匹、青物男2匹、毛糸先生は無念の0匹という結果に終わった。船頭の話では、日により釣果にムラがあるらしい。この日は全体的に60cm以上の大型は出なかったが、数は良く出た方だと言っておられた。

←釣ったヒラメ、一匹は、釣れなかった毛糸先生に貸とした。

帰宅して一匹刺身にして食べてみた。下ろす際、ヒラメの身が厚いことに感動した。鮮度が良いので身はプリップリ…良い包丁で無いと綺麗に切れない状態であった。薄造りにして食べたのであるが、流石天然物である。身に臭いが全く無く味があった。こんなヒラメを食べれるのも、釣り人の特権である。しかし、夫婦2人の家庭で5匹は多かった。一匹は、会社の同僚にプレゼントした。残った内2匹は、洋風料理のため下ろして冷凍にした。食材の無い時に料理して食べるためである。

今回のヒラメ初釣行は、予想に反して良く釣れた。良く釣れて2,3匹と思っていたので、5匹以上は上出来であった。船の記録が7匹だったので、頑張ったが後半は、ワニゴチばかりであった。しかし、何となくヒラメのアタリ、合わせ方が分かったような一日となった。次回は、今回の釣り方を余り変えないで挑むことにする。

次回は、広島のウマヅラである。このところの釣果を見ると、ちょっと落ちてきている。この釣は、食いに来てくれたら釣る自信はあるので、当日の状況が良いことを期待している。あっという間に12月になってしまった。コロナがまたまた活発に広がっている。ああ…何時までマスクの生活が続くのか、早く終わって欲しい。