2020年10月17日 西田釣船のマアジと真鯛②

前回の3日は、使ったサビキで釣果に差が出た。今回は、その教訓から釣れそうなサビキを数種類作って準備した。鬼アジも釣れたが、基本は30cm程のマアジなので、ハリスは3号が良かった。ただ、市販のサビキのハリスは、そんなに高級品を使っていないので、鬼アジが来たら切れてしまう。サビキ作りは、材料の準備が結構難しい。自分の理想のサビキを作るためには、事前に何種類もの素材を持っていなければならない。私は、仕掛け作りが趣味なので、旅行に行ったら各地の釣具店に行き、珍しい素材を買っている。その素材が大当たりすることがあり、自作が面白くてやめれない。

明石海峡大橋

←あいにく雨天の明石海峡大橋、ただ雨のためか風は予報より弱くて波が出ず良かった。船釣りは、雨より風が大敵である。

毎回、メンバーに最終連絡するため、釣行前の木曜日に状況を西田船頭に聞くのであるが、どんなサビキが良く釣れているのか早く聞きたくて水曜に電話した。その結果、鬼マアジは殆ど釣れてなく、30cm程の型のマアジが釣れており、特に良く釣れるサビキは無いようであった。そのことから3号ハリスで鈎の小さいサビキを増産して用意した。

天気予報は、一週間ぐらい前から土曜日は雨の予報であった。最近の天気予報は、確率がかなり上がってきているので、当日はその通りの雨となった。気になるのが風である。西田釣船のように小さい船は、風には非常に弱い。2日前から出船する時刻の風の状況をGPVでチェックしていた。前日になると出船には問題ないぐらいまで弱い予想に変わった。しかし、風向きが北東ということで、垂水まで迎いに来てもらうことが重荷になるため、出船は岩屋港からとなった。

朝3:50に毛糸先生に迎いに来て頂き出発。次にMK氏を拾って岩屋港を目指した。この日は、珍しく出発時点から雨が降っていた。途中、明石海峡大橋を渡る際に、風があるか無いか判断出来る。この日は、風が弱いことが分かった。高速道路は混雑もなく40分程で岩屋港に到着した。西田さんの指示で3台の車を駐車した。

予定通り、5時に全員揃ったところでくじ引きを行った。その結果、この日は「1番」で、左舷トモに座った。釣り座が決まったところで、荷物を船に積み込み準備をした。この日は雨であったこともあるが、日の出も遅くなってきて空がやっと薄明るくなった5:30に出船となった。しかも、当初予定していたアジ釣りは、波があるため中止して、初めから真鯛狙いとなった。

活けエビ

この日のタックルは、竿:ダイワ極鋭真鯛360、リール:ダイワ・シーボーグ200、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、自作胴突き4本鈎、オモリは60号を使った。餌には西田さんが用意してくれた活きた川津エビを鼻掛けにして使った。結果となるが、この日は、この川津エビが大当たりとなった。

←餌の活け川津エビである。水温が高いためか、結構弱るのが早い。しょっちゅう海水を入替て、ブクブクを入れて置くことが必要である。

20分程でポイントに到着、すぐに合図が出て釣り開始となった。3日に来たポイントである。その時は、本当に一日殆どエサを取られることも無かった。しかし…この日は、ひと流し目から真鯛が好調に食って来た。しかも、この日のアタリは、竿をひったくるようなアタリで、到底真鯛とは思えないようなアタリであった。

より取り箱

←仕掛けがもつれるのを防ぐ箱。これが無いと長い仕掛けを扱うのは困難である。鯛サビキをしている船には常設している船が多いが、明石海峡周辺の船には殆ど無いので自分で用意するしかない。

隣の毛糸先生に良型がヒットした直後、私の竿にも強力なアタリが来た。いきなり引き込まれたので合わせを入れなかったのが悪かったのか、途中で痛恨のバラシ…。毛糸先生が釣り上げたのは、50cm程の美味しそうな真鯛であった。

その後、潮が急に速くなり、釣りを一旦休憩することになった。港に帰って休憩すると、次の良い潮に間に合わないということで、波の静かな所で休憩した。30分程したところで、潮がちょっと緩くなって来たのか、再度、先程と同じポイントを流した。するとひと流し目から真鯛が食って来た。

ただ、この時間は、まだ潮が速く複雑に流れる状況で、海面を見ていると20m程沖と、今釣りしている場所と潮の流れが逆になっていたりした。そのためある流しは自分が潮先であったり、その逆であったりと潮の方向が分からなかった。そんな中も食い気が落ちることなく真鯛は釣れ続いた。

