2020年6月6日 純栄丸のマアジ②

あじさい

前回の5月24日は、強風のため自分の釣りが出来なかった。そのためもう少しで100匹というところで止まってしまった。食いが良いなら、今度は100匹以上釣ってやるぞ!と気合を入れての釣行となった。釣行日の前日、前々日と良く釣れていたので期待はあった。そして当日を迎えた。

←マンションの花壇に咲いていたあじさい、もうすぐ梅雨が来ることを感じさせる。

この日は、前回そんなに早くからお客さんが来ていないと思い、9:30ぐらいに迎いに来て頂き出発した。途中コンビニで昼食を購入し、待合所に10:10ぐらいに到着した。スタッフの方に乗船順のチケットをもらったところ、私と釣友は、8,9番であった。スタッフの方の話では、今日は6時頃に順番待ちに来ていた方が居たらしい。好きな釣り座に座れても、そこが最高の場所になるとは限らないことも多い。

この日は、我々が到着した頃、朝便の方が帰られて行ったのだが、笑顔が見られなかった。スタッフの方に「今日の朝は釣れたんですか?」と聞いたところ、「今日はアカンかったみたいやった…」との答えが返って来た。ちょっと怖かったが、昨日は、午後釣れていたし、大潮の午後は結構釣れる確率が高いので、釣れることを期待した。

待ち時間の間に昼食を済ませて待っていると、11:30頃に待合所から船に移動するよう指示が出た。すると皆さんゾロゾロと船に向かって歩かれた。そして一番の方から乗船が始まった。一番のグループの方は、右舷のミヨシに座られた。我々は、8,9番で順番が回って来た時に空いて居た右舷のトモに2名座った。前回は、トモが良く釣れていたので、その教訓からトモの方が良いとの判断で、毛糸先生と相談してトモに座った。

出船前、船頭さんと魚の絞め方で会話が盛り上がってしたのであるが、全員揃ったということで12:05に出船し、神戸沖を目指した。この日は、風も無く薄曇りで直射日光が無いため、釣りをするには良い日和と思った。20分程で最初のポイントに到着した。前回も良く釣れたポイントであった。

この日のタックルは、磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは、自作サビキ5本鈎にアミカゴ25号をセットした。ここのマアジ釣りは、特に釣り方が変わることは無い。また、船で販売されているサビキを使えば、間違いなく釣れる。

コンチェルト

←観光船コンチェルトも出港して行った。少しずつ観光も復活していることが分かる。

暫くして投入の合図が出て、皆さん一斉に仕掛けを投入した。するとすぐに右舷ミヨシのお客さんにアタリが出たのであるが、上がって来たのはチャリコであった。今度は大トモの毛糸先生にマアジが釣れた。それからマアジが急に入れ食い状態で釣れ出した。ただ、ポイントとして、ここではトモが良く釣れた。一時は、2連、3連が連発した。一時間程の間、入れ食いが続き、イケスが一杯になってしまったので、釣りを止めて魚を絞めた。

その後、釣りに復帰したが、食い気が無くなり別のポイントに移動となった。この時に初めのポイントで釣れたマアジを数えると42匹であった。毛糸先生も同じく42匹と言っていた。まだ釣り開始から1時間しか経っていない。このまま釣れ続くと、100匹越えは楽勝だと思った。次のポイントも前回来たところであった。

合図に合わせて皆さん投入したのであるが、何故か沈黙…が続いた。このマアジ釣りのポイントは、近くであっても釣れる場所と釣れない場所の差が激しい。同じ場所で釣っていても2mぐらい離れているだけで、自分は釣れなくて隣は釣れている事もある。結構粘り続けたが殆ど釣れなかった。その後、船は先程良く釣れたポイントに戻った。このままだと、先程の100匹達成の夢は消えてしまうと思った。

先程釣れたポイントで2回目の釣りが始まった。釣り開始直後はバタバタと釣れたが、すぐに釣れなくなってしまった。もう既にマアジはアミエビを沢山食べて、食欲がなくなってしまったのかなあ???と思えるのであった。ここでまた移動となったのであるが、向かったのは先程釣れなかったポイントであった。この時点で62匹釣れていた。

