本日より2020年の後半戦である。事前の情報を西田船頭から聞くのであるが、釣行日が近づくにつれて内容が悪くなっているようであった。毎年、この時期は、型は小さいが真鯛が良く釣れる。しかし、今年は真鯛がさっぱり釣れないと嘆いていた。他船の状況を調べると、タイラバでは結構釣れているように見受けられる。これも下がらない水温の関係なのかも知れない。
←秋の鯛のポイントは、昔からカンス(江崎灯台前)であるが、今年は何かがおかしい。
そんな状況から今回のメイン狙いは「マアジ」であり、その中でも食べて美味しい「鬼アジ」を目標とした。この日のメンバは、皆さん過去に鬼アジを釣ったことのある方なので、その美味しさを知っている。マアジが釣れない潮の時間は、真鯛を活きた川津エビで狙うことにした。
この日は、朝と昼の2回、マアジを狙える潮があるとのことであった。そのため、出来るだけ早く出船しようということで、垂水漁港を5時頃に出船することになった。垂水漁港の駐車場は、5時開門なので、そのちょっと前に並ぶ時刻に集合となった。
朝3:50にMK氏に迎いに来て頂き出発。途中塩屋のフイッシングマックスで、MK氏はオモリを購入され、4:40頃に駐車場手前の車列に並んだ。この日は、渡船で一文字に行かれる方か、いつもより沢山の車が並んでいた。5時前に開門、前に並んだ車がどんどんと前に進んで行った。乗船場に近い南寄りは、駐車禁止になっていたので、出来るだけ乗船場に近い所に駐車して荷物を運んだ。
船が来る前に釣り座のくじ引きを実施した。その結果、私は「5番」、直近のくじ運が良くない。結果、左舷のミヨシに座ることになった。すぐに西田さんが到着し、皆さん乗船して準備に取り掛かった。初めは、マアジのサビキ釣りなので、準備もすぐに終わって出船となった。
ポイントは、岩屋沖である。ただ、このポイントは、「根掛り」が非常に多発する。そのため、持参するオモリも沢山用意する必要がある。(最低10個は必要) このポイントでは、根掛りを避けて上の方で待っていると釣れないので、根掛り覚悟の釣り方をしなくてはならない。
20分程でポイントに到着、船頭は魚探で状況確認した後、投入の合図を出した。この日のタックルは、竿:ダイワ極鋭真鯛360、リール:ダイワ・シーボーグ200、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、自作サビキ5本鈎、オモリは60号を使った。自作のサビキであるが、釣具のヒカリの方が、このサビキで良く釣れたと「SASAMEのアジ一筋」という商品を教えてくれたので、一つ買って帰り、似た物を作ってみた。
潮は、流れ出した直後という速さであった。この日は大潮なのですぐに速くなってくる。早速一流し目からトモのメンバにマアジが釣れたのであるが、30cm程の大きさであった。それからの数流し、朝のマアジタイムがスタートした。入れれば鈎に掛るのであるが、口が弱いので取り込めるのはその半分ぐらいである。
私にもファーストヒット…、しかし、水面で口切れ。次の流しにやっと一匹目をゲット出来たのであるが、30cmほどのマアジであった。鬼アジ釣れないかな…と思っていると、隣のF氏が船中1匹目の鬼アジをゲットした。直後、私は恒例の根掛り。一番潮後なので、切れた直後そのままアタリを待った。すると、思惑が大当たりして、魚のアタリが伝わって来た。
オモリは切れて無いので、伝わって来るのは魚の重みだけである。アジという魚は、綺麗な流線形をしているので、こっちを向いて上がってくる時は、殆ど重みを感じない。水面まですんなりと上がって来たので鬼アジとは思わなかった。水面の姿を見て慌てて玉網を用意したのであるが、そこからの突っ込みは凄い力であった。そして取り込んだのであるが、40cmはある見事な鬼アジであった。
それからは、潮が速くなり過ぎているのか、アタリが無くなり根掛りばかりになったので、真鯛狙いにチェンジとなった。最後の流し、上げてと船頭が言ったので上げている途中、毛糸先生に大物がヒットした。見ていると青物かと思っていたら、上がって来たのは大型の真鯛であった。
こんな真鯛が釣れてしまうと、真鯛狙いに期待が出て来た。真鯛のポイントは、秋の定番「カンス」であるが、何故か釣船の数が少ない。つまり釣れていないことを意味する。ひと流し目、MK氏にヒット、一匹目は30cm程の真鯛であった。次に釣れたのは、F氏にメジロがヒット。何とゴムのミミイカに掛っていた。
その後は、たまに餌は取られるものの何も釣れない状況となった。このポイントでは、根掛りはしないがアタリも無かった。皆さんウンザリされていたが、この時点では昼のマアジの潮に期待があった。そして、10:30頃にマアジ狙いにチェンジとなった。
朝のポイントに移動して流し出したのであるが、私はまだ潮がかなり速いと思い、真鯛の餌釣り仕掛けのままでやってみた。もし、マアジが誰かに釣れたらすぐに仕掛けを替えるつもりであった。しかし、期待の昼の時合は、マアジが一匹も釣れないまま終わってしまった。
その後、再び真鯛狙いにチェンジして、色んなポイントを流してくれたが、真鯛は何処へ行った状態に陥った。逆の潮が流れ出し、この潮が速くなったら、本日の釣りは終了となる。船頭は、真鯛が釣れそうなポイントを流してくれたが、真鯛は釣れず、掛って来るのはメジロであった。そんな中、MK氏が3連続で真鯛をゲットされた。その時に聞かなかったが、釣れたのはチョクリ仕掛けであったそうだ。
この日釣れた真鯛は、全て餌では無く疑似餌という結果であった。水温が高いからなのか、原因は不明であるがタイラバ船は、真鯛を釣っているので、今は餌には反応しないのであろう。次回は、今回を教訓として、真鯛を疑似餌で釣る仕掛けも用意することにした。
潮が速くなった12:30頃、「終わりにしましょか…」との西田さんの言葉で沖上がりとなった。結果、私はマアジ3匹とメジロ2本であった。真鯛を狙って、一匹も釣れなかったのは、かなり久し振りのことであった。
←本日の5人の釣果。マアジが全て鬼アジなら納得の一日であったのだが…ちょっと悲しい釣果に終わってしまった。
この日、朝イチは期待通りの結果となったので、昼の時合に大きな期待があったが全くダメであった。真鯛も餌には食い付かず、本当に暇な一日になってしまった。次回(2週間後)は、本日の結果を考慮して、マアジ釣りの準備をやり直すことにした。この日のサビキは、ハリス3号の方が明らかに良かった。今度は、ハリス3号のサビキを作って使ってみる。
アオリイカ釣りにも行ってみたいが、釣果を調べたところトップで一桁の日が殆どである。同じアオリイカ狙いでも、日本海の釣果を見てみたところ、全く異次元の世界と思う程釣れている。船代も高いので釣れていない釣りに行くことは気が引ける。釣船の釣果情報を検索していると、広島のいつも行ってる「晴光丸」で、私のウマヅラ記録に近い釣果が出ていた。今年も、広島のウマヅラは好調のようである。11月と12月に予約している。本当に楽しみである。