2020年6月13日 西田釣船のアコウと真鯛②

梅雨空とサンフラワー

西田釣船のアコウ狙い2回目の釣行である。前回は、期待通りの釣果となったので、今回も大きな期待があった。前回は、2週間前なので、潮はほぼ同じである。しかし、詳しく調査したところ、転流時刻が前回より30分早く5:00であった。アコウは、転流前後の潮が緩い時にしか釣れない。そのため、垂水漁港の駐車場が5:00に開門してから出船するタイミングでは、朝のチャンスタイムに間に合わない。そのため、今回は西田さんが出船する岩屋港を、4:00に出船することにした。

←梅雨空…明石海峡大橋が低い雲でかすんでいた。

西田さんと2日前に最終調整をして、当日の釣りパターンを決定し、参加メンバに連絡した。予定では、まずアコウを狙い潮が速くなったら真鯛狙いにチェンジする。その後、港で休憩して潮が緩くなったら再度アコウを狙い、潮が速くなったら終了というスケジュールである。

当日は、朝3:00に迎いに来て頂き出発した。途中近くの釣友MK氏を拾って岩屋漁港を目指した。途中、混雑も無く岩屋港には、3:45頃に到着した。もう一人の参加者、珍テスターも合流して全員揃ったところで釣り座のくじ引きを行った。結果私は3番で、左舷真ん中に座った。

4:05に岩屋港を出船した。空は白みだしていたが、まだ暗かった。4:20頃にポイントに到着、暫く船頭は潮の流れを確認した後、投入の指示を出した。皆さんすぐに仕掛けを投入した。アコウのタックルは、7:3調子の腰の強い船竿に、小型の電動リール、道糸はPE2号に胴突き1本鈎仕掛けを使った。オモリは60号に統一した。エサは、船で用意してくれた活きた川津えびの鼻掛けである。

ひと流し目、すぐにアタリがありカサゴが釣れた。隣の珍テスターにも同じくカサゴが釣れた。そして2投目、底を丹念にトレースしていると、「ゴン」とカサゴとは明らかに違うアタリが来た。そのままゆっくりと誘い上げると、更にゴンとアタリが出たところで大合わせした。するとかなりの重量感と強い引き込みが伝わって来た。過去にここで糸を出してしまい、根ズレで数回ハリスが切れて大物を逃している。

その教訓から、アコウが掛って底を切るまでは、糸を出さないようにドラグを絞めていた。大型のアコウは、巻き上げ途中で何回か強い締め込みがあるので、底から10m以上巻き上げた後は、ドラグを緩めて魚が引けば糸が出るようにした。

途中、3回ほど強い締め込みがあったが、アコウが水面に姿を現した。50cm近い良型のアコウであった。本日第一号は私が釣った。その後、船のあちこちでアコウが上がり、船頭はエアー抜きを持って行ったり来たりしていた。そして、私にまたまたアコウが掛った。今度は40cm程の中型であった。皆さんの釣ったアコウを見ていると、痩せているアコウは居らず、どのアコウもプリプリしていた。

1時間程でアコウの潮が終わって、速く流れ出した。そのため、真鯛狙いにチェンジすることになった。タックルは、疑似餌でも餌釣りでも好きな釣り方で狙ってもらった。私は、このところ良く釣れている活けエビ餌の胴突き仕掛けで臨んだ。

船頭からやって良しの合図が出て仕掛けを投入した。オモリが着底したところでゆっくりと巻き上げていると、すぐにアタリが出た。前日、仙正丸が真鯛を沢山釣っていたので真鯛だろうと思っていたが、凄い引きである。これは真鯛ではなく青物だとすぐに分かった。しかも、ハマチクラスの引きではない、メジロクラスの引きであった。

ハリスが4号なので、無茶をせずに上げて来たところ、船中5人中、4人の仕掛けを巻き込んでしまっていた。上がってきたのは、70cm程のメジロであった。何を食べているのか、丸々と肥えていた。絡めてしまった仕掛けは全てアウト。皆さんには申し訳なかった。