イケス

まずは、ちょっと離れたポイントで様子を見たが、何の反応も無かった。そして、先程釣れなかったポイントへ移動して来た。すると「何で?」と言いたいぐらいマアジが釣れ出した。本当に先程は、全く釣れなかった場所である。それが時間が経つにつれて、釣れる範囲が広がってきた。今日二回目の入れ食いタイムに突入した。

←このイケス、釣れる時はすぐに一杯になってしまう。大体、一杯になったと思える時で、大きさにもよるが30~40匹居る。これを越えた状態にすると酸欠を起こし出す。特に船頭が放水を止めた時は要注意!(一気に死に出す)

この辺りはヘドロが厚いのか、カゴが着底した後、さびき上げると刺さっている物を抜くような感覚が伝わって来る。このポイントでは、その後も食いが落ちることなく沖上がりまで食い続けた。初めに船が用意してくれたアミエビは底をつき、2個分は追加しただろうか、それだけずっと釣れ続いたのである。

こんな時、釣りにばかり気を取られていると、イケスの中が一杯になり過ぎて酸欠を起こし、絞める前にマアジが死んでしまう。美味しく持ち帰りたいのなら、釣れている状況が気になるところであるが、釣りを一旦休止し、元気なうちに絞めて氷水で冷やし、クーラーに収めることを怠ってはいけない。

釣れる釣れる…ずっと釣れる。イケスが一杯になったら絞めてを繰り返していると、17:45で沖上がりするとのアナウンスが流れた。時計を見ると17:30になっていた。その最後のアナウンスまで、この日は釣れ続いた。終わった瞬間に、今日は3桁を達成したと確信していた。

残りの魚を絞めて冷やした後、全ての魚を袋から出して数え直した。2つの袋に入れていたのであるが、65匹と67匹、合計132匹であった。毛糸先生はそれより5匹多い137匹釣っておられた。あの釣れなかった1時間程の間釣れていたら、200匹に近い数字が出ていたかもしれないと思った。

釣果

←きちんと処置をしていれば、綺麗で美味しい状態を保ったまま持ち帰ることが出来る。絶対に直接魚に氷を触れさせてはいけない、魚の表面が白くなってしまいます。

釣るのは楽しいのであるが、美味しいとは言え132匹をどのように処分しようか…。今回釣れたら千葉の友人にプレゼントすることは決めていたが、一軒に送る数は知れている。そうだ、同僚で魚が好きなママが居る。彼女にウマヅラを沢山送ってあげたら、ママ友に配ったと言っていたので、マアジもプレゼントしよう。こんなに美味しいマアジなら、皆さん喜んでくれるはずである。

帰宅して、タタキと塩焼きを食べた。やはりこのマアジの塩焼きは絶品である。余りにも美味しいので、私も嫁さんも無言でマアジをせせっていた。この日もこの後、仕事が残っているのである。魚の処理である。アミエビも食べているので、釣って帰った日に内臓は除去しておく必要があるが、132匹は余りにも過酷であった。それでもやらねばならぬ…という気持ちで臨んだが、70匹で力が尽きて翌日回しにした。

次の日は、7時に起きて朝食を食べ、残りの作業を再開した。ただ、フライ用に3枚おろしとかやっていると時間が取られて、魚を大阪駅まで持って行って用事を済まして帰って、干し物用に20匹開いて15時頃にやっと作業は完了した。料理をしていると同僚から「メッチヤ美味しいと」写真入りのショートメールが何回も送られてきた。美味しいと言ってくれる方にプレゼント出来て良かったと思った。

来週は、2回目のアコウ狙いである。今の時期のアコウ、本当に美味しい!良く釣れたと言ってもそんなに数は出ないが、夏のフグとも言われるぐらい評価される魚である。私にとっても夏は憧れの魚である。どうにかして、一匹は釣って帰って食べたいと思っている。