丁度その頃、タイラバをしている船が2隻来て並んで流すようになった。タイラバの船も同じ所を流しているのであるが、この日は、餌でなければ釣れない状況であった。たまにポロリと釣る方を見たが、こっちの船は、常に誰かが竿を曲げている状況であった。流石に暫くすると、釣れているのに諦めて離れて行った。

3日とほぼ同じ潮なのに、あの日は全く釣れなかったが、今日は何でこんなに釣れるのかという状況であった。入れれば掛らなくても必ずアタリが出て、真鯛をメインに、あの憎きメジロが食ってくるのであった。メジロが一匹掛ると、絶対と言えるほど誰かとお祭りが発生した。その度に誰かの仕掛けを切らなくてはならないことになった。

青物は、釣れて欲しくないが、どうしようも出来ない。しかし、潮と場所のせいか、この日は、大小交えて真鯛が良く釣れた。そんな中、珍テスターは、セイゴからスズキクラスまでを4匹も釣っていた。そして、潮止まり前に私と毛糸先生に、何とウマヅラが釣れてしまった。チヌ鈎の5号がちゃんと口の中に掛っていた。

暫くして潮が止まってしまうと、何も釣れなくなった。本当に潮の流れというものは、魚の食い気をONにしたりOFFにしたりと不思議な力を持っている。このポイントは終わりにして、次は準備万端のマアジ釣りにチェンジとなった。ポイントに到着して第一投、オモリが底について2回ぐらい仕掛けを上下させたらクックックッとマアジのアタリが伝わって来た。

慎重に上げると口切れせずにマアジが上がって来た。30cmを少し切れる程の型であった。その次の流しも仕掛けを入れてオモリが着底した後、すぐにアタリが来てマアジが釣れた。しかし、その後の2流しは何も釣れなかったので、ある細工をしたところ、一発でマアジが食って来た。ダブルもあったが取り込みで一匹バレてしまい、その流してマアジ狙いは終わりとなった。メンバには、釣れるサビキを紹介していたが、今回の自作は良く釣れた。次回は、今回のパターンのサビキを増産して用意しようと思った。

最後は鬼アジ狙いである。瀬戸のポイントに移動して、すぐに釣り開始となったのであるが、魚探には何にも映っていない。それでも釣れるかもしれないので一生懸命頑張るも、誰にも何にも釣れなかった。ここは諦めて、先程マアジが釣れたポイントに戻ってもらったが、既に潮が流れていて何も釣れず沖上がりとなった。

釣果

←本日の5人の釣果。毛糸先生が釣った一番大きい真鯛で60cmほどあった。私の釣果は、真鯛8匹、マアジ5匹、セイゴ1匹、ウマヅラ1匹、写真は無いがメジロ3匹であった。

同じ潮なのに、3日は釣れなくて、何でこの日はこんなに釣れたのか本当に分からない。この日は、この秋一番気温が低かったが、海の水は温水のように暖かかった。釣った魚を掴んでも、暖かく感じられた。もう少し気温も水温も下がれば、秋の魚がもっと釣れるようになるのではないかと思った。

この日釣った魚は、翌日に遊びに来る、昔の会社の同僚に食べさせてあげることが目的であった。3日は釣れなかったので、実は、最悪のことを考えて肉料理も準備していた。お昼に来てもらったのであるが、①明石鯛のカルパッチョ、②神戸肉のタタキ、③明石鯛の煮付け、④マアジの塩焼き、⑤鯛茶漬け…の後、ケーキと紅茶というコースであった。

皆さん、余り魚を食べる機会が無いので、こんなに魚が食べれて…と喜んで居られた。私は一回釣りに行くと、いやでも3日間は釣って来た魚を、いろんな料理にして食べている。日頃魚を食べない方は羨ましいと言われるが、同じ魚が続くと拷問を受けている気分になることがある。今回のように多種類の魚が釣れるのが望ましい。

今年のアオリイカ釣り、釣果を見ていて今年も釣行を断念することにした。3年連続である。トップで2桁に届かない日が殆どである。トップの方でそれだけなので、普通の方はその半分釣れるか釣れないぐらいかと思うと、船代が勿体なく感じてしまう。数年前までは、こんな酷い状況では無かったのになあ。来年は、今までのように釣れるようになって欲しい。