2020年7月5日 近藤丸のタコ釣り①

今年は、マダコが好調に釣れている。はっきりした理由はわからないが釣れている。、この近藤丸は、釣れても釣れなくても凄い人気である。予約は、一か月前の朝7:30からしか出来ないルールになっている。毛糸先生に予約して頂き、青物男と3人で釣行することになった。

近藤丸

←近藤丸は、現在一隻体制に戻っていた。名物であった「朝の熱弁」は止めたらしい。

3:45頃に毛糸先生が迎いに来て下さり出発した。摩耶ICから高速に入り明石西ICに向かった。道中、停滞も無くすんなりと明石西ICに到着した。途中、コンビニに立ち寄って、4時頃に東二見漁港に到着した。近藤丸の駐車場に行くと、既に3台ほどの車が止まっていた。我々が到着した頃、丁度船頭が駐車場に来て、荷物を乗船場まで運んでくれるということでお願いした。

この乗船場には「蚊」が沢山居るのであるが、この日は意外にも少なかった。昨年は、乗船料を払いに行くと、防虫スプレーが用意されていたが、それも無かった。料金を支払った後、毛糸先生が奥さんから釣り座の場所を指示され、左舷トモから3席となった。その後、じゃんけんで釣り座を決めた。結果、左舷のトモから青物男、私、毛糸先生の順に座った。

そしてタックルの準備に掛ったのであるが、この釣のタックルは実にシンプルな物である。竿とリールとエギとオモリである。竿:今回のために買った、アルファタックルのALFA SONIC EGI TAKO 180、リール:tall walk ELAN OCTOPUS、道糸:PE2号、先糸8号、オモリ50号、エギは、出船前の船頭の指示により、通常のエギ2本で開始した。

エギ

5:15に出船、ポイントは、いつもの港を出てすぐの二見人口島のすぐ前辺りであった。この辺りは、沢山のタコ壺が入っており、そのロープの両端には旗の着いたブイが沢山浮いている。こんなに接近した場所に仕掛けている所は、東二見以外で見たことは無い。それだけタコが沢山居ることを意味する。船は、海底にあるロープに仕掛けが掛らないように流して行く。

←この日、結果的に一番良く釣れたエギである。2.79kgのタコもこのエギで釣れた。

ひと流し目、潮はまだゆっくりと流れていた。タコはこんな流れの時に良く釣れることが多かった。しかし、周りを見ても本当にポツリポツリしか釣れていなかった。我々3人の中では、2流し目で青物男が1パイ目をゲットした。そして次には毛糸先生にヒット。私にはアタリが遠かった。

暫くすると潮が速く流れて来た。するとタコが固まって居る所があって、船がその場所を流れると、バタバタと釣れる状況になった。ここで私にも初めてアタリ?が出て、1パイ目のタコが釣れた。それから1時間程の間は、皆さん釣れているのであるが、不思議と上手い人と言うか、良く釣っておられる方が居て、どうもエギに餌(多かったのが豚の背脂)を巻いていた。当然、それに合ったエギの色もあるのだろうが、顕著に結果が出ているように思えた。

イケス

青物男も毛糸先生もエサを付けていたが、私はエギだけで通した。それでも私に連続して釣れたりもしたので、餌の方が数倍も釣れるということでも無かった。それから1時間程の間は、本当に潮が速くなって、沖筋のポイントに移動した。ここで釣れれば大型が期待出来るということで、ちょっと気合がはいった。

←100円ショップで買ったイケスに収まったマダコ。100円でこんなに良いイケスがあるなら、メーカー物が売れないのは当たり前だと思った。

流し出して、すぐに左舷ミヨシのお客さんに大型マダコがヒット、船頭の差し出す玉網に収まったのは、どう見ても2kg以上ある大タコ。いいなあ…あんなタコ釣ってみたいなあ…と思うのであった。我々にもポロポロと釣れるのであるが、何故か放流サイズが連続で釣れたり、大物のポイントとは思えなかった。

天候

←朝出船した頃は、今にも雨が降り出しそうな天気であったが、10時ぐらいからは晴れて暑くなって来た。

潮が緩くなって、朝狙ったタコ壺の側に移動した。流し出して船の動きを見ていると、本当にゆっくりと流れていることが感じ取れた。普通であれば、この流れの時に皆さんにバタバタと釣れるのであるが、この日はそれが無かった。それからは、引き潮が段々と強くなり、別のポイントに移動した。時刻は10時を回っていた。出船前の船頭の話によると、この日は、11時頃に沖上がりと聞いていた。

この時点で15ハイ程のタコをゲットしていた。1kgあるようなタコは、3バイぐらいであった。次のポイントは、ちょっと西のポイントであった。水深は6mほどしかなかった。ここでは、潮がかなりの速さで流れていた。そのため、道糸が結構斜めになってしまうことが多かった。

潮が速くても、釣れる場所を通れば皆さん結構釣っていた。そして、私にとって記録更新の時が来るのであった。潮が速いので、誘っている時の穂先の高さが低いと、乗ってから合わせるまでのタイミングが短くなる。船頭は、乗ったら糸を出してでも時間を作ってから大合わせして下さいと、何回も指導していた。誘っているとタコが乗って来た。穂先を送れるとこまで送って、大きくシャクって合わせを入れた。

初めは、雑巾のような物を海底から持ち上げるような感触であった。これがワカメであれば何も動かないのであるが、重いなりにも生命反応が伝わって来た。「これデカイで…」と言ったら青物男が玉網を準備してくれた。水面近くに来ると、イカでもないのにクイックイッと力強く引いた。水面に姿を現したのは、まさしく大タコであった。中々玉網に収まらなかったが、やっと入った。持ち上げるとかなりの重量感であった。

大タコ

←一番大きいマダコ、2.79kgあった。自己記録の大きさであった。

専門にタコ釣りに来たのは4回目である。一度は2kg以上のタコを釣って見たいと思っていた。またこの日は、同僚に大タコが釣れたら刺身を進呈することになっていた。それも実現ということになった。その後もポロポロと釣れて、結果持ち帰ったのは20杯(放流ミニ3ハイ)であった。そんなに釣れてないように思えたが、帰りには21Lのクーラーが一杯になっており、持ち上げたら凄い重量になっていた。

帰宅してすぐに大タコの足を1本刺身にした。吸盤は残して周りの皮を取り、バーナーで吸盤と身をあぶって冷水で冷やした。その後、水気を取って身を幅2mmぐらいに切れ目を入れて、適当に切り落として酢ミソで食べた。ツマにはミョウガを千切りにして添えた。さっぱりしていて夏の最高のおかずのように思えた。夕食には、塩でヌメリを取った足を適当に切って、アスパラと炒めてレモンを絞った。これも我が家の簡単で美味しい食べ方である。

沢山釣れていたので、残りのタコはすぐに内臓と墨を取って全て冷凍にした。今週末ぐらいに魚好きの友人に宅急便する予定である。タコはスーパーで見たら高価である。しかもモロッコ産が殆どである。小さいタコでも最低500円はしていた。時々明石産のタコも売られているが、値段は別格である。不思議と淡路産と明石産でも値段が違う。それだけ明石のタコはブランドなのである。

来週は、福井のアコウ釣りである。このところ九州では、災害が起こる程の大雨が続いている。最近の天気は前日の予報も当たらない気がする。船釣りは、雨でも風さえ無ければ出船出来る。そのような天気になることを期待している。