2019年12月28日 西田釣船の鬼アジと真鯛⑤

今年の釣納めである。当初の予定では、鳴門の真鯛釣りであったが、予約が空いて居るということで、急遽28日に西田釣船の真鯛釣りに行くこととなった。狙いは、ひとつテンヤかタイカブラを使った真鯛である。その他、胴突き仕掛けかタイサビキでも釣ってみることとなった。

そして前日の朝9:30頃に電話が掛かって来た。誰だろうと携帯を見ると、西田さんからであった。電話の内容は、ブリが釣れているし、エサのイカも用意出来るので、狙ってみるか…との確認であった。今年、ハマチは捨てるほど釣ったが、ブリは1匹も釣っていないので狙うことにした。そのため、出勤最終日で午後には退社して良い日であったので、帰りにヨドバシ7階の釣具のブンブンに行って、PE4号とハリス16号を買って帰った。

このブンブンに行ったのは2回目である。釣友が事前に教えてくれたのが、安いし品揃えが凄い…ということであった。初めて行った時は、ヨドバシの北側のビルと思いエスカレータを上がって行ったものの、釣具店らしきが見当たらなかった。フロアーマップを見て、ヨドバシのビル側であることが判明し、渡り廊下を通ってブンブンに入った。

一通りフロアーを見回ってみようと思ったが、余りにも広いためルアー関係は置いといて、自分の釣りに関係する物を見て歩いた。特に船関係の釣具を見たが、竿についてはそれほどでも無かったが、糸やパーツについては非常に沢山の品物が陳列されていた。この釣具店で購入出来る物を確認出来た。

この日の出船は、日の出が遅いので6:15頃に垂水港からとなった。5:20頃に毛糸先生が迎いに来て下さり出発、途中、エサ光で氷とブリの仕掛けを購入して、垂水漁港を目指した。朝は国道が空いており、6時頃に垂水漁港に到着した。まず、西田さんが迎いに来てくれる桟橋のたもとで荷物を下した。すぐ側に一文字への渡船があるのだが、この日も乗船待ちの人が、我々の出船待ちの場所まで並んでいる状況であった。

船が来るのを待っている間に釣り座の抽選を行った。その結果、「一番」は珍テスター、「二番」は私、「三番」毛糸先生、「四番」DAISUKEさんとなった。この船では、トモ流しとなるのでトモが有利となるが、珍テスターは右舷のミヨシに座ったので、トモに座らせてもらった。左舷は、船頭が釣るため、ミヨシにDAISUKEさん、胴に毛糸先生が座った。6:30頃に西田さんが迎いに来てくれ、準備が出来たところで出船となった。

一つテンヤのタックルは、竿:メタリア・タチウオテンヤSP-215、リール:ステファーノ200H、道糸:ソルティガセンサー1号、中オモリに鋳込み天秤20号、仕掛けは、ハリス4号の枝鈎を付けた仕掛けを使った。餌は、活け川津エビを使った。明石海峡周辺で、活けエビを使っての釣りをさせてくれる釣船は、本当に少ないので貴重な存在である。

ポイントに到着して釣りスタート。鋳込み天秤が着底してハリス分を巻き上げてゆっくりと下ろして底ダチを取った。一つテンヤは8号で、潮がかなり速い状態でも何とか底はわかる状況であった。ひと流し目は誰にも釣れず、二流し目、三流し目…根掛りでどんどんテンヤが無くなって行く。そしてある流し、急に食い出してほぼ皆さん同時にアタリが出て、真鯛をゲット出来た。但し型は小さく25cm前後であった。

真鯛の25cmといっても、この仕掛けで鈎に掛った時のファイトというか、引きはダイレクトに伝わってくるので、釣り上げるまで非常にヒヤヒヤである。また、確実に鈎まで食い込む仕掛けで無いので、アタリがあっても鈎に掛らないことが結構あるし、巻き上げ途中でも結構外れてしまうことが多い。

2流しほど好調に釣れたのであるが、ポロポロの状況になってしまった。そして段々と潮が緩くなってきて、船頭はちょっと深めの水深を流した。すると私に大きなアタリが来た。すかさず竿をシャクリ上げて合わせると鈎に乗った。直後リールから糸が引き出される程の強い引きが伝わって来た。刺身サイズを釣りたいと思っていたので、かなり慎重にあしらった。

巻き上げ途中に何回もリールから糸が引き出されたが、上がって来たのは45cmはあるメスの真鯛であった。東京から今日帰って来る娘に真鯛を食べさせてやれることにホッとした。その後、アタリは遠のいたので、瀬戸でサビキかエサで真鯛を狙うことになった。

私は、タックルをビニールサビキ用にチェンジした。ポイントに到着して第一投は何も当たらず。二流し目、珍テスターに何やらヒット、上がって来たのは立派なサバで45cmぐらいあった。次の流し私と毛糸先生、DAISUKEさんに同時ヒット。引きからして真鯛では無いと思ったが、上がって来たのは何と「鬼アジ!」40cmはある大きさであった。その後は何も釣れず、最後にブリ狙いにチェンジした。

西田さんの電話の内容からすると、釣れれば10kg以上ということで、私はハリス16号を用意した。道糸も滅多に使うことの無いPE4号である。エサには胴長20cm程のシリヤキイカである。ポイントに到着して仕掛けを投入、このポイントでは釣れる棚がほぼ決まっているので、その棚まで仕掛けを下してアタリを待った。

一昨日は、ひと流しに1回はアタリがあったということであるが、前日の冷たい季節風の影響か、結果的に誰にもアタリは出なかった。他船のハマチも釣れていないとの電話があったそうであった。いくら頑張っても魚が居ないのであれば、終わりにするしか無い。皆さんも同じ気持ちで14:00に沖上がりとした。

釣果

←アカンかったと言える日でも、これだけの魚が釣れれば良しとして良いと思う。

結果、真鯛7匹(良型1匹)、鬼アジ1匹、カサゴ4匹であった。皆さん美味しいサバか鬼アジを仕留めていたので、良いおかずになったと思う。私も娘にまずは鬼アジのカルパッチョを作ってあげたのであるが、東京にはこんな刺身は無い…と言っていた。小鯛も脂が乗っていて、塩焼きして食べたら、身に味もあってかなり美味しかった。

これで2019年の釣りが終わった。今年は、本当にあまり良い釣りが無かった。特に青物が非常に多い年であったことが、印象的であった。ただ一つ、私の釣り人生の中で、広島でウマヅラを100匹以上2回釣ったことが、非常に嬉しい出来事であった。自分にとっても144匹という記録は超えることは無いと思う。しかし、何時であっても、私は自分自身の記録更新を目指して手抜きすることなく、いつもベストの状態で釣りに向き合っている。

もう既に来年の釣行予定が決まっている日がある。最近は、人気のある釣船の予約を1年前から入れる方が多い。私もその一人である。その日を迎えて、状況の良くない日もあるが、自然の状況を確実に予測することは出来ない。但し、経験から確率の高い予測は出来る。参加される方には、リスクも背負ってもらうことになるが、良い日に当たった時の嬉しさは、乗合では味わえない充実感が味わえる。

今回でこのホームページも10年が終わった。自分の釣りのことを公開して、皆さんに釣れるための何かヒントがあればと思い書き続けて来た。また、今まで沢山の方からメールも頂いた。メールに対しては、自分で答えれる限りの返信をさせて頂いた。結構、いろんな地域の方からメールが届いた。それだけ皆さんが閲覧してくれていると思うと、やめる気はしません。今後も宜しくお願いします。

2019年12月29日 齋藤 宏之 良いお年を!!!