仕掛けを替えて投入…、次の流しもすぐにアタリが出たものの、またまた青物の引きが伝わって来た。皆さんに上げてもらって、その後、ちょっと強引に引き上げたところハマチのダブル。但し、同じポイントで青物男が真鯛を2匹釣っていた。余りにもハマチが多いので、淡路側のポイントに移動したが、真鯛のアタリが無く暫く休憩することになった。

休憩タイム

←休憩中。釣れない時間は、無理して体力を使わないようにしている。

この頃、南西の風が結構強く、港に戻るまで波しぶきで大変な状況であった。船を係留し休憩…。西田さんから鯛を釣るなら8:30に再出船とのお言葉があったが、皆さん鯛を釣る気が無く、休憩延長となった。そして、9:30頃にアコウ狙いで再出船した。港を出ると、あれだけ強く吹いていた風が、ウソのように収まっていた。

先々週と同じくまず狙ったのが、岩屋沖の漁礁であった。前回もここで釣れたら大きかったが、本当にアタリが遠い状況であった。釣れなくても仕掛けを磯場に当てるので、根掛りが続出という状況であった。しかし、珍テスターが根掛りしながらも、小さなアコウをゲットされた。毛糸先生にも大型のアタリがあったようであるが、モノに出来なかった。

釣れないので、本命のポイントの方向にあるポイントを何箇所も攻めてみたが、本命のアコウは釣れなかった。しかし、何故か私に良いアタリが出て、まずまずの真鯛が釣れた。西田さんは、あまりにも釣れないので、まだ潮が速かったが本命のポイントに移動した。

仕掛けを投入して、底をトレースしていると、やはりまだ潮が速いことが分かった。あと少しすれば、アコウに良い潮の速さになる…ということで頑張っていると、MK氏が何やら大物と格闘している姿が見えた。暫くして取り込んだ玉網を見てビックリ、良型のアコウであった。

良し、これからと気合を入れてアコウを狙ったが、この日は、後半の時合にアコウはほとんど釣れず、カサゴばかり釣れ続くのであった。但し、エビ餌に釣れるカサゴは、本当に大きく25cm以上が多かった。普通であれば、このカサゴだけでも良いお土産になるが、この日はアコウ狙いなので、あくまでも外道である。

釣果

逆向きの潮になり段々と速くなってきた12:20頃、西田さんから「今日はアカン、帰ろか」との発言があり、沖上がりとなった。私の釣果は、アコウ2匹、鯛2匹、メジロ1匹、ハマチ3匹、カサゴ28匹であった。

←本日の5人の釣果。カサゴは、各自のクーラーに入っている。アコウは、一番最大で50cm程のが2匹上がった。この日は、5人、アコウボーズは出なかった。しかし、何となくちょっと寂しい釣果の気がした。

この日は、朝の時合の方が良く釣れた。岩屋まで行って乗船することになったが、この作戦は正解であった。船頭も言っていたが、アコウは、少し薄暗い時間の方が良く釣れるとのことであった。アコウは転流の前後しか良く釣れないので、保安庁の潮流表を見て出船する時刻を考えた方が良い。

クーラー

←立派なアコウが釣れた。メジロは、頭を落とさないとクーラーに入らなかったので、頭を落として持ち帰った。

帰宅してすぐに真鯛の刺身を食べた。西田さんが神経抜きしてくれているので、プリプリの状態であった。久しぶりに天然の真鯛を食べたのであるが、今回の真鯛は、身に味があって美味しかった。これから肥えて10月頃には良く肥えた「紅葉鯛」となる。その頃は、明石海峡の鯛としては、一番美味しい時期となる。

この日の夕食は、アコウの刺身と煮付けを頂いた。前回と同じメニューである。このアコウの身は、腰があって噛めば甘味が出てくる。明石で釣れる魚の中で、私は一番美味しいと思う。また、明石海峡以外の釣り場で釣ったアコウと食べ比べてみると、やはり明石のアコウの方が美味しいと私は思う。

来週は、日本海の香住の剣先イカを釣りに行く予定である。予約していた海晴丸が、港で火災に巻き込まれて全焼したため、別の船に乗船することになった。他の船の状況を確認していると、クラゲが異常発生しているようである。影響が無ければ良いのであるが…。